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マリオのピクロス

2017年03月12日 00時08分41秒 | ゲームボーイ
 ゲームボーイ用のパズルゲーム「マリオのピクロス」をプレイしました。





 ピクロスとは、格子状に区切られた長方形のエリアを、特定のルールに従って白と黒とに塗り分けていくパズルゲームです。一般的には、「お絵かきロジック」とか、「イラストロジック」とか、「ののぐらむ」とか言われているパズルですね。
 私も割と好きなパズルで、昔は専門誌を買ったりして、バリバリ解きまくっていた時期もありました。ただ、「お絵かきロジック」に限らないんですけど、マス目を塗りつぶす系のパズルって、紙と鉛筆で解く場合、塗りつぶす作業が結構大変なんですよね。広い面積が一度に黒マスだと判明することも多いので、塗るだけでも時間がかかりますし、塗っている間に思考が途切れてしまったりしてしまいます。解いていると手が黒鉛で汚れると言う、シンプルな難点もありますしね。線を引いたり、数字を書き込んだりする系のパズルだったら、紙で解くのもそんなに苦じゃないんですけどね。
 そんなわけで、「お絵かきロジック」をはじめとする塗る系のパズルは、なるべく電子化された環境でプレイしたいのです。その意味でも、「マリオのピクロス」はかなり楽しみにしていました。





 本作には、初心者用の「やさしいピクロス」と、ノーマル問題の「ピクロス」があります。「ピクロス」はさらに、難易度の異なる「キノコ」と「スター」の2種類があり、「キノコ」、「スター」を全問解くと、さらに上級の「タイムトライアル」が出現します。
 問題数は、「やさしいピクロス」、「キノコ」、「スター」、「タイムトライアル」、それぞれ64問ずつ、計256問となっています。



 「やさしいピクロス」と「ピクロス」については、各問30分の制限時間があります。
 さらに、「マリオのピクロス」オリジナルルールとして、問題開始前に「ヒントルーレット」を使うことができます。「ヒントルーレット」を使うと、ランダムに選ばれた縦横1列ずつについて、正解が表示されます。
 また、ミスをする(黒マスにならないはずのところを黒マス指定する)と、ペナルティとして残り時間が減少してしまいます。しかも、1回目は2分、2回目は4分、3回目は8分と、徐々に減少量が多くなります。







 すべての黒マスを塗りつぶせば、クリアとなります。



 問題をガリガリ解いて、「やさしいピクロス」、「キノコ」、「スター」までは、それほど苦労せずにクリアすることができました。
 パズルとしての面白さは既に明らかなので、そこに大きな問題はありません。ハードの都合上だと思うのですが、問題のサイズが最大15×15なので、解き応えという意味では若干物足りないですかね。

 ただ普通のお絵かきロジックにはない、本作オリジナルルールが、ちょっとイマイチだったんですよね。
 まずは黒マスでない場所を黒マスだと指定すると、ペナルティが発生するというルール。そもそも、本作では盤面がそれほど広くないので、30分という時間制限はかなり余裕のある設定で、よほどうっかりしていたり、操作ミスを連発しない限りはタイムオーバーになることはありません。なので、ペナルティ自体はそれほど問題ではありません。
 問題は、ペナルティが発生した場合、「そこが黒マスではない」ということがわかってしまうことです。これ、パズルを解く人としては、かなりげんなりしちゃうんですよね。パズルゲームの場合は、クリアすることが楽しいんじゃなくて、パズルを解くことが楽しいわけです。一部だけとはいえ正解を教えてしまうことになるというのは、パズルの楽しみを大きく減じさせてしまう要素になると思います。

 それから、問題開始前の「ヒントルーレット」も地味に罠になっています。



 先に述べたように、パズル好きとしてはなるべくヒントなしで解きたいんですけど、「ヒントルーレット」を使用するかどうかの選択画面では、デフォルトで使用するの方にカーソルがいるので、ぼんやりとボタンを押していると、うっかり「ヒントルーレット」を使用しちゃうんですよね。
 まあ、これは注意していればいいだけの話なんですけど……。

 そして実は、「タイムトライアル」も困りものなのです。「やさしいピクロス」と「ピクロス」を突破して、さいごにたどり着く「タイムトライアル」では、「ヒントルーレット」を使用することができません。また、制限時間が無く、ミスったときもミス表示はなく、当然時間のペナルティも発生しません。つまり、仕様的には前述の難点が全てなくなっているんですよね。
 そのこと自体はとても良いのですが、問題なのは全64問がランダムに登場し、プレイヤーが問題を選択することができないことです。一度解いた問題は出現しないので、64問解けば全部解いたことになるのですが、今何問解いていて、あと何問残っているのかがぜんぜんわからないんですよね。
 しかも、ググってみたところ、64問解いたとしても特にエンディングなども無く、そのまま2周目に突入するのだとか。この仕様は、プレイヤーの達成感を、著しくそぎ落としてしまっていると思います。

 また、「タイムトライアル」の名のとおり、解いた時間がランキングとして残るのですが、これが64問すべての統一ランキングになっています。クリア時間なんて、問題の難易度によって左右されるものなのに、統一ランキングなんて作っても意味ないでしょうに。「やさしいピクロス」や「ピクロス」では、問題ごとにベストスコアが記録されていきます。そっちの仕様の方が、よっぽど良いのにね。

 「タイムトライアル」では、せっかくそれまでの難点が解消されたと思ったのに、逆に問題なかった部分が改悪されてしまっているのです。なんでこんな残念な仕様にしちゃったんでしょうかね。



 パズル自体は定番ものなので、まったく問題ありません。ただ、細かい仕様がどうも肌に合わなくて、なかなかのめり込めなかったのが残念でした。
 ピクロスは、本作以降もいろんなフォーマットで発売されています。ユーザーインターフェースの問題はだんだん改善されていくでしょうから、機会があったら他のもプレイしてみようかと思います。





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