2010/3/20、109シネマズ木場。
ロバート・ダウニーJr、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス。
***
シャーロック・ホームズの初期の物語。
*
19世紀も終わりに近いロンドン。
ホームズ(ロバート・ダウニーJr)とワトソン(ジュード・ロウ)の活躍で、
女性5人の連続殺人犯を逮捕する。
男は、ブラックウッド卿(マーク・ストロング)黒魔術を操り、人々を呪う。
裁判の結果は絞首刑、最後の望みにホームズとの面会を希望し、
そこで3人が新たに死ぬとの予言を残す。
絞首刑の当日。
ホームズは処刑に立ち会い、ワトソン医師はその死亡を確認する。
ワトソンはメアリー(ケリー・ライリー)と婚約、間もなくアパートを出ていくところだった。
ブラックウッドの事件が解決、手持無沙汰にしているホームズ。
そこへアイリーン・アドラー(レイチェル・マクアダムス)がきて、尋ね人を依頼する。
やがて、死刑になったはずのブラックウッド卿が復活して逃げたとの連絡がはいる。
ブラックウッドがよみがえり、墓を暴いて逃げたというのだ。
果たして墓の蓋石は粉々に砕かれ、棺桶に入っていた死体は別人、
そして、その男こそアイリーンの探していた男、レオーダンだった。
ブラックウッド卿は本当に復活したのか。ロンドンを恐怖に陥れる黒魔術の正体は。
レオーダンはなぜ殺されたのか、アイリーンの目的とアイリーンを操るなどの男の正体は。
ホームズの推理は事件の真相に迫る。
***
スピーディでめまぐるしい展開で、エピソード満載なので筋書きをはっきり覚えていられないくらい。
時々、展開をさかのぼってネタ晴らしをする手法は小栗旬の「シュアリー・サムデー」でも多用されていた。
実はそうだったのかと意外な面白さがあるが、
伏線を後出しじゃんけんの形で出すのは、やりすぎると鼻につくがこれはそれほどでもない。
またこれからの作戦をばらしておいて、
その通りに進行させる手法との組み合わせがあるから、バランスが取れている。
冒頭使われた最も重要な仕掛けについては、最後に謎解きがされるのは、
この天才探偵の物語の常套手段のようだが、観客はもう事件現場の様子を覚えていない。
記憶をたどっての検証は容易ではない。
***
ホームズがベーカー街221Bのハドソン夫人のアパートに
ワトソンと一緒に住んでいるのは設定どおり。
部屋の中で銃をぶっ放し、ボクシング、格闘技、化学などに長け、
バイオリンを愛で、パイプをくゆらすのも設定どおり。
わずかなヒントから、職業や素性、行動までも言い当ててしまうところも設定どおり。
アイリーン・アドラーの写真を持っているのも設定どおりだが、
アイリーンと協力して事件を解決する物語は原作にないようだ。
なお、あの鹿撃ち帽と、インバネス・コートは出てこない。
*
地下からタワーブリッジへ抜け出せるということになれば、
議場は隣接するロンドン塔ということになるが、
ロンドン塔に議場があるのかどうかは定かではない。
タワーブリッジは、1886年に着工、1994年に完成しているので、
物語はこの間の設定ということになる。
(原作シリーズでは、1891年にはすでにアイリーンが死んでいるようだが、、、。)
ロバート・ダウニーJr、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス。
***
シャーロック・ホームズの初期の物語。
*
19世紀も終わりに近いロンドン。
ホームズ(ロバート・ダウニーJr)とワトソン(ジュード・ロウ)の活躍で、
女性5人の連続殺人犯を逮捕する。
男は、ブラックウッド卿(マーク・ストロング)黒魔術を操り、人々を呪う。
裁判の結果は絞首刑、最後の望みにホームズとの面会を希望し、
そこで3人が新たに死ぬとの予言を残す。
絞首刑の当日。
ホームズは処刑に立ち会い、ワトソン医師はその死亡を確認する。
ワトソンはメアリー(ケリー・ライリー)と婚約、間もなくアパートを出ていくところだった。
ブラックウッドの事件が解決、手持無沙汰にしているホームズ。
そこへアイリーン・アドラー(レイチェル・マクアダムス)がきて、尋ね人を依頼する。
やがて、死刑になったはずのブラックウッド卿が復活して逃げたとの連絡がはいる。
ブラックウッドがよみがえり、墓を暴いて逃げたというのだ。
果たして墓の蓋石は粉々に砕かれ、棺桶に入っていた死体は別人、
そして、その男こそアイリーンの探していた男、レオーダンだった。
