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カープ25年ぶりのセ・リーグ制覇!!

2016年09月11日 01時07分27秒 | 広島東洋カープ
 優勝へのマジックを1としていたカープが、2位ジャイアンツを降して25年ぶりのリーグ優勝を飾りました。長かった。本当に長かった……。

 前の優勝時は中学生だったんですけど、まさかここまで優勝から遠ざかるとは思ってなかったんですよねー。なんだかんだで、90年代前半くらいまでは強かったですしねー。
 しかし、その後の90年代後半から00年代は、あんまりこういう言い方はしたくないけど、15年連続Bクラスも経験するなど紛うことなき暗黒時代。打線はまあまあ良かったんですけど、投手の層が絶望的に薄かった。何人か良い選手はいても、チーム全体では戦力が足りず、少数の良い選手に負担が集中して、調子を崩したり、怪我したり……。他球団と比べて資金面で劣るということもあって、なかなか浮上のきっかけが掴めませんでした。

 そんなカープが変わり始めたのは、やっぱりブラウン監督の就任からじゃないかと思います。中継ぎ投手のローテ制などのアメリカ流の現代的な采配や、抗議のベース投げに代表されるような勝利への執念など、それまでOB中心のスタッフばかりだったカープに新風を吹き込みました(ブラウン監督もカープOBではありますけど)。初優勝の年に指揮を執ったルーツ監督(開幕からの15試合だけですけど)と重ね合わせた人も多かったのではないでしょうか。
 選手層が薄いところは解決できないままだったので、監督しての結果は芳しくはありませんでしたが、3位に肉薄した4位に食い込んだ年もあるなど、上位進出の可能性を見せてくれました。

 もう一つの大きな変化は、本拠地が旧広島市民球場からMAZDA Zoom-Zoom スタジアム に変わったことですね。旧市民球場はとても味のある球場ではありましたが、なにしろ狭くてボロいということで、他球団ファンからも揶揄の対象になっていました。しかし、広くてきれいで快適に観戦できる、内野にも天然芝を張ったアメリカンスタイルの新球場が誕生。それによって、選手が気持ちよくプレーできる環境が生まれ、ファンも大勢詰め掛けて球団も収入アップするなど、一石何鳥もの効果がありました。何より、低迷してきた00年代から、生まれ変わってきたカープの象徴としての意味合いが大きかったと思います。
 で、少し前に逆指名制度が廃止されたことに加えて、新球場効果とブラウン監督の見せてくれた上位進出への期待とで観客動員が劇的に増えたこともあって、良い選手の獲得がだいぶしやすくなってきました。かつては貧乏球団と蔑まれてもいましたが、このころから、使うべきときにはドンと使うようになってきたんですよね。独立採算でやっている球団としては、本当にすごいことだと思います。

 そしてブラウン監督の後を受けたのが野村謙二郎監督。就任1年目は独自色を出そうとするあまり、ブラウン監督が作ってきた良い部分までぶっ壊してしまうこともあったのですが、2年目以降は徐々に改善してきました。選手層が少しずつ厚くなってきたこともあって、采配面はもちろん、選手が気持ちよくプレイできるように、選手の持つポテンシャルを最大限発揮できるようになってきました(この辺りは、文化の違うブラウン監督でなかなか実現できなかったところだったような気がします)。
 その結果、ついに長期の低迷から脱して、クライマックスシリーズへも進出することができました。ここへ来て遂に、優勝という言葉を堂々と口にできるようになったのです。

 その野村監督の後を受けたのが緒方監督。黒田がアメリカから帰ってくるなど戦力的にも充実し、優勝ムードが最高に高まった2015年だったのですが、最終順位はまさかの4位。これ、主力選手が軒並み不調に陥ったからとうい部分が大きいんですけど、監督1年目故という部分も大きかったと思うんですよねぇ。
 さらにエースのマエケンが抜け、取り立てて戦力の上積みもなく、けしてカープの下馬評は高くはありませんでした。それでも2位に大差をつけての優勝となったのは、選手個々人のがんばりももちろんですが、緒方監督をはじめとしたスタッフの果たした役割が大きかったと思います。今年は特に、誰がすごいというよりも、投手も野手も、一人ひとりがしっかりと自分の役割を果たした結果なんですよね。誰かが怪我で離脱したら、代わりの選手がしっかりとその穴を埋める。その歯車が完璧すぎるくらい完璧にかみ合った、ここ何年かの集大成といえる優勝でした。




チーム 123456789
カープ
0
0
1
2
2
0
0
1
0
6
ジャイアンツ
2
0
0
0
1
0
0
1
0
4


 ま、試合のほうは別にいいですかね。今日はとにかく、勝てたということが全てです。力投黒田。田中ナイスラン。誠也神ってる。松山良いところで打つよね。
 CSとか日本シリーズとかもありますが、それも今日のところは置いておきましょう。



 繰り返しになりますが、ここまで本当に長かった。でも、あんまり勝てないときにもずっと応援してきて、そんな中でも少しずつ強くなってきての優勝ですので、まさに感無量です。ギリギリ泣きはしませんでしたけど、優勝が決まった後の黒田の涙を見ていると、こっちもつられて泣きそうになってしまいましたよ。

 良かった。カープファンで本当に良かった。監督、選手をはじめ、全てのカープ関係者の皆様に感謝いたします。最高の瞬間を、ありがとうございました。



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