本日はプリズムの新刊で
藍生有さん『服従の重力 ~レーサーはパトロンの獲物』
レーサーの須貝涼は、レーシングチーム存続と引き換えに、藤堂コーポレーションの社長・藤堂恭一に服従することを誓う。そして始まったペットとしての日々は、覚悟をはるかに上回る屈辱と淫靡さに満ちていた。男に抱かれる悦びなど知らなかったはずの身体は、冷たい視線に曝され命令口調で詰られると、簡単にプライドを手放しぐずぐずに蕩けていって
今回は業界トップの不動産会社の凄腕社長と
スポンサー企業の撤退で進退が危ういレーサーのお話です。
住込みの家政夫だった受様が攻様に生涯雇用を求められるまで。
受様は小さい頃に両親を事故で亡くし、
小料理屋を営む叔父夫婦に引取られて育ちます。
板場で可愛がられる内に調理師免許を取得、
将来は料理に関する仕事をしたいと
今は栄養士の勉強をしながらハウスキーパーをしてます。
二人の出会いは
東京某所の高級マンション、最上階フロアの廊下。
平日の朝八時過ぎにも関わらず、
攻様は女性の香水の残り香を撒き散らし、
無精ひげにくわえ煙草で、とても堅気の勤め人には見えません。
今回受様が請け負った依頼は
先方にぜひにと請われた住み込み契約。
基本土日休みの週休二日、
朝・夕の食事の用意と委託業者の取次と監視以外の時間は
自由にしていて良いという好条件過ぎたのには訳が有る?!
最悪の事態を想像した受様ですが、
話を進めた彼の秘書によって彼らの事情が明されます。
攻様は一人で会社を切盛りしているやり手の実業者。
先日、業者の人間が部屋を探った形跡があった為、
身元の知れた人間に見張りをさせつつ、
生活態度の悪い攻様の生活改善を図った結果、
およそ関係企業とは縁遠い受様が選ばれたらしいのです。
一安心した受様に更なる衝撃!
なんと攻様は女も男もあまり見境が無く、
もめる元になるからと付き合う相手の名前も覚えない遊び人?!
攻様は色気のないガキは守備範囲外と言いながら、
翌日の朝には寝ぼけて受様の唇をガッチリ塞ぐ始末。
経営手腕は立派でも人として問題有りの攻様との同居生活は
早くも不安でいっぱいいっぱい????
夏目さんの3冊目の本作は
パワフルだけど実は人見知りでかまわれたがりのエロ親父と
初恋もまだの天然系可愛い子ちゃんのラブコメディ。
お互いに嫉妬したり、されたりしながら
攻様にプロポーズされるまで、
適度な山場にハラハラしながら楽しく読めました♪
攻様の弟と秘書の仲も気になりま~す。
今回は同じく家政夫さんのお話を1作。
崎谷はるひさんの『きみと手をつないで』をお薦めしますね。