チャクラと瞑想 2015・1・9
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アートマセラピーでは脊髄を良くほどく。
5つのチャクラの裏側にある脊髄は
それぞれのチャクラのポイント
がそのまま反映しているからだ。
それは経絡(けいらく)をほどいていく
東洋医学とも重なる。
以下 脳と脊髄箇所に位置する処と
チャクラの部位の関係を示している。
7つのチャクラ、それぞれの名称と、
どの位置にあるのか、具体的な脊椎箇所を
示すと
1Muldadhara chakra
ア/ 尾骨部位
2. Swadhisthana chakra
仙骨部位
3. Manipula chakra
中院 (胃の上、もしくは中央)// 第8胸椎
4. Anahata chakra
腹中(胸骨下部 ) //第8頸椎・第1胸椎
5. Vihuddha chakra
喉 // 第3頸椎
6. Ajna chakra
眉間 // 間脳下垂体
7. Sahasrara chakra
頭頂 // 大脳皮質
プラーナの経緯はといえば、まず、
3番のマニュプラチャクラと呼ばれる腹で
気をとりこみ、4番のアナハタチャクラ
を通って、肺に行く。
プラーナの流れと中国経絡(けいらく)の
気の流れも共通点がある。
経絡の各々は、チャクラの1~4までの
ポイントが経絡上で重要な経穴とみなされる。
例えば12経絡の一つ、三焦経(*1)は、
2番から4番までの、
アナハタチャクラ、
マニュプラチャクラ、
スワディスタナチャクラ
を含んでいる。
何故 脊髄が大切かといえば、脊髄には
”6つのポイント”があるからだ。
延髄(えんずい)、頸椎(けいつい)、
胸椎(きょうつい)腰椎 (ようつい)、
仙骨、尾骨の6つのパートに存在して
いる”神経叢(しんけいそう)”に
それらは 各々 存在している。
人間が小宇宙であるといわれる理由も
ここにあるようだ。
なぜなら この”6つのポイント”は
”横道帯 の12宮”に相当するからだ。
一方、クリアヨガでは 脊髄を通して
プラーナを上下に循環させる(*1)。
ヨガナンダ師はこの脊髄にエネルギーを
注ぐことの意味を 自著に次のように
述べている。
”脊髄にそって、わずか30秒間エネルギーを
循環させるだけで、人間の魂は微妙な進化を
遂げる。
そこにクリヤヨガによってもたらされる
霊的進化は 自然のままに生活する場合
一年かかって得られる進化に匹敵する。”
どのくらいの年月をかければ宇宙意識と
一体化させるところまで到達できるかと
いう問いに対しては、
”聖典は、人間が脳を完全に発達にさせて
宇宙意識に到達するには、正常で健康な
生活を続けたとしても、100万年かかると
している。
もし、クリヤヨガを一日8時間半で1000回
行ったとする。
するとこの一日は、自然進化の1千年に
相当する効果をヨギにもたらす。
これを もし1年間続ければ、36万5千年に
相当する進化が遂げられる。
つまり、自然が100万年かかってもたらす
効果を 賢明な自己訓練と努力によって、
わずか3年で達成することができるのである。”
さらに、
”クリヤ・ヨガは多くの過った狂信者たちが
教えている非科学的呼吸法とは全く異なる。
肺の中に、無理に息をとどめることは
自然の理に反している。
クリヤは、最初から平和な気持ちと
脊髄に充実した爽快感を感じさせる。
この古代のヨガの技法は呼吸を精神要素
に変えてしまう。
霊的に進歩してくると、修行者は呼吸を
一つの概念、つまり、心の働きとして
認識するようになる。
つまり夢と同様の、心による呼吸として
である。”
と述べている。
最も良く知られ、また、太古の時代のヨガの
先覚者としてパタンジャリが挙げられる。
ヨガの最初の解脱者であり、ヨガスートラを
後世に残したパタンジャリはクリヤ・ヨガに
ついて、次のように語っている。
’解脱に至るにはプラーナヤーマによる。
プラーナヤーマは呼吸の静止をもって
完成する。’”
ここでもプラーナの重要性を解脱に至る
手段としてとらえている。
病気も不幸も、悲しみも苦しみも、現象世界、
この地球上での相対的価値観に翻弄される
私たちの 夢幻の世界において
存在するものだ。
結局 解脱するということは、そういう
世界から ”足を洗う”ことに過ぎない。
そして、それは 死後の世界に存在する
ものではなくて、今、ここに存在、否、
実在していることを 現存のヨギの
大師たちは証明してくれている。
真のヨギの存在価値は、今なお悠久不滅の
ごとく歴然と現代にも生き続けている。
真理が机上の空論ではなく 体得したとき、
病なし、不幸なし、喜びのみの世界が実現
することを 納得させてくれるだけの
説得力をもって私たちに 超越意識の波動
の中で語りかけていることを実感する。
(*1)
あるヨギの自叙伝”クリアヨガの科学”26章
森北出版、1983年