Salsa する?

Salsaの力を信じてます。
ココロの核にしみ込んで、カラダの芯が躍動します。

中島たい子「漢方小説」と蟷螂の巣。。

2020-10-10 23:26:29 | 加圧・健康



いつの頃からだろう、、
朝の目覚めと同時に、身体のどこかにモヤモヤした鈍痛を感じるようになった。
しかも、
定まった症状というより、日替わりメニューのようにコロコロ変わる不調。
大きな病院で診てもらっても、これといった明確な原因もなく、
ただダラダラと不調が居座っている。

負のスパイラルから抜け出せない身体を持て余している時、
ひょんなことから漢方のドクターと知り合いになった。
私の不調を言うと、診てくれると云う。
神奈川の山奥に通じるインターを降り、そこから樹々の生い茂るひんやりした山道を車で15分、
深い山合にポツンと漢方の診療所があった。

レントゲンや採血、鉄の塊のような高価な器材はなく、ドクターが一人。
人生初めての漢方診療デビューだった。

◇漢方治療とモヤモヤの覚悟。。◇

診察は、丁寧な問診から、舌をあっかんべー😝状態で視診、
そして、私の手首の脈にドクターの三本の指が静かに乗せられた。

そこから
診療ベッドに仰向けになり、剥き出しの私のお腹を触診。

ドクターの手元のカルテには、私の舌が赤・青・白で描かれていた。

そして
今の身体の状態を漢方用語で説明し始めた。
ドクター
『身体全体が オケツですね』


「エッ!? オケツ・・・
 何ですか それ」

ドクター
『瘀血(オケツ)は慢性的に 血が滞ってる状態です

 それに 脈が弱すぎて取れない』

身体の臓器も、それによって良い状態とは言えない、、と弱弱しい説明。

今思えば、
中医学の基本も知らないで、説明を聞いてもボンヤリ聴くしかなく、
とりあえず、瘀血を改善する漢方を作ってもらうことに。。

私の今の状態から、はじき出される漢方の組み合わせは一般的な漢方薬を調合。
二カ月に一回の受診で、漢方薬はチョットづつ組み合わせが変更。

そして、
一年中覇気のない左大臣も診療を受けることに。

夫婦で調合された漢方薬を飲み、
改善されている自覚のないまま、薬は徐々にステップアップ。

だが二人共にパッとした効果もなく、
診療所通いは高いお金をかけて、森林浴に行っているような様相を呈し始めた。

そしてドクターも投薬の甲斐もない左大臣に、珍妙な煎じ薬を処方。

ドクター
『コレは中国でも貴重な漢方薬なんですよ

 今回
 中国で買ってきたのを入れるので
 15分煎じたものを飲んでくださいね 』


そやつは、蟷螂の巣を乾燥させた漢方薬だった。。。。

◇蟷螂の巣、、、、桑螵蛸という珍重な漢方薬◇

原産の中国では、
桑の枝についている蟷螂の巣は晩秋から春に採取。
この巣には、蟷螂の卵が詰まっている。


この巣を蒸篭で蒸すこと40分。
卵を掻き出し、乾燥させれば、中国でも珍重される漢方薬に。


刻んだ蟷螂の巣は、100g1万円以上。
このように巣の状態だと、100g5千円以上。

当時住んでいた団地は、ベランダに向けて換気扇がついていて、
毎日煎じ薬を作るうちに、
いつしか団地内で異臭がする、、と噂が立ち始めた。

そう・・・
左大臣の蟷螂の巣が主体の煎じ薬の匂いが、主婦たちの噂の発信源だった。

ドクターの診たては、ここで挫かれた。
蟷螂の巣の煎じ薬は、不味いくて飲むのも大変だった上に、
私達夫婦は、
この異臭騒ぎですっかり漢方に怖気づいてしまった。

二年間の森林浴付き漢方治療は、不調の根っこを治す根治治療を諦め、
主婦の<ウワサの威力>に撃沈したのだった。

そして、
団地妻からマンション妻になり、
横浜のチベットと云われた環境も超便利なショッピング街が隣設。
生活も便利で、この上ない快適な環境へ変貌。

だが、
