ばぬあ通信 ―バヌアツ共和国 青年海外協力隊活動記―

青年海外協力隊としてバヌアツ共和国タンナ島で小学校教諭として2007年から2年間活動しました。未知の世界をあなたへ☆

no.76 5.22 首都は今

2009-05-22 17:55:05 | Weblog
みなさんご無沙汰しています。隊員として最後のになる隊員総会を無事終え、18日に首都ポートビラからタンナヘ戻りました。やはりタンナは寒く、帰タンナしたとたん見事に風邪をひいてしまいました(+_+)まだ学校が始まっていないので3日間しっかり寝込むことができ、今はすっかり元気になりました^^(本当は18日からが2学期なんですが・・・(^^ゞ)

今回首都へ上がって一番驚いたことは「若者がおしゃれになっている!(゜゜)」ということです。最初は私があまりにもルーラル(僻地)で生活しすぎて、美的感覚がおかしくなったのかな?とも思ったのですが、他の隊員に聞いても「ビラは違う!みんなおしゃれだ!」というのです。なぜだ!?その答えを探して求めて街を歩いていると、そこには意外な答えがありました。最近タンナを含め、バヌアツにたくさんの中古衣料品が入ってきています。以前からセカンドハンズと呼ばれる中古衣料品店はあったのですが、それらは限られた場所でひっそりと営業しているといった感じでした。しかし、今では街のいたるところで中古衣類を売っているのです。私が赴任したころは、若い人のほとんどが正規品ではないサーフブランドのTシャツとサーフトランクスを着ていたのですが、今では首都の若い人はみなセカンドハンズで買ったおしゃれな洋服を着ています。商品のほとんどはオーストラリアから来ているとのことで、中には日本人の目から見ても「ナイス!」と思えるような掘り出し物もあり、中古と言ってもみんなきれいで上質なものが多く見られます。若いバヌアツ人女性がドレスのような服をパリッと着こなしているのを見ると「これは日本人にはまねできないなぁ~(・o・)」と感心してしまいます。そういえばタンナでも普段見ないようなおしゃれな服を着ていた同僚に「とても似合っているね」と言ったとき、彼女が「セカンドハンズで買ったのよ♪」とうれしそうに言っていたのを思い出しました。

先進国でお払い箱になった衣料品が途上国の人々の中で再び輝く。いいことですよね♪バヌアツもおしゃれに気を配れるところまで経済が発展したんだなぁとしみじみ感じました。しかし、それはあくまで首都の人たちだけのこと。こうして地域格差は生活・文化においてもさらに広がっていく。

雇われて働き、ウエスタンカルチャーのおしゃれに気を配る(配れる)都市の人。
毎日のんびり、自分たちの暮らしを好きなように続ける僻地の人。

どちらが幸せなのかなぁ・・・。私が思うには・・・。うーん・・・。一度始まった近代化を止めることは出来ない。ならばせめて、その国にある幸せを壊さない近代化をして欲しいです。

昨日今日とタンナは雨。うー寒い!でもその雨のおかげで水をしっかり溜めることができました^^来週からはたぶん授業ができると思うので、この週末をつかってしっかり準備をしておこうと思います。世界的に豚インフルエンザが猛威を振るっているとか。みなさんもどうぞ十分に用心なさってください。健康が一番ですもんね!ちなみにバヌアツにおいての感染例はないそうです。では、よい週末を!Ale!(^o^)/


写真は特設ブースで行われていた中古衣料品(セカンドハンズ)の大販売会の様子です。

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