鉄道模型のある生活ブログ

鉄道模型にかぎらす、なんでも書いてしまいます。

鉄道模型の費用

2024年01月25日 | 雑談

生命保険など営業の人が我が家に来て、棚に置いてある模型を見ると必ず言うことが「鉄道模型ってお金がかかるんでしょう?」

そう、一般の人は鉄道模型がお金がかかることをよく知っておられる。 私の返事はいつも、飲みに行ったり遊びに行ったり、ゴルフや海釣りなどでもお金がかかると思いますが、それらは消えて無くなってお金がかかった証拠がないのですが、鉄道模型はこうやって、形が残っているのでとてもお金がかかったように思われるのです。 でも、消えるものとあまり変わらないですよ。

なのでありますが、やはりお金はかかる。 カメラも高いのですが、カメラ本体をそう沢山は買わないだろう。 もっともレンズを揃えるとかなりの数にはなりますが、鉄道模型の車両は次々と欲しくなって、数に限りがない。

 

2005年に写した手持ちのHO車両ですが、これはヨーロッパ型。 同じぐらい日本型も持っているし、NゲージやZゲージもある。 知らないうちに山のように貯まるのですが、この2/3以上は手放して今はありません。 その代わり新しい車両が増えていますが・・・・。

だからお金がかかる。

なら自作したらと思うのですが

キット組み立て他自作車両ですが、これらは手放せないし、この後も増えています。

自作なら安いかと言うと、決して安くはない。 動力、台車、パンタグラフ他、車体以外にかかる費用がバカにならない。

基本的に安く上げるのは、プラ製のヨーロッパ車両を買うことだと思っています。 完成品だから余分なパーツ代に費用がかからない。 日本のプラ製、カトーは安いのですが、HOでは種類がない、 トミックスは最近は編成もので5万円では足りなくなった。 そして、日本型は小型車両がプラではほとんどない。 だから小型車の多いヨーロッパ型になるのです。

 

一番安く上げる方法は

この方、鉄道模型の大御所、坂本衞さんです。

手に持っておられるのが、自作のC51です。

キット組み立てではありません。 スクラッチビルトです。 多分買ったパーツはドームと煙突ぐらいでしょう。 

動輪も自作です。 この人は旋盤を持っていませんが、糸鋸とヤスリで動輪を作っています。 もちろん車体も完全自作。

モーターはジャンクの安物。

 

このC54も同じように作った完全自作。

 

客車も自作で、材料はもらった年賀状だとか。

だから、模型店で買うのは僅かなパーツのみです。

こうやれば確かに安く模型をすることはできます。

ただ、皆がこれをすると、模型店はつぶれる。 店もパーツを作っている会社もつぶれて無くなる。

昔、トレイン誌に、「みなさん、いつもパーツだけ買ったらダメです。 たまには高い完成車輌も買いましょう、そうしなければ模型店は無くなります」と書いてあった。 確かにそうなんです。

 

ということで、私は模型は完成品を買う。 もちろん自作もするけれど、完成品を買うのは楽だからだし、鉄道模型という文化が無くならないようにするためでもあります。 と言っても私一人が買えば模型産業が続けられるわけではなくて、たくさんの人が買わなければ成り立ちません。

私が最近買ったのは

TRIXのダブルテンダーの蒸気機関車。 サウンドDCCで、動輪の回転に合わせてドラフト音が出て、煙も同期して噴き上げるという優れものです。 価格はお高いです。 10万円越えで、私の今まで買った車輌で一番高価なものです。

お爺になって、今買わなければ買う時がなくなると、市販品で最新の技術が詰まった機関車を購入したのでした。

模型に10万円越えと言うと、普通の人は、高い!! 模型にはお金がかかるんですね、となるわけです。

でもね

イモンの蒸気機関車なら40万円するんです。 もちろん金属製でとても精密にできているので、当然の価格なんです。

品質が良いものが高いのは仕方がない。 

 