根治治療を諦めた私の身体は、不調が慢性化し、
ボーダーラインを綱渡りしていた。

◇ 中島たい子「漢方小説」◇

その後も漢方の事は忘れていたわけではなく、
ただ二年間の五里霧中の状態が、なんだかなぁ、、と優柔不断にさせていた。

西洋医学では、大きな括りに分けられ、データを基にまた仕訳けられる。
既成の病症に当てはめるため、
脈が死んだように弱いとか、、
ストレスが及ぼす身体の不調は論外で、今は<ソレは置いといて。。>になる。
薬は効くが、止めればまたヨレヨレになる。
弱ってる内臓も、微弱な脈も、何ら変わることもないまま。。。

だからか、
私の西洋医学の妄想イメージは、
大きな大砲で表面上は制圧したように見える大地の下には、
実は、
長年生き残った精鋭部隊が地下深くに潜んでいる感じなのだ。

そして三年前、原因不明の脳の混乱で入院。
点滴を流しっぱなしの状態でも改善の兆しもなく、自宅療養へ。
長年の不調をほったらかしにしていたツケは、大きかった。

今は普通の日常に戻っているが、低空飛行を続ける私の身体は、
検査のデータが出てくる度に、主治医の『んーーーー?!』で締めくくられる。

そんな時、
フラっと入った本屋の棚で、おいで🎵おいで♪してきた本があった。
帯表紙の中島たい子さんの「漢方小説」だった。

読んでみると、主人公 川波みのりは私だった。
ただ、
みのりは、
昔の恋人から結婚報告を受け、
それがストレスの引き金になり異常な症状に悩まされる。

大学病院や評判の病院に行けども、<異常なし>という検査結果。
で、
みのりは漢方医に辿り着くことに。

そして脈に関しての所見に、目が釘付けになった。

  少し押さないと触れないような脈は、
  その脈の位置で、
  どの臓器が、慢性的に弱いかが分かること。

  軽く触っただけでも、強く触れてくる脈は、
  病気のなり始めだと判断できること。


  そして中医学では、
  七つの情緒反応<喜・怒・憂・思・悲・恐・驚>の感情を、
  五臓に振り分けて考える。

  それぞれの臓器が請け負う感情が分かれていて、
  色んなストレスをため込むと、臓器が疲れて行く、、という。

  心=喜 
  肝=怒
  脾=思
  肺=悲と憂
  腎=恐と驚

  ストレスがどんどん溜まれば、臓器はダメージを受け、
  万病を引き起こす確率が高くなる。

  根治治療とは、弱ったところにの活力を蘇らせること。
  いわゆるサポーターに徹するのが、漢方らしい。

そして小説の中では、
主人公みのりは処方薬、和歌山毒物カレー事件で有名になった、
あの<トリカブト>を混ぜたものが渡される。

漢方の大胆な視点と毒で病因を制する中医学は、
想定をはるかに超えたものだった。

そして
ふと自分のことを思い巡らすと、やはり根治治療が抜けているのだと。
西洋医学でマシな身体にしてもらい、東洋医学で頑丈な臓器を育てる。

病気の種は自分の蒔いた種であることが多く、
その多くは、ストレスが原因だともいえる。
中島たい子「漢方小説」を読んで、
かつて漢方のドクターがボソボソ説明してくれてた内容が、
今になってよーーーく分かったのだった。

**帯表紙**

私が色鉛筆で描いたカマキリです。
何十年ぶりに、小学生のような絵を描いてみたぜ( ..)φ
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「ボクたちは みんな大人になれなかった」爪痕に戸惑う、愛しのバレンタイン

2020-09-26 11:40:12 | 


◇ 燃え殻 小説『ボクたちは みんな大人になれなかった 』◇

燃え殻さんの物語りは、孤高・・・な読後感で占められた。
二十代の瑞々しい恋というのとは遠く、恋人だった人のモノスゴイ熱量の爪痕を、
今もただただ慈しいと感じ続けている。

