
本当の光(癒し)の道
2025/3/26
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3月20日の夜、NHKのspecial番組を見た。
オウム真理教の特集だった。
サリン事件当時、私は、インドのニューデリーに在住していた。
時々、ガンジス川の聖域で、アシュラムといわれる道場で
行をしていた。
印度人のスタッフの一人が、この事件を知っていて、AUMという
ヒンズー教徒にとっては 聖なる言霊を使った教団が、とんでもない事件
を引き起こして、心外だと語っていた。
内容は少し異なるが、同様のことは、イスラム教の真摯な信者からも聴いた。
9・11事件が起こり、テロといえば、イスラム組織という世界的レッテルが、
貼られたことに対してだった。
真摯な教徒は、決して、暴力を手段にはしないというのがその理由だった。
前者のインドの敬虔な求道者たちも、人を殺めることは、AUMの聖なる音
とは、まったく、無縁であることを知っていた。
さて、この番組で、興味ある事実を知った。
それは、麻原彰晃が信者に語っている言葉の端々にあった。
たとえば、
*地獄の存在
*自分だけが、特別なDNAを持っているという優越
*お金を出すこと、布施は必要だから、家財を売り払っても教団に
私財を捧げるべし
*ハルマゲドン(世の滅亡・この場合は世界大戦)が すぐ目の前に
迫っている
*グル(師~麻原)が 殺せといえば、それを遂行すべし、何故なら、
殺される側にとって、その時期が最も、ふさわしい時だから
等の 当時の 麻原の言葉である。
同番組では、
”狂気の’11月戦争’”と呼ばれた、サリン事件の年の、11月に起こす企画
をも、説明していた。
それは、サリンを宮城周りの地域に、ヘリで撒いて、国政を麻痺させる
テロ行為である。
その準備を着々と数年かけて、進めていたことも、その兵器を製造して
いた工場や ロシアから輸入したヘリと共に、画面に流された。
著名なジャーナリストである、田原総一朗氏が、ある番組で、麻原彰晃
と対談している場面もあった。
そして、対談後、”AUM真理教を私は肯定しても良いと思った”と語った。
多くの若いインテリと呼ばれる高学歴の人たちが集まり、麻原の命じる
ままに、疑いなく、殺人行為に着手していたことは不可解だったが、
田原氏を、そう言わしめる何かが、麻原自身の態度や、言葉に合ったの
かもしれない~と思った。
さて、冒頭の題名に書いたように、
”寄付金・脅し・組織”のこの三つは、その宗教団体の仮面の奥の顔を判断
するための要素だろう。
異常に高額な寄付金を求め、執拗な要請が長い期間続く場合。
ハルマゲドンというような、脅しや恐怖を煽り、今こそ、救済の道に入る
べきだという、勧誘。
組織として、上の命令には、有無をいわせず、従う規約や、真の救済とは
組織の長に随うことという洗脳。
また、最悪なのは、組織の長(創設者)は神に準ずると自ら名乗り、
別格な存在であると位置づける組織。
この三つのうち、一つでもあれば、その宗教組織の資質の本質が、
なんであるか判断する、基準かと思う。
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