オレゴン州エネルギー局の職員にインタビュー、地区に建設が予定されているエコビレッジを案内してもらう。静かな郊外の緑に囲まれた土地に、百件あまりのグリーンハウスを建てる。家には素材からデザイン、随所にエコな工夫が凝らされている。道のアスファルトも通水性の特別な物で、排水溝が要らないそうだ。
開発担当者のおじさんが喜々として説明してくれる。「こっち、こっち!」
やっぱり心にどこも引っかかりが無いと言うのか、何も悪い事をしていないって言うのは精神衛生上すこぶるよろしいという事なのか、少々うらやましいような気もする。
グリーンハウスの専門家の自宅を見せてもらう。屋根の上に土が敷いてあって、花を植えてあった。今日は一日降ったりやんだりのひなた雨、美しいけど、撮影は大変。防湿漆喰を塗る作業を撮影、日のまわり具合を見ながら街中走り回ってポートランドを一望できる川岸のポイントを探し出し、記者のコメントを撮る。さらに走り回ってポイントを探し、不満だった「街行くプリウス」カットをやっと撮り終えると日が暮れた。空港に向かい、通称“レッド・アイ”と呼ばれる11時発の夜行便でニューヨークへ。到着は明日の朝、窓から北斗七星が見えた。