彼の社会生活は、暖簾に腕押し的な透明人間なのに、、
この恋物語りだけは、
手垢のついていない聖域だと。。独白しているように感じた。

誰に?
恋人だった人に・・・

未だに、燃え殻さんの柔らかい部分で、
生きてくエネルギーとなり発酵し続ける恋人の爪痕。。

彼女の言葉や振る舞いが、クッキリとした爪痕になり、
彼の一部となって<燃え殻さん>を、今も圧倒している。。

実年齢が40代半ばでも、青年のままの部分を抱えながら、
とっくに終わっている恋に、、想いを断ち切れない心を反芻している。
そこには、
20代の時と同じ想いか、それ以上強い想いが、そこかしこに居座っていた。

ワタシは、何とも表現できないため息を深く吐いた。
こんなに強い爪痕を残せる初恋に・・・
だって、
初恋は、決してハッピーエンドではないからさ。
そして
自分の初恋らしきものが、痛すぎた・・・ことを改めて想ったのも確かだった。

◇ チェット・ベイカー「愛しのバレンタイン」 ◇

「ボクたちは みんな大人になれなかった」中で、
燃え殻さんが彼女の事を夢中で話していると、
周りの人には
『よっぽど美人だったんだろうねぇ』と訊かれると、
彼女のことを
間違いなくブスだった。
彼女の良さを分かるのは自分だけだとも思っていた、と書かれていた。。

まるで、
チェット・ベイカー「愛しのバレンタイン」の歌そのものだった。
(曲がリンクしてあるよ🎵ドキドキする曲ですから~)

聞き手のクソツマラナイ言葉の『よっぽど美人だったんだろうねぇ』は、
夢中で話しをしていた時間が、不毛な時間だった、、と、
なぜか、、読み手のワタシが不貞腐れた。

想い続ける心の深さを
顔の美醜や造形をモノサシにする幼稚な言葉は、うんざりだった。

愛おしいと思う根っこには、

 良い匂いの言葉や

 虚を突かれる行動力

 ドキッとする視点

 自分が相手に突き動かされた瞬間の横顔だったりするからだ。

一生残る爪痕とは、ちいさな感動が塊になって、心を締め付けるのだと思う。

おのれの初恋の惨敗は、
自分の美醜への思い込みや、相手に好かれたい一心の自分無くしだった。
相手にヒドイ!!と思ったあの時、
「君なんか、痔になればイイのに!!!」くらい切り返せたら、
どんなに後味が良かったのだろう。。と。

だから
この本は、色んな人の想いを掘り起こした一冊だと思う。

💛帯表紙 韓国ドラマ「私のIDはカンナム美人」💛

何度も何度も観返すしてるドキドキなドラマ。
これも
「愛しのバレンタイン」そのもののデス。

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透明人間その① 長生きは最大の復讐ですから、、/燃え殻 

2020-09-04 10:56:58 | 

今頃なんだけど、燃え殻さんの本を買った。
紙の本が売れない今、重版し続けているという。
が、
今時の人であり、Twitterで有名な一般人だとも知らず、
なんの情報もないのに、手に取った本で、
その衝動は、
〈燃え殻〉という著者の名前にンッ!と脳みそのセンサーが本能で反応したからだった。

