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自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

好転反応は一見 悪化症状にもみえる・・

2014年11月28日 | 自然治癒力(生命力)セラピーの本質

趣味も魂(こん)つめれば心筋梗塞の危険が・・・・2014・11・28

 

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昨今 社交ダンスを楽しむ人が増えてきたようだ。

テレビの画面でも女性芸人と、TV局アナウンサーという異色のカップルが、様々な社交ダンスの試合に参加して好成績を果たす演技を披露して、喝采を浴びているのを見た。

 

さて、姑(はは)のもとに 社交ダンス歴のあるクライアントさんが訪れたことがある。

著書(*1)から引用すると:

“肩関節から上腕へと気を放射すると、私の上背部と前胸部に著しい締め付けが現れてきた。 

息苦しくて弾力がない、これでは医師の警告通りだと思った。

細心の注意をもって右腕を治療し、次に左腕に以降する。左腕の懲りは右腕ほどではなかった。

全身的に治療したあとに、再び右腕に戻ると、締め付けは少し緩んだが右腕の懲りは重症である。“

 

こうしてひととおり、治療が終わった後、患者は姑(はは)に聞く。

“どこが悪いのですか?”


姑(はは)が “腕、特に右腕の懲りから来ています。”

と答えると、


“ダンスですよ”とはっとしたように患者は答えた。

社交ダンスのことである。 

 

男性は常に右腕を水平の高さにして女性の肩を抱くポジションを基本とする。

この姿勢を保つのは見ためよりはるかに、難しいもので力もはいるのだろう。


その患者は”右腕の懲り”を指摘されてこう話した。

たしかに、体の不調を感じ始めたのは8年前よりダンスを始めてからです。”

治療が功を奏したのだろう。


好転反応がみられるのだが、被施術者にとっては熱やだるさ、下痢などの症状となるために、不安になるらしい。

この患者さんも例外でなく 2~3日後に 電話してきた。


“先日、治療を受けたあとから、両腕が痛みだし、特に右腕が強く、家に帰りついた途端に動かすこともできず、したがって食事もままならず、翌日の昼ごろになって、通常の感覚に戻りました。 

ソファーに腰かけていると、まだ残っている腕のけだるさが、昔ゴルフの猛練習をした後の状態に似ていることに気がつきました。

改めて、引き連れ、つまりということがわかりました。“

 

幸いにこの患者さんは 治療が終わった当日、帰る直前、姑(はは)から

“必ず治療の反応がでますよ

と言われていたので、”これがそうだろう”と思い、体調が一見悪くなったように見えたものの、むしろこれから自分の身体が良くなっていくというポジティブな考え方を強めたらしい。


3回目の治療を受けるころには、右腕の凝りからくる、胸部の圧迫もだいぶ和らいだという。

こうして身体がリラックスしてきたのだが、普通の患者さんは治療中、眠気に誘われて眠り込むことが多々あるのに このダンスを趣味としてきたクライアントの男性だけは 決して施術中、眠らない。

普段から、軽い不眠症でもあった。27~8年間 安定剤や強い睡眠薬を常用していた。

心臓の薬も併用していた。

その後、治療を続けて、全面的に心臓の薬を中止することにした。


すると、胃の調子が快調になり、身体の調子が戻りつつあった。

それから数年後、体のほぐれ、順気が整うにつれ、この男性は姑(はは)の治療中

”初めてぐっすりと眠ることができた”と記されている。


ぐっすり眠るということ。

当たり前のようなことなのだが、脳機能が健康的でないとなかなかそうもいかないことがあるらしい。

だから、この男性が施術中リラックスして、熟睡したということは、いいかえれば脳が正常に戻りつつあるということでもあった。

 

脳が正常になってくるにつれて、頭部の毛髪も生え始めた。

この効果が見えてきたのは、治療を開始してから4~5か月経ってから。

髪の生え際からちらほらと黒い毛が生えだしたというのだ。


頭頂に向かってごま塩に髪の毛の色が変化し、さらに、3年もたつころはほとんど真っ白だった頭髪は黒い頭髪に代わっていたという

 

