「冬篭り」

★★★irasuto「無」★★★

「枯葉の下」


紅色に染まった葉を落とし

伸ばした枝細き風に揺られ

広葉樹はか細く弱く見えても

自然に生きる強さがある

夏に秋に騒ぎ鳴いていた命は

何処へ消えたのだろう

命繋ぐもの達は居場所を探し

越冬の準備を終えたのだろう

季節が変わり春訪れるまで

お腹を満たし眠るのか

それまで籠る命にひと問の

別れ太陽にさようならと

春を待つ共存なるもの達へ





「さようなら　冬過ぎて春訪れる　眠りに着くか　生まれ来るもの」

「時移りゆく」

★★★irasuto「遠き」★★★

「移りゆく時に」



木枯らしの　

　　啼く夜は


人恋し

　艶やなる山々



枯れて寂し今



肌晒した木々に


　　尚山寂し


我一人熱き酒呑む


枯れ死に逝く

　　　　
　　杯を重ねて

　　　　情けは時に



秋心の淵に


　　　　慕情誰に・・・



　思う処遠く也





「木枯らしに　枯れ行く心寂しく　

呑む熱き酒　君遠く尚」

「幸せって」

★★★★irasuto「明」★★★★
問いかけ歌う感覚で書いた詩？



「幸せって」



人は聞くよ 今幸せ？

　私が幸せかって・・・


お金が有るのなら

　　臨んだ物は買えるだろう

　　　自由に何処へでも行ける

他の人は言う幸せな人生と


　　幸せってなんだって思う


物で満たされるのが

　　幸せと言えるのだろうか



貧しくとも笑顔で

素敵な仲間に囲まれ

心が満たされて

　愛する君がいるのなら


少しの生きる為の

　　　　お金あれば


　　幸せなんだよ


多くは望まないよ

　少しのお金と

　　　楽しい仲間と



愛する君が居るだけで

　　満たされ幸せなんだ



幸せって


　見た目ではなく


　　心にあるもの


憎しみ持たない


　優しく愛する心が

　　　　

私には幸せと言えるのだよ



　心の中に幸せは生まれる



そうさ・・・いつだって幸せさ



　　君だってハッピーになれるさ・・・






「生きるため　最低限のお金有り　
　　　　　　　　愛しい君が　居れば幸せ」　

「人愛に」

★★★★irasuto「迷い虚」★★★★

「人愛に」


愛する意味も知らず

　　　君を囁き抱いた青き頃



　優しさの心も持たず

　　　　　　偽りの愛の囁き


只無謀に走って愛欲
　
　　　振り返る事も知らず


　前だけを見ていた



今にして思う君へ

　　人としての優しき愛を

伝える事が出来るのに

　　　青春と言う名に甘え


過ぎた日々は戻らず



今して人として

　　愛を探し求めている

　
　　　本当の優しさを


知り愛する事を


　　　　私は探し求めている


　
人を愛する優しさを

　
　　　　　私が私として


　
　人として生きる為に

　　　
　　　私は探し求め続ける！





「人として　優しさ何処に我が胸に　

　　　　　　　　問えども見えず　闇に光を」

「巡る命」

「葉枯れて」



紅艶なる彩も

　　　
　　　時の流れに


くすんで枯れ

　　　朽ちてゆく



黄昏は寂しくも



　　　巡り巡る時を


在るがまま迎え

　　
　終焉を我覚えず


　　　忍び寄る闇に



枝から落ちて糧と


　　永久に眠る地に


　　　　

　　　　新たな命芽生える





「生まれ朽ち　大地の摂理　我知らず」

「俄１４」

★★★★irasuto「地」★★★★

「手を繋げば友」


人も国も閉塞感に堕ち

閉じ込められた疎外感

耐えきれず爆発する

定め無き方向に迷い

恐怖に怯える人々は

置き去りにされ陥る

暴力と言う破壊へと

支え合って生きる道

人々は国々は求め合い

認め合いお互いに認め

尊重を追求しなければ

青き地球に平和は訪れない

憎しみの心を捨てよう

未来の子供のために

さあ手を繋いで

作ろう人々の輪を

地球の大切な命の輪




「平和なる　この世の為に繋ぐ手は　

　　　　　　　すべての人が　希望見る世に」

「俄１3」

★★★★irasuto「悲哀」★★★★

「過ぎた日々に」

君はいつも呟いていた
何に反抗して怒っているの
身体から流れる血潮さえ
心が流す涙には勝てないと
無謀な心の感だけに
掻き立てられ追われて
信じて傷付き耐えていた

強い心のあなたを
愛して求めていた
君の悲しみ知らないで
あの頃のあなたの心は
若さと言う名に犯されて
自分の心身体さえも
抑えられず無謀に向かって
己に純粋に生きた人でした
何かに駆り立てられて

支えていたのは君の愛
君は黙って傍で見ていた
曲がった心許せずに
一人で挑む勇気が誇りと
怒る思いの捌け口に
お前を求め抱いていた

弱いあなたの無謀な姿見て
見知らぬ振りして
通り過ぎるときほど
俺の心は弱くなかった
留めなく許さぬ思い
血反吐吐き流れる血さえ
己の欲望と信じて

君を苦しめ哀しませても
自己満足に溺れた
青い心の思い出は
愛する心と強がりに
満ちて生きて過ぎた日々
今でも後悔はしていない
お前への愛の惜春除いて

あなたは　あなた
いつまでもあなたらしく
生きて下さい・・・
好きな人だからと言った
お前が消えて・・・
お前の優しさを知った
己の醜さ知り流した
心の傷は苦悔に震えて
総てを失くしていた！


「過ぎし日の　愚かな行動涙し　
　　　　　　君の心は　赤い血流す」

「若い花　咲いて散るのも本望と　
　　　　　　欺瞞の正義　君省みず」

「俄１２」

★★★irasuto「蒼宙」★★★

「終日」


黄昏星輝き
満天と成す
我一粒成り
偉大なるや
森羅万象を
我拝して尚
尊ぶ天地也



「我人を愛し　森羅万象を愛し　
　　　　　　　　　　蒼宙なる北斗を拝す」

「装い」

★★★irasuto「誘い」★★★

「冬誘い」

夏の太陽は去り
山紅色に変わる
衣落として尚
寒風に耐える
強き大樹よ
言葉無春待つ


「大地なる　在るがまま受け　命なる」

「涙の向う」

★★★★irasuto「宙飛翔」★★★★

「涙の向う」


知らない君に涙する

私が見聞きするのは

遠き世界に生きる命

同じ命を軽く感じて

重さが違う地に生きて

飢えに貧しさの中



幼い姿生きる強さ

溢れる涙溢れても

何も出来ない私が居る

見聞きして哀れむ

偽善者の私は涙するだけ

悲しみに嘆くだけなのか！




「残暑成る　燃えて燃え尽き過ぎたなら　

　　　　　　　　　そよ風来たり　時は巡りし」