コレが
村上春樹氏と見れば、
間違いなくラビリンスであり、読みだすとノンストップの事態を予想するし、

村田沙耶香さんならば、
思わぬ衝撃とドロッとしたブラックホールの怖さに備え、精神状態がベストな時を選ぶ。

そう
作家によっては
心の構え方がそれぞれあるはずだった。

それが
〈燃え殻〉。。って、なんなのさ。。
ただただ、なんで〈燃え殻〉なのか、知りたくなった。


そしたら、ホントに〈燃え殻〉という言葉がしっくりと合っていた。

ワタシに禅問答のような言葉と
静かな世界に潜む人の強烈なラブレターを見せつけられた。

◇透明人間の気持ち、、『すべて忘れてしまうから』◇

<燃え殻>さんは、透明人間の気持ちが分かる人だ。

 いじめ、、

 忖度を強いられる瞬間

 絶体絶命のとき

 川の流れのように生きることに疲れた・・・あの時

 無かったことにして、忘れる・・・放置したグレイゾーンの部分

味わったことのある場面を思い出した。
自分に優しくすることも、面倒になる虚無感。。

読んでいると、この人も大変だったんだな、、と思いつつ、
もの凄く透明人間に徹してる燃え殻さんは、
誰の手にも負えない強い部分を作りつつあった。

一つ一つの過去の出来事は、ポイポイ手放し、
唯一手放さないことだけは、しっかり離さないで護っている。

そういう人だからか、教訓めいいた言葉は一つもない。
いや、一つだけ私が強烈に引っかかった言葉があった。

彼のツイッターのダイレクトメールに届く
「死にたい」というメッセージへの返信だった。

  誰より長生きしてください。

    長生きって最大の復讐です。

ワタシは頭がバカになりそうだった、、
この言葉に振り回されている、今も。。。。。。

       つづく


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ダディダディドゥ🎵足し算の世界へ Life changing~ 枯れた声帯と薬師丸ひろ子

2020-07-02 13:10:50 | gumrie


ヘドロで畝っていた茶色のガンジス川が、ヤマメも住めるほど透明な清流になり。
宇宙衛星から撮られた中国の上空には、PM2.5の片鱗もない。
雄大な山河と万里の長城が驚くほどクッキリ見え、
おお~~中国四千年の景色は美しい・・・なんて思わず言ってしまう。
世界は経済活動の代わりに、自然は美しさを取り戻し、
その見事な逞しさに、世界中の人々がビックらこいた。

その一方で、
私達は
「罪深いことをしていたのね、、」とチョッピリ反省はするものの、
今までの生活を取り戻すために、それはソレ!これはコレ🎵という欲望に傾く。
なぜなら
今更どう転んでも、
<始め人間ギャートルズ>のような原始の生活に戻れっこないから、、

世界中がステイホームになり、友人や親にも会えない生活が続く中、
ワタシのような浮き草のような主婦は、孤立する羽目に、、

寂しいというのではなく、なんだか妙に静かなポッツンの中で息をしている・・・
パートで働く会社でも、先輩からは「目立つと駄目よ!ココは」と云われ、
今までの自分の世界はコロナと共に、引き算の世界へ突入していた。
身体の不調に始まり、親の事、自分たちの生活、
考えると
なんだかなぁ、、と、

そんな時、なかなか会うことも叶わない友人とのLINE呑み会が。
そこで、
友人は毎朝生徒さんたちとLINEで発声練習をやっているとノタマッタ。
ワタシは、
間髪入れずに、お仲間に入れて!と。

友人は快く受け入れてくれ、めでたし🎵めでたし🎵となるはずが、
参加した初日に、おのれの老化を思い知ることになろうとは、、
そして、
これがLife changingのスタートの一歩だとは、全く予想すらしなかった。

◇Life changing~ ◇

人前で声を出すのは、二十数年ぶり?!
息が続かない、声が出ない、音がフラフラと定まらない。
頭では理解してるのに、
おのれの声帯が震わせる音は、蚊の鳴くようなウィスパーボイス・・・

加齢という自然の流れは、気力だけではなく、声帯をも<老い>に向かわせていた。

だが、それはワタシだけ。
一緒に発声をしてるメンバーの淑女たちは、
潤った声が伸びやかに出ているではないか、、
そう、
ワタシの声帯が枯渇していたという現実は、
引き算の世界にいるワタシには、有効なボディーブローだった。

『アタシの声は、、このまま朽ち果てていくの⁈』・・・と。

◇引き算の世界から足し算の世界へ~◇

大学生の頃、アパートで毎日歌を歌い、自由自在に声が出ていた。
思う通りに歌えることは、とても楽しく、
恋人のいない女の子の虚しい時間を充分に埋めてくれた。
寂しさを紛らわすことよりも、
歌を楽しく歌うことは、なぜか楽観的な気持ちにしてくれた。

