2番目の折丁②が綴じ合わされていきます
いちばん左側まで綴じたら
次は3番目の折丁③を綴じ合わせます
②の最後の穴から出た糸は
①と②を結び付けている縦方向の糸に結びます
(②を綴じた糸がゆるまないように)
③の1番目の穴から入って2番目の穴にでた糸は
①と②を結んでいる縦方向の糸をすくって2番目の穴に戻ります
(このとき先を曲げた針が縦糸をすくいやすく便利です)
3番目の穴から出た糸は
同じようにすぐ下の縦糸をすくって3番目の穴に戻り
以下同じようにして②③が綴じ合わされ
折丁③④も同様にして綴じ合わされていきます
②と③を結んでいる縦糸を
曲がり針がすくっています
③④が綴じ合わされました
このようにすべての折丁が綴じ合わされると
折丁①では糸目が外側に出ていて
①~② ②~③ ③~④では縦に糸が結んでいるのが分かります
これで糸綴じは完了
なおこれらの綴じ合わせの作業は
折丁どうしがしっかり結び合わされるように
ひと目ごとに軽く糸を引いて締めながら行います
綴じ合わされた折丁の背の部分に濃いノリ(木工用ボンド)を塗ります
寒冷紗をつけます
ノリが乾いて寒冷紗がしっかり付きました
この寒冷紗が本体(本の中身)と表紙をつなぎます
背表紙が傷んでいたので紙を貼って修理しました
本のおもて表紙がわ(左)と裏表紙がわ(右)の見返しが
表紙の台紙からはがされています
真ん中の細長い台紙は背のところで
真ん中に本体をのせ
両側の台紙に寒冷紗をノリでくっつけます
右側の台紙に寒冷紗をノリ付けしています
そのあと右側にめくれている見返しを寒冷紗にかぶせます
右側の見返しをかぶせてノリ付けしたところです
見返しを台紙からはがすときに破れてしまいました
(あとできれいに修理しました)
表紙と本体がよく付くように
背表紙の両側の溝を適当な太さの棒を
押し付けるようにして乾燥させます
これで本の形が出来上がりました
背表紙に本の題名など(背文字)をつけて完成
本が新しく生まれ変わりました