先日ブックオフで購入した、光文社文庫のゲームブック「マネーゲーム きみも億万長者になれる」をプレイしました。
今キミはバイトで貯めた貴重な30万円を持っている。これを元手にゴールの1億円をめざしてくれ! 株か金投資か、一攫千金のゴム相場か、それとも地味な切手か!? かわいいギャルの誘惑や浪費の欲望を乗り越えて、億万長者をめざしてくれ! 成功を祈る!
RED BOX 「マネーゲーム きみも億万長者になれる」(光文社文庫)裏表紙より
バイトで稼いだ30万円からスタートして、5年間で1億円を稼ぐというのがこのゲームの目的です。ゲーム中で金を稼ぐ手段として一番大きなウエイトを占めているのは株取引ですが、それ以外にも、商品先物取引や不動産、店などの小商売、元手が無いときにはアルバイト、さらには財宝発掘からM資金なんてものまで、多岐に渡っています。
ゲーム開始前の説明文に株式売買の計算式なんてのが載っていたので、面倒な計算をしなくてはいけないかとも思いましたが、特にそんなこともなく、幾ら儲けたとか損したとかは全て計算してくれます。それどころか、現在の資金が幾らあるのかも全て本の方でケアしてくれますので、メモを取る必要もありません。気軽にプレイすることができますね。
一応株や商品取引などの基礎的な部分についての説明がありますので、お金儲けについてある程度は勉強になる部分もあると思います。ただゲーム的に見た場合、選択肢を選ぶ際の判断材料がちょっと乏しいので、結局はほとんど運のゲームになっていましたね。株価などは現実の世界でも簡単に読めるようなものではありませんが、行動を選択する際にあまり考えどころが無かったのが残念です。無理を承知で言えば、「シャーロック・ホームズ 10の怪事件」みたいに経済新聞などが付属していて、自分で情報収集できたりすれば面白かったかもしれませんね。
そういえば、作中に登場する企業名は全て実在のものだったのですが、その辺は大丈夫なんですかね?
このゲームは、たとえリスキーであっても短期でガッポリ稼ぐことを是としています。私は堅実で小市民的なタイプですので、正直なところあまり感情移入してのめり込むといったようなことはできませんでした。物語的には、予想が的中して順調に儲かっているときよりも、むしろ苦肉の策で変な商売に手を出したりしているときの方が面白かったですしね。
まあ、あれです。お金はあるに越したことはありませんけど、お金というのは何かをするための手段であり、お金を貯めること自体を目的としてもつまりません。あまりお金に振り回されず、楽しく自分らしくい人生を送りたいものですね。いや、マジで。


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