萌え絵のルーツをたどっていけば、少女漫画の系列=女性作家の系列がドサっと出てくるわけで、ぶっちゃけるなら「萌え絵の半分(多分以上)は女性絵師で出来ている」の世界なんだから、それを男性ガー! とか男目線っていうこと自体がズバリ間違いだわなあ…
— 岩崎啓眞@スマホゲーム屋+α (@snapwith) August 27, 2020
もひとつ書いておくと、少女漫画のほとんど女性が描いていた漫画に「あんな目の大きな人間はいない」なんて非難が浴びせられていたことも覚えていたりしますが。はるか遠い昔から、自分の気に入らない絵は性別も何も関係なく叩いている、が正しいかなと
— 岩崎啓眞@スマホゲーム屋+α (@snapwith) August 27, 2020
という、プロの一角の人に突如
男性作者が少女漫画ってパターンが思い付かないのですが。何か作品例、ありますか?手塚治虫さんのリボンの騎士?この辺りに非対称性があるように思えます。
— Yue OOHASHI (@yue_OOHASHI) August 27, 2020
という、あまりに謎なコメントを投げかける素人さん。
男性作家の少女漫画。黎明期は確かに男性作家ばっかの感じで、なるほど非対称性がありそうにも見えるが。
赤塚不二夫、手塚治虫、横山光輝、松本零士、あだち充、竹本泉、魔夜峰夫、和田慎二、柴田昌弘、山田也、(敬称略)などなど、頭から出てきてぱっと並べるだけでもこれぐらいはさっと出てきて、まだまだおられますよ。
— 岩崎啓眞@スマホゲーム屋+α (@snapwith) August 27, 2020
差し当たりでもこんな感じ。漢くささでは軍オタ熱狂の『エリア88』新谷先生だってもともと少女漫画畑のはずだ。
初期の少女漫画は、女性漫画家がまだ育ってなかったので、男性漫画家が描いていたことが多かったですね。そのうち女性漫画家が育っていったので、男性漫画家が比率的に少なくなったわけで。それより女性漫画家が少年漫画を描いてる例の方が圧倒的に少ない気がします。
— uchi, Dr.Eng.【TFC987】【♨風呂屋素股】 (@uchi987) August 27, 2020
そんな説明。ということで、『職の有無』の点で男女の平等をいうなら、初期はともかく今現在、少女漫画家をしている人々は多く女性であると思しく、最近のポリコレの趣味から言えば強制的に男性作家を少女漫画家にせねばならぬことになりかねない。いやおかしいだろ。
というような親切な説明を受けた後にこれである:
女性漫画家が育っていない理由が男尊女卑で男女平等でなかった。私はAIとかが専門で、漫画家の歴史に興味がない。ただ男女差別がありそうだからなくなってほしい。男女差別の根拠として、雑誌の読者の性別、作者の性別を使いたいだけ。感覚ではなく数値で出したかっただけなんですけどね。では
— Yue OOHASHI (@yue_OOHASHI) August 27, 2020
「女性漫画家が育っていない理由」もなにも、もはや数十年にわたって女性作家が大活躍してないか? というか、その当の女性漫画家さんたちがお年を召して、ペンを持てなくなるレベルで年季が経ってやしないか? 「あのひと、まだこれだけの線が引けるのか!」と恐れられる例があるほどに。
なので、この発言自体が事実に反する。そのうえで
「ただ男女差別がありそうだからなくなってほしい」って、なんだそれは。男女差別が あ れ ば 廃止に向かうべきだろうが、「ありそうだから」とは、なんぞ。
男女差別がありそうだから、なくしていきたい。そういう主張をしたかったからです。
— Yue OOHASHI (@yue_OOHASHI) August 27, 2020
「男女差別がありそうだから」という直観に合ったデータが欲しいわけか、というか、「ありそうだから」から繋がるべきは「調査したい」「研究したい」ではないか。誰か任意の、無関係な人物が「男女差別がありそうだから」と思えばそこには差別があるはずで、それゆえに「なくしていきたい」ということになると―
―誰かが「ん? なんか差別あるっぽいですよ?」と思った瞬間、そこには差別がなければならず、その差別をなくするための運動を要するということになる。大丈夫か。
―とまあ。
おそらくこれは「いっちょ噛み」という類の話の一例。
まったくの素人が限られた知識で疑問を立てて、なんかかるく一発当てられないかと思っちゃうアレ。
思い起こす。
大学院生時代、某フランス関係学科の院生が当方をふらっと訪れ、『キリスト教宗教騎士団は武装しているが、日本の僧兵も武装している。そこで僧職者の武装ということで論文を書こうと思うんだが、お宅の所ではなにかないか』とか言ってきた。そもそもテンプルナイツやロードス騎士団やと、比叡なりなんなりの僧兵とを、どうやって一緒のまな板の上で扱おうというんだと問い詰めて追い出した。というか一応仮にも西洋専門の学科所属者になんで私が十字軍聖職者騎士団についての概説しなきゃいけないんだ。
そんな、勉強がそもそも足りない事例の一つだなあと思い起こしたことである。
ええとね、超エラクなれば、てきとーぶっこいてもてきとーに本になって儲けることができる感じではあって。だから我々だって妄想ランナウェイって感じの寝言ファンタジーを書き散らしてカネ貰ってもいいんじゃないかとかふと思えちゃったりもするけど、まあそういう外道に自分から突っ込むこたぁねえよ。まあ、プライドの問題ではあるけど。
【女性漫画家が育っていない理由が男尊女卑で男女平等でなかった。】全然違います。作品として雑誌に載せられるものを描ける女性が圧倒的に少なかった、と言うだけです。のちに石森章太郎の「漫画家入門」が出たあたりから女性作家が台頭して、1970年代以降から男性作家は排除されていきます。 https://t.co/TymO47N6BT
— 弓月 光 (@h_yuzuki) August 27, 2020
_(┐「ε:)_漫画家の歴史もよくわからないし興味もないけど男女差別がありそうだからいっちょかみしたかった、今も反省していない_(┐「ε:)_AI研究してんなら自分で汗流してデータ集めろや、bioに「変態的な知識欲」とか書いてるんならな
— らん豚 mode basic (@runrunpiger) August 27, 2020
まあ、あれね、天才になりたくてなれなかった人が、それでも自分はそこらの凡百とは違った特色ある存在なのだと自任したく、他者に認めてほしくて、それで名乗るのが変態とかなんとか、そんなもんだ。
呼ばれてなんぼだろ、まずは。
続き。
漫画雑誌とか漫画家の歴史に興味がない。
— Yue OOHASHI (@yue_OOHASHI) August 27, 2020
一般的に男尊女卑で男性しかいない社会である時期があった。
男女雇用機会均等法で女性漫画家が出てくる。
想定読者、ターゲットが男の雑誌、女の雑誌がある。その雑誌毎に漫画家がいて、性別がある。
数えれば、女性向けの雑誌で男性作者の数が出せる。割合も
男女雇用機会均等法は1972年スタート。これは勤労婦人についていうもの。漫画家についてはどうかなあ。そして普通、現代(2000年代)の日本人的に、なんというか実効性ある意味での男女雇用機会均等法とは1999年の募集等々についての男女格差設定の禁止にあるのではないかな。そうした特色的な年代を画期に何が変わったのか―
―しかしなあ、1972年段階で大和和紀・山岸凉子といった、畏怖をもって言及すべきビッグネームが存在し、新谷先生がアシスタントしてるわけで―この段階で男尊女卑もなにもあったもんじゃない、実力ある者が尊で実力無き者が卑の位置だ、と言うことにならざるを得んのではないか…。
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