ブラックウッド卿は本当に復活したのか。ロンドンを恐怖に陥れる黒魔術の正体は。
レオーダンはなぜ殺されたのか、アイリーンの目的とアイリーンを操るなどの男の正体は。
ホームズの推理は事件の真相に迫る。
***
スピーディでめまぐるしい展開で、エピソード満載なので筋書きをはっきり覚えていられないくらい。
時々、展開をさかのぼってネタ晴らしをする手法は小栗旬の「シュアリー・サムデー」でも多用されていた。
実はそうだったのかと意外な面白さがあるが、
伏線を後出しじゃんけんの形で出すのは、やりすぎると鼻につくがこれはそれほどでもない。
またこれからの作戦をばらしておいて、
その通りに進行させる手法との組み合わせがあるから、バランスが取れている。
冒頭使われた最も重要な仕掛けについては、最後に謎解きがされるのは、
この天才探偵の物語の常套手段のようだが、観客はもう事件現場の様子を覚えていない。
記憶をたどっての検証は容易ではない。
***
ホームズがベーカー街221Bのハドソン夫人のアパートに
ワトソンと一緒に住んでいるのは設定どおり。
部屋の中で銃をぶっ放し、ボクシング、格闘技、化学などに長け、
バイオリンを愛で、パイプをくゆらすのも設定どおり。
わずかなヒントから、職業や素性、行動までも言い当ててしまうところも設定どおり。
アイリーン・アドラーの写真を持っているのも設定どおりだが、
アイリーンと協力して事件を解決する物語は原作にないようだ。
なお、あの鹿撃ち帽と、インバネス・コートは出てこない。
*
地下からタワーブリッジへ抜け出せるということになれば、
議場は隣接するロンドン塔ということになるが、
ロンドン塔に議場があるのかどうかは定かではない。
タワーブリッジは、1886年に着工、1994年に完成しているので、
物語はこの間の設定ということになる。
(原作シリーズでは、1891年にはすでにアイリーンが死んでいるようだが、、、。)
最後の一気の謎解きも含めて、私はそれなりに原作的かなと思いました。
書き方が微妙になってしまいましたが、
この映画はうまくまとめてました。
最後に残った謎解きを一気にやるのは、
別のホームズ映画もそうだった気がしますし、
「スタイル」だと思いますから良いのですが、
「検証できない」とは、観客はもうその事件現場の詳細を覚えていない、という意味です。
記述を修正しときます。
面白かったですね~
新生ホームズとワトソンの活躍にワクワクさせられました~
ロバートとジュードはハマり役だったのではないかしら?
まるでアクション・ヒーロー物でしたが(笑)、こういうホームズもアリかな?って思います。続編も楽しみです♪
そうですね。
編集もよかったです。
アメリカで2億ドル超売りましたから、大ヒットです。
続編のタイトル、公開日は未定のようですが今から楽しみです。
この映画はその「スピーディ」なところを楽しむのが肝心で、まさにKGRさんがおっしゃるように、「冒頭使われた最も重要な仕掛けについて最後に謎解きがされるのは、この天才探偵の物語の常套手段のようだが、観客はもう事件現場の様子を覚えていない」ので、なにか付け足しの附録のような感じを持ってしまいました。
それにしても、実に面白かったので、来年にも公開されるという「続編」が待たれるところです。
なお、吉祥寺バウスシアターは、ちいさいながらもシネコン作りになっていて、なおかつ映画の選択もユニークなところから、常々愛用している映画館です。
最後に種明かしされた時に、「あれっそうだっけ?」と思っても、
小説なら読み返せますが、映画はもう戻れません。
今回の映画でも何度か使われていたようにその場面を繰り返すことはできますが、
せっかくのテンポを崩してしまいかねませんし、今更見せられてもな、という気もします。
だからダメ、というわけではなく、演出や編集ではこの兼ね合いに相当気を遣っただろうなと思う次第です。
この映画は面白かったです。
後出し伏線は…良く覚えていませんが(私の場合推理はどうでもよかったって事かな)、
>またこれからの作戦をばらしておいて、
>その通りに進行させる手法
は面白い描き方で好きです。
では、また来させていただきます。今後とも宜しくお願いいたします。
>その通りに進行させる手法
「特攻野郎Aチーム」でもやってましたよね。
計画通りに行く分には、計画と実際を両方詳しく見せなくてもいいと言う考えでしょう。
続編は、まだタイトル未定のようです。
2011/12/16全米公開のようですから、
日本はいつになるでしょうか。