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『原発ジプシー』 原発で「英雄的に働く」下請け原発労働者

2011-04-28 10:47:29 | 人権

①「原発ジプシー」とは

日本において原子力発電所の定期点検時には、原発を運転する電力会社の社員ではなく、関電プラントなど原発の保全業務を担当する会社の下請け企業に一時的に雇用された労働者が、点検業務にあたる。

*給与のピンハネ
1人の労働者に対し元請け企業から日当15,000円が下請け企業に支払われていると推定されるものの、労働者自身には5,500円しか渡らず、9,500円を下請けがピンハネしていると考えられる[1]事例が紹介される。

*労働災害
電力会社が労働災害を嫌う事例が紹介されている。筆者が作業中に3週間の怪我を負った際には、雇用した下請け会社の安全管理者より、治療費を会社で負担し休養中の給与も補償するとの申し出を受けている[2]。 また、労働者が会社に労災を認めさせたものの、会社から原発構内以外の場所で負傷したことにするよう求められた事例が紹介される[3]。

*労働者の被曝
労働者の放射線被曝を防ぐ意識が低かった頃は、人手が足りなければ放射線管理教育もせずに放射線管理区域に労働者を入れて被曝させた例があったとされる。          労働者の中には、自分の被曝が原因となって生まれてくる子供が障害を持つことを心配する人もいる。 原発で働く前に生まれた子供は健常であったが原発就労後に生まれた子供に指がなかったため転職した事例が紹介される。就労者の子供が奇形をもって生まれた例を見聞きしたことも紹介される。ただしこれらが放射線障害に起因した現象とは限らないとされる。

*外国人労働者との格差
なお、ゼネラル・エレクトリックの労働者が日本に来て福島原発の修理をしたり、敦賀原発など他の原発でも就労している事例が紹介される。こうした外国人労働者には日本人労働者より高い数値にセットしたアラームを与えられ、1日に700ミリレムを被曝するものの数日で交代する例もあった。給料は非常に高額であったが、彼らの出身はスラム街であったり、刑務所を出た者であったりしたとされる。計画線量が日本人労働者の10倍の1,000ミリレムであった事例もあった。

関連URL:
2011/03/24
2011 0324 現場に踏みとどまる原発作業員に「死の危険」 仏専門家が増援呼び掛け 共同通信
http://blog.goo.ne.jp/teyata/d/20110324

2011/03/28
NY TIMES 3月27日記事より 「福島第一の労働者の放射線の危険性」
http://blog.goo.ne.jp/teyata/d/20110328

②「原発ジプシー」が描かれた映画

生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言      森崎東監督 1985年作品

森崎東アーカイブ http://www.asahi-net.or.jp/~hi2h-ikd/film/morisakidata/di001330.htm

Tousengen_3

この映画は原発ジプシーと呼ばれる危険な原子力発電所の作業をするために全国各地の原子力発電所を渡り歩く労務者の現実を描いています。

かって窪川町ではこの映画を上映し、多くの町民が鑑賞. 結果窪川原発は断念されました。 
上映の翌年にはチェルノブイリ原子力発電所の大事故がありました。

③原発ジプシー 加藤登紀子さん作品カバー

見えない光 体にうけて
赤いブザーの 鳴りひびくまで
闇の世界で 仮面をつけて
旅するジプシー

アップロードしたユーザーのコメント
加藤登紀子さんが「さよなら20世紀」と言うシリーズの三作目に?この曲を入れましたが、差別用語が有ると言う理由でSonyが突?如、発売禁止に。この曲を削除して再発売。まもなく彼女は契約を?解除、Sonyを去った!?
ジプシーという言葉が差別用語だというのが表向きの理由でしたが?、
本当は別の意味で圧力を受けたのは間違いありませんね。
登紀子さんの無念を少しでも晴らそうと密かにカバーしていたので?すが・・・
こんな形で注目される事になるとは、私自身複雑な心境です。


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