アパッチ蹴球団-高校サッカー篇:project“N”- 

しばらく自分のサッカー観や指導を見つめなおしていきたいと思っています。

【ジャンプ】

2006年09月25日 10時06分26秒 | 指導記録
9月15日。
今日は前日までの雨による、
校庭のグランドコンディション不良の為、
東尾久グランドにて練習をした。



前回の練習に引き続き、
高校生の練習を自分が仕切ることになった。



80人弱という人数を仕切るのは初めてだった。
80人を仕切るという経験はなかったが、
やるしかないと思い、
人数のことはあまり考えずに
練習を進めていった。



この日のテーマは【ジャンプ】。



【ジャンプ】というのは、
[飛ぶ・跳ねる]という意味ではなく、
[ボールを奪った後、いかに速くボールを展開できるか]
という意味。



選手にも、そのように説明し
意識するように説明した。



例えば、右サイドでボールを奪ったら、
いかに速くFWにボールを出せるか、
いかに速く左サイドに展開できるか。
または自陣内でボールを奪ったら、
いかに速く相手陣内にボールを展開できるか。



最近、サッカー協会のテーマの1つとして
【攻守の切り替え】がテーマとして上げられているが
確かに、ボールを奪った後、というのは
素人目から見ると、チャンスのように映るが、
実はそうでもないことが多い。



というのは、ボールを奪った瞬間に
全員の緊張や集中が緩むチームは
ボールを奪っても、
相手に再びボールを奪い返されて
逆にピンチになることが多い。



ボールを奪われるケースとしては
いろいろあるが、
共通しているのは
ボールを奪った後にボールが速く動かない。
ボールの動きが滞ってしまう、
ということがある。



弱いチームほど、
ボールを奪った後が
相手の守備が一番整っていないにもかかわらず、
ボールを速く動かせない。



FWからすれば、
ボールを奪った瞬間にパスをくれれば、
とても受けやすいにもかかわらず、
なかなかFWにボールが入らない、
というチームは多い。
正直、今のチームもそうだと思う。



まずは[守備→攻撃]という
【攻守の切り替え】の場面において
ボールの動かし方や展開を安定させるか。
そこからやっていきたい、と思っている。



練習では
まず少ない人数とスモールグリッドで
【ジャンプ】を意識させて、
練習の最後にフルコートゲームを行い、
大きなグランドでいかに【ジャンプ】を意識できるかを
チェックしてみた。



フルコートゲームでは何回か
サイドチェンジのような展開で
“いい”【ジャンプ】があったので、
少しは意識できたのかな、と感じている。



今後も【ジャンプ】は意識させていきたい、と思う。
自然に選手の中から『ジャンプ』
という言葉が出てくるようになってくれば、
うれしいのだが・・・。



そのためには、
選手全員の[守備から攻撃の瞬間に集中する]という
意識をもっともっと高めていく必要があるし、
同時にボールを奪った選手に対して、
味方のスムーズなサポートができるように
なっていく必要がある。



新人戦までに間に合うかどうか、
わからないが、
ぎりぎりまでいろいろな刺激の与え方で
チームに【ジャンプ】を浸透させられれば
と思っている。


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