"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“日本人のいいところと・・・”

2011-06-07 02:59:12 | 日記

山本太郎さんのこと、ネットでご存知の方も多いと思います。

 http://www.cinematoday.jp/page/N0032738

山本さんは、原発事故発生以来、脱原発を訴え続けて来ました。

そして、523日には、文部科学省前で、他の方々と一緒に、

子どもたちに対する「放射線量年間20ミリシーベルト」の基準引き上げの撤回を訴えました。

ところが、25日に、出演の決まっていたドラマを降板させられたとツイートしたことが波紋を呼び、直後、迷惑をかけるからということで自ら所属事務所を離れることになりました。

 

日本、そして日本人のいいところは、みんなで助け合うことです。

自分のエゴを抑制し、協力し合います。

しかし、時にその日本人のいい面が、反対にかえる時があります。

 

山本さん、出演降板は、スポンサーからの圧力だったという話がある一方で、

実は、事務所が自主的に降りる判断をしたという話があります。

そして、その事務所に迷惑をかけたくないということで、山本さんが自主的に事務所を離れる判断をしたのだと。

 いかにもありそうな話だと思います。

それぞれが、それぞれの立場を慮ったということなのでしょう。

 

しかし、本当は、事務所は、断固として山本さんを守るべきだったと思います。

事務所の判断で、自主的にドラマを降板する必要はなかったでしょう。

 

子どもたちのためを思って活動する山本さんの思い、それが物議を醸し出したからと言って問題があるとは思えません。

子どもたちの健康のことを顧みず基準を勝手に引き上げようとする“大きな力”に対して意見すること、そして声をあげること、

子どもたちのことを思えば、当然のことではないでしょうか。

 

芸能人だから?

リチャードギアさんは、米国議会で証言をしました。

チベットの人権問題で、中国と、その対応で中国に甘いオバマ政権を批判しました

 

“「仕事がなくなったとしても生きていくことに変わりはありません。

それよりも、国から不条理な仕打ちをされた人々に、少しでも光が当たるように活動していきたい。

これは東北だけではなく、日本全体の問題だと思うのです」”by山本太郎さん

 

心からの言葉は人を感動させます。

 

 

話しは変わりますが、今はもう使わない言葉でしょうか?

“KY”という言葉です

 

 

その場の雰囲気を重視するあまり、本当は言うべきことでも、言えなくなってしまうような状況を生み出しかねない言葉だと思います。

なぜか声をだして言わない方が大人でエライのだという感じ・・・

その雰囲気は、戦争の引き金ともなり、負けが濃厚で、これ以上続けても犠牲が増えるだけなのにだれも言い出せなかったことに似ているように思います。

そしてそれは、現地の農業や漁業等に携わる方々のことを慮って、放射線被害の起こりうる食べ物を促進することにも似ているように思います。

 

室井佑月さんが、NHKの生番組で、

「子供たちに福島の野菜を給食で食べさせるなんてかわいそう」

と発言されたことで物議を呼んでいるようです。

http://rocketnews24.com/?p=99157

ここに書いてある室井さんの発言はしごくまっとうなことばかりだと思います。

しかし、録画収録の番組であれば、今の日本ではカットされていた発言だったでしょう。

 

大人は、自分でリスクを判断することが出来ます(出来るはずです)。

なので、あくまでも自分の判断で、食べてもいいと思います。

 

しかし、大人よりも放射線に対して感受性の強い子どもたちは、自己責任ではありません。

子どもたちを育てる家庭、給食を出す学校や地域、そして基準をつくる大人です。

 

「太平洋序曲」で山本が演じるジョン万次郎は、

黒船の襲来にいち早く気付いて、鎖国中の日本に迫る危機を伝えようとする役回りであり、

開国を迫って次々と訪れる西洋の刺客にも屈せず、

かたくなに日本の伝統を重んじようとする。”

 

当たり前の正しいことが当たり前に言えるようになること、

今、日本で一番大切なことではないかと思います。