"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“事業に失敗するこつ十二か条”

2011-08-25 05:01:01 | 日記

致知出版社「人間力メルマガ」よりです。

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     致知出版社の「人間力メルマガ」

                【2011/8/24】 致知出版社編集部 発行
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   このメールマガジンでは、
   人間学を学ぶ月刊誌『致知』より
   そのエッセンスの一部をご紹介しています。

       * *

   1日平均7万食のお弁当を、都心を中心に約4000社に配達。
   人気番組『カンブリア宮殿』にも取り上げられ、
   スタンフォード大学MBAも注目する弁当屋「玉子屋」。

   本日は、『致知』2002年12月号より、
   同社の菅原社長が語られた
   「事業に失敗するこつ十二か条」
   という興味深いお話をご紹介いたします。


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       「事業に失敗するこつ十二か条」
       
       
       
            菅原勇継(玉子屋社長)
        
            『致知』2002年12月号
             特集「なぜ哲学が必要なのか」より
            

                      ※肩書きは掲載当時です。


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【記者:社長室に掲げられている「事業に失敗するこつ十二か条」。
    これは実にユニークですね】


(腎臓がんから)退院して会社に復帰してしばらくした頃、
かつての遊び仲間が僕にファクスしてくれたんです。


誰の言葉か知りませんが、
これは僕の経営哲学みたいなものですね。

ちょっと読み上げてみましょうか。



●第一条
  旧来の方法が一番よいと信じていること



●第二条
  餅は餅屋だとうぬぼれていること



●第三条
  ひまがないといって本を読まぬこと



●第四条
  どうにかなると考えていること



●第五条
  稼ぐに追いつく貧乏なしとむやみやたらと骨を折ること



●第六条
  よいものは黙っていても売れると安心していること



●第七条
  高い給料は出せないといって人を安く使うこと



●第八条
  支払いは延ばす方が得だとなるべく支払わぬ工夫をすること



●第九条
  機械は高いといって人を使うこと



●第十条
  お客はわがまま過ぎると考えること



●第十一条
  商売人は人情は禁物だと考えること



●第十二条
  そんなことはできないと改善せぬこと



【記者:この言葉をどのように経営に生かされているのでしょう?】



そうですね。

例えば第六条。
(菅原社長が経営する玉子屋の)お弁当は好評だといって
経営者が安心していたら進歩はありません。

だから僕は毎日弁当を食べて味付けや盛り付けを見ているし、
回収したお弁当に何が残っていたか、
何が人気があったのかを調べる。
五万人のお客様の代表は僕だという意見なんです。


食中毒(事件)の辛かった時期に取引先の人情で救われ、
機械化で汚名を返上してきた僕にとっては
九条、十一条も教えられることの多い言葉ですね。


あと、僕は根っからの遊び人なので、
最後の十二条に励まされることも数多くありました。

常識的な経営者が「そんなむちゃな」と思うことも、
結構平気でやってこられたんです。


玉子屋がこれまで高価な機械を思い切ってたくさん導入して
きたのも、僕が減価償却などを細かく計算するタイプの
経営者でなかったからでしょうね。

僕は会社に必要だと思ったら
多少無理をしてでも行動に移すタイプの人間です。

その結果、失敗もあったが、そこから得た教訓も大きかった。
大事なのは多少のリスクはあっても
遊び心で何でもやってみること。
ビジネスの原点はそこだと思います。


────────────────────────────────────(転載以上)


“事業に失敗するこつ”という発想、面白いですね。

事業だけでなく、知らないうちに定着してしまっている自分の考え方の癖を吹き飛ばすという意味でユニークだと思います。


私は特に、

第一条 旧来の方法が一番よいと信じていること

第三条 ひまがないといって本を読まぬこと

第十条 お客はわがまま過ぎると考えること

第十二条 そんなことはできないと改善せぬこと


を自分が陥りやすい失敗のコツとして肝に銘じたいと思います。


即ち、

常にもっといいやり方を見つけること。

いい本とのご縁を大切にすること。

自分を相手に置き換えて考え、行動すること。

Yes, I can!という発想で始めること。