水徒然

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内部被曝に係る記載を調べました。(生体内に蓄積した粒子の分析方法)

2012-01-13 | 日記

'12-01-13
 既報において、放射能を吸引、摂取して生体内に蓄積した微粒子による内部被曝に係る記載を整理しています。
 既報のインフルエンザなど
空気中の塵埃カドニウム汚染米食物のあくと同様に、生体内に蓄積した有害物質の状態を調べるために、どのような方法が考えられているのか?関心があるところです。
  
 現状、
水溶性のセシウム(Cs)、ヨウ素(I)に象徴される放射能しか分析していません。これらは、水溶性なので尿などによって大部分排出されます?が、・・・。
 根本的には、環境中の残留放射能を適切に除去するためにもICP分析、放射化分析によって濃度、組成などを正しく確認することが必要かと想われます。

 放射能による内部被曝に関しては、一般的には既報にて調べたホールボディカウンターなどありますが、隔靴掻痒の感は否めません。
 今回は公開公報に提案されている「生体内に蓄積した粒子の分析方法」に係る記載を調べました。

(転載開始)

ekouhou.net
生体内に蓄積した粒子の分析方法
(一部抽出しました。)
【課題】呼吸器官から侵入したナノ粒子の生体内における曝露状態、すなわち、どのようなナノ粒子がどの程度体内に蓄積されているかを、簡易かつ安全で、低侵襲な手段で分析する方法を提供する。
【解決手段】生体から採取した体液中の食細胞を観察して、この食細胞に蓄積した粒子を検出することにより、曝露によって生体内に蓄積した粒子を分析する。上記体液は血液または喀痰であることを特徴とし、検出方法はラマン分光顕微鏡や透過型電子顕微鏡を用いて、該食細胞に蓄積した上記粒子を検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体内に蓄積した粒子の分析方法に関し、詳細には、曝露により生体内に侵入して蓄積した粒子の分析方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、直径が100nm以下のナノサイズレベルの微細微粒子(以下、ナノ粒子という)の利用が注目されている。ナノ粒子は、広い表面積による高い触媒活性および表面反応性を生かした機能性素材として、工業製品への利用、およびドラッグデリバリシステムなど医療物質への利用が進められている。このようなナノ粒子を安全に取り扱い、利用するためには、生体への影響を評価し、安全性および効果を正確に知ることが重要である。
【0003】
一般的に、体液に不溶な未知の粒子状の物質が生体へ与える影響を評価する方法として、直接的に評価する方法および間接的に評価する方法がある。
【0004】
直接的な評価方法とは、対象とする粒子を、直接的に目視する方法、顕微鏡を用いて観察する方法、および磁気または放射線を測定機器で捉える方法によって、生体内に蓄積した粒子の定量化または局在を観察する方法である。・・・

【0009】
ところで、ナノ粒子の体内への侵入は、呼吸器官、消化器官および皮膚器官など、種々のルートからの侵入が考えられる。生活空間でもっとも侵入する頻度が高いとされているのが、呼吸器官からの侵入である。口腔または鼻腔から侵入したナノ粒子は、器官粘膜および繊毛のフィルターを通過し、肺胞に到達する。そして、肺胞から血液に乗り、全身に移動すると考えられている。・・・

【0012】
呼吸器官から侵入した生体内におけるナノ粒子を直接的に評価する方法としては、肺臓を摘出し、組織切片を作製して観察する方法が挙げられる。しかしながらこの方法は外科的な処置を必要とする。そのため、少なくとも実験動物に対しては利用できるものの、このような高侵襲な方法は、人間に対してはほとんど実用的でない。また、この方法では、実験動物学的な専門知識および技術、ならびに病理学的な専門知識および技術を必要とする。
【0013】
また、ナノ粒子は微小であるため、検出機器(光学的機器および質量分析装置)の最小検出感度より小さく、検出が不可能または困難である場合が多い。
【0014】
ナノ粒子の安全性および有効性を実証するために、簡易で再現性のある分析方法の確立が望まれているが、現在まで、生体内に蓄積したナノ粒子を直接的に、低侵襲な手段で評価する方法は知られていない。・・・」

【出願番号】特願2009-280767(P2009-280767)
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)・・・
本文を詳しく読む>>

(転載終了)


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