"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“動き始めたかなということ”

2011-06-01 05:01:01 | 日記

大物政治家お二人が、日本のエネルギー政策について発言を始めました。

________________________________________

<小泉元首相>原発事故 自民政権時代の責任に言及

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110528-00000077-mai-pol

毎日新聞  5月28日(土)20時18分配信

 小泉純一郎元首相は28日、神奈川県横須賀市の県立保健福祉大学で行われた「日本食育学会・学術大会」で講演し、東京電力福島第1原発の事故に関連して「自民党政権時代にも原発の安全性を信用して推進してきたが、過ちがあった」と語り、自民党政権時代の責任に言及した。
 小泉元首相はさらに、「原発を増やすのは無理。原発依存度を下げ、自然エネルギーの開発に力を入れるべきだ」と述べ、「既存の原発に安全対策をし、住民理解を得たものは維持、そうでない危険なものは廃炉を進めなければならない」と語った。
_________________________________________

小沢一郎元民主党代表インタビュー:一問一答より

http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_242207

2011 5 27  12:58 JST

Q:原子力エネルギーをどう考えるか。 

A:しょせん、過渡的エネルギーとしてはある程度、大口電力供給のためにも仕方がない。だが、高レベルの廃棄物を処理できないからいずれ、新しいエネルギーを見出さなければいけない。そのように私は言ってきた。まさに今、こういう自然災害のなかで、原発の事故まで起きて、これを食い止めると同時に、長期的なエネルギー政策をしっかりと考える必要がある。

_________________________________________

 

機を見るに敏なお二人です。

G8での菅さんの煮え切らない発言を聞いて、また、今週中にも予定されていると言われる内閣不信任案提出のタイミングをとらえて動いているのでしょう。

小泉さんと小沢さんは、自他共に認めるライバル同士。

かたや自民党、かたや民主党。

その二人が同じ時期に同じような内容で声を上げたのは面白いと思います。

 

しかし、あくまでも政局重視だと思うので、その本音は分からないところがあります。

もともと原発は、自民党が強力に推進して来たものです。

小泉さんは、米国との関係の中でそれを最も強烈に進めて来た方です。

上記発言も良く読んで見ると、

「既存の原発に安全対策をし、住民理解を得たものは維持、そうでない危険なものは廃炉を進めなければならない」となっています。

即ち、“安全対策をして住民の理解を得ることが出来れば問題ない”と、ちゃんとヘッジもかけています。

 

私は、これからのエネルギー政策の違いを根拠として、政界再編が起きるところまで進展して欲しいと思っています。

 

その意味で、ドイツが、“2022年までに全ての原発を停止する”と宣言したことは、大きなサポートとなると思います。

 

メルケル首相を動かしたのは、ドイツ国民でした。

日本もその政治を動かすのは国民しかありません。

 

留意すべきこともあります。

 

もともと菅さんは、外国人の方からの献金問題で、辞職を余儀なくされるところでした。

しかし、追及されるはずだったその日に東日本大震災が起きてしまった為、その話が飛んでしまいました。

結果的に菅さんにとっては延命となりました。

そして、それを隠し、点数稼ぎをしようとして、地震翌日に福島に飛んだことによって、ベントが遅れ、水素爆発の一因になったのだと、私は考えています。

 

今回、相当ハードルの高い不信任案が可決したとして、菅さんはどうするのか。

また、過半数まで行かない場合はどうするのか。

 

6月は色々なことが起こる可能性がある月だと言われています。

非常事態が発生することも考えられます。

 

そもそも、菅さんの次は誰なのかという問題があります。

 

どなたが首相になるにしろ、私は、本音と発言が一致している方になって欲しいと思います。

今は、いくら隠そうとして本音が表に出てくる時代です。

一致していなければ、すぐにボロが出てしまうでしょう。

 

私自身は、解散選挙が行われて自民党が勝つというシナリオ、そしてその時には、安倍さんにもう一度やって頂きたいという希望を持っています。