これは電車です。 蒸気機関車ほど手がかからないけれど、25万円と買いてあります。 2両での価格です。

やはり真鍮で完成品ならこれぐらいするのです。

これから見ると、私のTrixなど安いものだと思ってしまうのです。

たしかに真鍮製の精密な模型ですが、これって走らせてもインバーターの音もタイフォンの音もしないんですよね。

ここら辺りが、模型に対する考え方の問題で、精密で見た目にも素晴らしいものが欲しいのか、走らせて楽しいものが好きなのかです。

エンドウの製品も良くできていますが、高価です。 私が良いなと思った電車は4両で38万円でした。 とても手が出ないし、買う人がいるのが不思議なぐらいですが、惚れ込んでしまえば、お金は何とか捻出するのでしょう。

 

Nゲージなら安いと思っても、編成ものだと数万円します。

 

カトーの外国型のNゲージです。TGVには室内灯が入っているので高価でした。 こういう長い編成はNでも高くつきます。

これなら、HOの外国型の車両を楽に買えます。 この一編成とHOの電気機関車一台と同じぐらいかもしれないし、うまくゆけばサウンドDCCの機関車も手に入る。

客車もヨーロッパ型でも1万円程度であるので、トミックスよりも安いぐらいです(HO)

さて、何を言っているのか分からなくなりましたが、鉄道模型にはある程度の金がかかる。 これは他の趣味でも同じで、そこにお金を落とさなければ、その産業が成り立たない。 だから、ケチりすぎも良くないので、模型を続けるためにも、自分のできる範囲でお金を使いましょう。

なのですが、メーカー側も、沢山の人に買ってもらうためには適度な金額で製品を出さないと、僅かな凝った人だけしか買ってくれなくなる。 このためには、買う側、我々ユーザー側も、凝った高価な製品だけに的を絞るのではなくて、お遊びのつもりで、多少出来が悪い、いや言葉を変えて、精密度が低くても構わないと思うようにしなければ、製品価格は上がる一方です。

そして、面白いことに走らせて楽しむのは安い製品の方がよく走るし、壊れないし、扱いも雑で良いので楽しめるのです。

魚釣りで言われた言葉ですが、鮒釣りにはじまって鮒釣りに終わる、 鮒釣りなんて子供の釣りで、大人になると海釣りや挙句の果てにクルーザーで釣りに行ったりしますが、歳いって悟りが開けると、鮒釣りを心底楽しめるようになると言うことです。

模型で言えば、小型車両しか買えなかった子供が、お金があるようになると長い編成物や高額な車両を手に入れて所有欲?に溺れるが、歳をとると、また小さな車両に深みを感じると言うことでしょうか。 ここで小さなとはゲージが小さなではないですよ。 年寄りは小さなゲージは見えないので、ゲージは大きくても短い編成や小型の車両ということです。

 

HNモジュールでこういう小型車両を走らせるのが良いんです。

和洋折衷、大歓迎! それこそ模型の世界ですから。

ちなみに、私も同型の機関車を持っていますが、オーストリア型で、メーカはROCO社。 足回りはダイキャストでフライホイール付きのモーターで、とてもスムーズに安定して走る。 価格は私が購入した時には2万円ほどでした。そして、30年ほど使っています。 安い買い物でした。

 

模型を安く済ますためには思い入れを捨てることでこざんす。

 


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2 コメント

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Unknown (柴乃)
2024-01-26 16:33:28
今の私はNゲージやHOゲージの標準的なカーブを走る車両が「くの字に見えるのが嫌になる」症候群にかかっています(笑)。

20m級車両でも1両だけとか、2軸の貨車ならば気にならないのですけれど。

日本型の車両だと、地方小私鉄の旧型電車や気動車くらいしか小型車両がありませんからねぇ。
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Unknown (柴乃)さんへのお返事です。 (鉄道模型のある生活)
2024-01-27 17:06:08
「くの字に見えるのが嫌になる」ですよね。
対策としては、できるだけカーブの外側からは見ない、内側からならあまり気にならないので。
レイアウトでは急カーブをトンネルにする手もあります。
でもやはり短い車両がいいです。 その意味でも短い車両を手に入れやすいヨーロッパ型が増えてきました。 もっともヨーロッパの新しい客車はとても長いので、メルクリンの短いシリーズを買って、車輪を2線式にかえたりしています。
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