ウルトラQ第7話「SOS富士山」を視聴。
冒頭、いきなりさかさまになった富士山の映像。一平が股の間からさかさまに富士山を覗いているだけなんですが、普段見慣れない絵なだけに、それだけでなんとなく不安感を煽ります。
物語は富士山の噴火と幼い頃に行方不明になった自然児タケル、そして岩石怪獣ゴルゴスと、盛りだくさんな内容。はっきり言ってまとまりはないけれど、個々のシーンでは有無を言わせない迫力の展開で、それらを力技で無理やりまとめた感じでしょうか。
ピストル一丁でゴルゴスに立ち向かうタケル。「大丈夫よ。タケルは樹海の王者よ。きっと勝つわ」なんて無責任なことを言うルリ子。しかし、実際に一人でゴルゴスを倒してしまうタケルがまたすごいのです。仮面ライダーアマゾンもかくや、といった感じでしょうか。ただ、見た目が全然強そうに見えないところが難点ですね。
ラストは子供達の打ち上げるロケットが富士山に向かって突っ込んでいき、破裂するような効果を伴って「終」の文字が出現。素敵です。
ちょっと誉め方が難しいのですが、とにかくエンターテイメントして楽しめる、そんな作品でした。
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ウルトラQ第8話「甘い蜜の恐怖」視聴。
7話でアマゾンが出たと思ったら、8話でモグラ獣人かよ、ってのが個人的なこの話の全てです。
生物を巨大化させるハニーゼリオンの存在や、巨大モグラのモングラー出現の理由など、事件の発端が基本的に人間によるものだったのが、ウルトラQ的にはイマイチだったかなと感じました。怪奇大作戦ならこういう展開でも良かったかもしれませんけどね。最後も戦車による一斉射撃で地下に潜り、溶岩帯にぶつかって爆死。スリルもへったくれもありません。全体的にファンタジー分が少なすぎだと思います。
しかし実際問題、体長50mくらいの動物がいたとしても、ミサイルで充分退治できるような気がするんですけどね。
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