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真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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心に秘めているだけでは『言葉にしてはいけない』

2009-11-26 | 読了本review
本日はビーボーイの新刊で

櫛野ゆいさん『言葉にしてはいけない』
 創作料理店で働く攻様は亡き姉の恋人だった十歳年上の男と同居中。
 姉を失った彼を放っておけずにいたからだったが、もともと彼に惹か
 れいたから。でも彼の上司の登場で二人の関係が変わってしまい?!

今回は受様に片思い中の創作料理の厨房担当と
亡姉の元恋人のオーダーメイドスーツ店店主のお話で
攻様視点で出会いから恋人としてまとまるまでと
受様視点で本編後の二人の甘い生活を収録

攻様は創作料理店の厨房で働く料理人。

攻様は両親の離婚後は
年の離れた姉のアパートに居候していました。

その姉の恋人として出会ったのが
オーダーメイドスーツの店を構える受様です。

姉を介して彼を知るうちに
攻様は姉に嫉妬するほど
受様に惹かれるようになりますが
姉が交通事故で急逝、
残された受様はかろうじて生きているという
酷い状態になります

受様の手首に走るいくつもの浅い傷痕を知り、
やるせない思いでいっぱいになった攻様は
せめて少しでも楽になれるようにと
快楽に誘う為にと彼と伴寝するようになります。

しかし三年経ってもまだ姉の死が
受様に消えない痛みを残していると知った攻様は
彼のマンションを出る決意をしますが

無口な年下の料理人と
見かけによらず激情家の職人カプの恋物語

姉の恋人だと知りつつも受様に惹かれた攻様は
突然の恋人の死を受け入れきれない受様を
どうにかしたくて手を出してしまうのですが
最後の理性で一線までは越えません

しかし、攻様との生活の中で
半ば慣習化していく行為に気持ちを抑えきれず、
本当の意味で彼を手に入れたいと思う攻様と

恋人の死を乗り越えられない自分を
何くれとなく支えてくれた攻様が
いつの間にか失えない存在になっていた受様。

受様の先輩の帰国で
二人の間がかき回されてしまいますが、
彼と言うきっかけが無ければ
まとまる事は無かったのかもと思わされるほど
お互いに踏み込むまでが遠かった二人。
そのヤキモキ感がとても良かったですね

櫛野さんは本作で2作めですが
前作も本作もとっても面白かったので
早くも次のお話もとっても楽しみです
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