「檄文」の日本近現代史 保阪正康 ***
筆者による「陰謀の日本近現代史」は明治維新から太平洋戦争まで、「昭和史7つの謎と7大事件」は、太平洋戦争と戦後の事件を解説した一冊であった。本書は「檄文」に現れる歴史性を昭和史に絞...
大阪城 北川央 ***
大坂城、と聞けば多くの人は、特に浪速の人は太閤秀吉を思い起こすのではないか。上町台地の北西端に屹立して、築城当初は大坂の街のどこからでもそびえ立つお城が見えたに違いない。築城された...
オランダ商館長が見た江戸の災害 フレデリック・クレインス著 磯野道史解説 ****
江戸時代、初期には平戸に、のちに出島にオランダ人の日本における活動拠点があった。そこに...
禁断の江戸史~教科書に載らない江戸の事件簿 河合敦 ***
江戸時代の庶民の暮らし、お侍の実態などは比較的多くの情報が手に入るが、歴史の時間に習うことは少ないのではないか。・富山の殿様は、藩内で薬として有名な「反魂丹」をいつも持ち歩いていた...
邪馬台国は「朱の王国だった」 蒲池明弘 ***
天然に産出する「朱」は赤色の塗料であり、薬品となり、防腐剤、防虫剤としても利用される。水銀と硫黄の化合物が硫化水銀(HgS)であり朱、辰砂とも呼ばれ、漆に混ぜて塗る技法は古代縄文時...
大嘗祭 工藤隆 ***
大嘗祭とは何なのか。毎年行われる豊年を祝う新嘗祭の中でも、新天皇即位の年に行われるのが大嘗祭とされるが、その形式的な淵源は天武天皇即位の時まで遡るという。その後、1466年後土御門...
京都<千年の都>の歴史 高橋昌明 ****
平安京以前に時を遡れば、壬申の乱で天武の系統が天皇になってから初めての天智天皇系が光仁天皇で、その次の桓武天皇は、天武系が作った奈良の都を否定したかったが、仏門と公家の反対が強かっ...
キリシタン教会と本能寺の変 浅見雅一 ***
光秀が主君信長を討った理由はなにか。光秀は変ののち12日しか生き延びず、一族郎党もろともが死んでしまったため、そのワケを知っていそうなのは細川ガラシャしかいないのだが、そのガラシャ...
天皇諡号が語る古代史の真相 関裕二 ***
筆者は歴史作家であり歴史学者ではないので、どんな主張をしたとしても歴史上の仮説、検証はなかなか難しい。本書でも書かれているが「聖徳太子は蘇我入鹿である」という主張があり、それも一つ...