カツカツの生活や、
才能のあるか、ないか・・・
いつか、日商岩井の高級マンションに住めるような日が来るのか、など
これらの悶々さを薄めて、
『なんとかなるさぁ~』が、自分を助けてくれていた。
あの頃、
とても<あっけらかんとした足し算の世界>にいたことを思い出した。

そして年月が経ち、気が付けば、引き算の世界の真っただ中。。
なのに
発声練習の淑女たちの言葉や実行力は、足し算の世界の住人で、、
諦めず、臆せず、やりたい事はやり、行きたいところへは行く。

この差は何なんだ⁈
このままの引き算の世界では、ハッピーになれない。
もう一度、
足し算の世界の住人になろう!と、決めた。

◇枯れた声帯と薬師丸ひろ子◇

毎日のレッスンの〆は、生徒が一人で、しかもアカペラで自分の好きな歌を歌う。
つっかえようが、音が外れようが、最後まで歌い切る。

コレを知った時、正直恐れおののいた・・・
ワタシの声帯が出す全ての音は、蚊の鳴くようなウイスパーボイス。
その日から、
キッチンで、トイレで、ベランダで、スーパーレジ待ちで、歩いてても声を出し続けた。
毎日毎日出し続けると、声帯が高音を出せるようになり、
一人アカペラの日まで、暇さえあれば練習。

驚くことに、
淑女たちのアカペラの曲目は、オペラや童謡・ハワイアンに、ラテン音楽と言語も様々。
今まで聴いたこともない歌に、ワタシの中の<やる気スイッチ>が、ONに。
歌うなら、
ハードルが高くても挑戦したい。。
カッコ悪くても歌い切ろう!と決めた。

一巡目「Fly me to the moon」は、力なく震える高音の英語で。
二巡目「シェルブールの雨傘」は、フランス語は断念、日本語だと号泣するので英語で。
三巡目は、神がかりな美しい歌「Wの悲劇」を、、無謀なチャレンジをすることに。

映画「Wの悲劇」は、主演と主題歌は20代の薬師丸ひろ子。
彼女の声の美しさは、可憐そのもの。
だが、年月を経て彼女の声は、どんどん美しく洗練されていった。
それは土曜の朝「食彩の王国」のナレーションでも、
映像を際立たせる彼女の声音は超一流。

加齢に反比例する淑女たちと同じ、足し算の世界に居続けることを魅せてくれていた。

そして、ワタシの無謀なチャレンジは、おのれに喝を入れる<Life changing>だった。

こんなチャンスに出会えて、ツイている。
うれしい!
たのしい🎵
感謝なり
しあわせな気分にしてくれて
ありがとう~
二カ月で、こんな気持ちになれたことが不思議だった。

で、、
三巡目の結果は、普段より思い切り歌い切った。
そして
四巡目もなぜか「Wの悲劇」を歌うことに、
リモートワークだった左大臣は、妻の歌をしっかり盗み聴きしていた。
『蚊の鳴くようなウィスパーボイスだったね~笑っちゃったよ』

声帯は、まだ復活してないらしい。。が
足し算の世界に立っているのは、確かだった。
淑女たちに感謝。

そして
ありがとう!!!先生♡


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ショーケン 心を尽くす美学② お遍路の悟り。。

2020-04-25 14:07:12 | 


この9年間、ショーケンの事をポツンポツンと5つも書いてきた。
そして、今回で6つ目。

映画「約束」に始まり、
ドラマ「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」「前略おふくろ様」と大ヒットを飛ばし。
あふれ出る、瑞々しい感性を惜しみなく放っていたのが、若き日のショーケン。

だが、
薬、暴力事件、、と黒々とした暗雲に自らが取り込まれ、
気がついたら<あの人は、今。。>に。

だが、<あの人は、今。。>では終わらなかった。
1995年のドラマ「外科医柊又三郎」で観たショーケンは、別人のような印象、、へ。

そこには
母の死、過去への懺悔から、1993年四国八十八箇所のお遍路を決行。
1400~1600㎞を37日間で敢行。
このお遍路が、ショーケンのくすんだ人生に一矢を放った。

それは、
10代から芸能界に身を置く彼にとって、
人の温かさと無償の愛を知る大事な転機になった。

でも今時、
四国巡礼八十八箇所のお遍路と云われても、、ピンとこないさね・・・
なので、
チョットだけ図解で見てみよう!