こうして社交ダンスを一生懸命練習して右腕に凝りを貯めておいた結果、つまりや凝りが表面化して体の不調になったと 姑(はは)はいう。

社交ダンスだけではないらしい。


たかが ゴルフの素振り程度と思っていても、こうしたことが積み重なって つまりとなる場合が多々ある。

そのつまりを解かないでいると、後々”つまりの後遺症”が現れてくる~そうすると、そこに、異常を感じるから何らかの病の不具合と心配もでてくる。

 

その時医者にかかっても、対症療法を施されて一時的に症状を抑え込まれるだろう。

しかし、その本当の原因をさかのぼって、治療されることはまずないだろう。

 

ダンスに限らず、筋肉を必要以上にトレーニングした人たち、例えば、バーベルやエキスパンダーなどを使いボディービルをした人たちにも、姑(はは)は次のように注意を促す。

それらの“運動による身体の酷使”が続くと、“横隔膜があがり、両肩が盛り上がり、肩甲骨が高くなるとともに、胸腔に圧迫を生じていて、全身的に悪影響を与えている。”と。


適宜な運動、散歩や柔軟体操は時には運動不足の解消のために必要だとしても、運動による身体の酷使は “寿命を短縮させる一要因ともなる” という。

我が家でも、姑(はは)からは、孫の私の息子には、幼いころより、テニス、乗馬、陸上競技など余暇を利用して、スポーツをすることは避けるようにと言われていた。

実際 姑(はは)のもとには運動の後遺症で不調を覚える若者が治療に通っていた。

高校時代からバレーボール部で活躍。


回転レシーブや アタックを得意として大学時代は選手を務めた。

姑(はは)のところに来たときには、アタックをしていた右腕の筋肉は弾力を失っていたという。 

まるで、触ると、丸太棒のような感触だったという。

右の手掌は皮膚は堅くなり、まるでグローブの様相だった。

バレーボールの後遺症は指にも見受けられた。


手の指は突き指をしたことのある関節が固く太く、足の右ひざの関節は膨隆して変形。

ボールをアタックしたときに、空中に一瞬飛び上がり身体をエビのようにそらせてボールを相手側に打ち込む。

それから、地上に降りるのだが、その時の衝撃のために足の裏の指の付け根は堅く凝っていた。

そのほかにも幼児のころ、ガラスを頭部で突き破って隣の部屋にとびぬけたことが

あり、頭部打撲をしていた。


中学校に上がる前後、定かに時期は覚えていないが、左眼にボールを強く当たった体験もあり、疲れると左目が痛み、左頭部の偏頭痛も持っていた。

加えて過度の運動で筋肉、腱、靭帯が固く締まり、肩甲骨と横隔膜があがっている。

そのため胸腔を圧迫。

すると、肺や心臓の機能がその運動範囲が狭まるため低下する。


呼吸が浅くなれば、血液循環や新陳代謝へ悪影響を及ぼし、手足末端の冷えやほてりを感じる体になる。 

また、横隔膜があがると、胃が常時引っ張られるので 胃の筋肉が上下に伸びて弾力を失いやすい。


弾力を失えば胃下垂になる。

背中側では、胸椎の第八あたりが、横隔膜の緊張で内側へと引っ張られる。

そこで、第八胸椎と上下の椎骨(ついこつ)に歪みを生じることも出てくる。


このように体は有機的につながっている。

このバレーボールの選手だった患者も、横隔膜の緊張をゆるめ、胸腔の圧迫を取り除くことから治療が始まり、丸太棒のような右腕もやわらかい伸びた腕へと 次第に変化していったと姑(はは)の記録にある。

 

 

 

 *1 ”ひきつれ・つまり 身体をほぐす” 文芸社文庫 2013

 

 

 

 

 

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