◇四国八十八箇所巡りとお遍路さん◇


お遍路は、基本は歩き。
全行程は、二カ月弱が目安。

北海道テレビ「水曜どうでしょう」でも、お遍路編でやっていたが、
なにせ大泉洋のあの感じのせいか、車で移動というのもあり、
霊験あらたか、、という言葉とは無縁な、ゲーム感覚の踏破。
テレビの前の私は
「ふーーん お遍路さんって案外簡単に廻れるんだなぁ~」と思っていたら、
全然違っていた!!

独白本「ショーケン」に描かれていたお遍路は、
人の心根を変えるほどの威力があると知った。

そして不思議だったのは、
現代なのに、なぜ江戸中期のような出で立ちの白装束で、お遍路するのか、、
ショーケンの最初のお遍路は、ジーパンにTシャツという出で立ち。
この姿を見た住民が、
『白装束で行かないと困った時、助けてもらえないよ」と助言。

そして後々、
彼は、この白装束の偉大な効果と深い意味を身をもって経験する。


お遍路の道のりは、実は獣道も多く、迷ったりした場合などは、
途中で人家があれば泊めてくれたり、温かい食事をふるまってくれる。
そして、先に歩いてたお遍路さんとも顔見知りになり、
見知らぬ人のお遍路に来た事情に、耳を傾けるようになる。

そこには、
社会的地位も男女の垣根を超えたナニカ見えない信頼感が生まれ、
励ましあいながらこの苦行を続ける。

ショーケンも例外ではなく、
地元民の家に泊めて貰ったり、
手作りおにぎりや
突然、ジュース代として100円を持ってきたり、
お小遣いとして1000円渡されたりと。。
見知らぬ人の温かさと深い慈しみに、
彼の心は、人を受け入れることに心地よさを感じ、
静かで平らな気持ちを味わう。

最初の御遍路さんの旅は、今までの人生の不安定さを大きく変えたキッカケだった。
そして、
俳優ショーケンとして、萩原敬三として、
<心を尽くす美学>を魅せてくれたと思っている。

◇お遍路さんは 確かにナニカを変える!!!◇

実は、お遍路さんに纏わる話しが一つある。
私が高校生の頃、
小さい時から通っていた家の裏にあった八百屋さん。
仲睦まじいご夫婦で営んでいて、仲の良さは有名だった。

でも運命とは皮肉なもので、
まだ50そこそこで、奥様はガンであっけなく亡くなられた。
深い哀しみで商いも閉じ、ご主人は四国へお遍路さんに向かった。

我が家の裏庭から見えるご夫婦の家は灯りがともることもなく、
四カ月が経ったある日。
突然の帰宅と同時に、裏庭で手を振るご主人の晴れやかな笑顔を見た。

そしてあくる日、
我が母に プロポーズしにやって来た。
幼いころからの馴染みの八百屋さんを「パパ」とは呼べない!!!と
困惑する私。。
そして、
母は一刀両断、にべもなく断った。
ご主人は、自宅と店を売却。
二度と会うことはなかった。

あの時は、奥さんがなくなったばかりなのに・・・と憤ったが、
今なら、なんとなく分かる気がする。
お遍路の四カ月、色んな感情を巡らせながら、哀しみを消化してきたのだと。
そして、
明るい未来を生きよう!と意を固めた。

だからか、何十年経っても<お遍路さん>と聞くと、このことを思い出してしまう。
長い長い道のり、
人の情に触れながら、
ただひたすら足を棒にして歩くことは、
世間体や、絡めとられていた感情を小さくしてくれるのだろう。

お遍路さんと聞くと、
なぜか胸がチクチクとする感覚に、いつか行ってみたいと思う。

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