翡翠 (かわせみ)

青い空は青いままで緑の森は緑のままで

糸綴じ ー 絵本の修理 (2)

2017-03-26 19:05:06 | 本の修理

 

 

 

        ページの折り目と糸穴の養生を終えて

        4組の折丁(おりちょう)が揃いました

 

       

 

       糸で閉じるための針穴を

       同じ位置にあけるために印をつけます

 

      

 

        細い目ぬきで穴をあけます

        写真では傾いていますが目ぬきは紙に垂直にして穴をあけます

 

     

 

        1組目の折丁は

        背側の中ほどの穴から針を通しはじめます

     

 

        aから入った糸は図のように内外内外の順に通り

        折り返したらaの穴をとびこして

        また内外内外折り返しと進むと

        aのところで内側から外に出てきます(かならずそうなります)

 

     

 

        aの穴をとびこしたところです

     

 

       同じ穴からでている糸aとbを

       真ん中に出ている長い糸目を挟んで結びます

       これで結んだ糸が固定されるわけです  

    

 

 

        次は1番目の折丁①と2番目の折丁②を綴じ合わせます

        ①の背側には糸目が出ているのでいちばん端(右側)に

        針についている糸の最終端を結びつけます

        ②の初めの穴から入って2番目の穴から出た糸は

        その下にある①の糸目をすくってもとの②の穴に戻り

        3番目の穴から出ます

        このようにして①と②が綴じ合わされていきます

     

 

        糸を掬い取りやすいように先を曲げた針を用意して使います

     

 

     針についている糸を糸目の端に結び付けました

     これからの作業をするときには

     折丁の下にボール紙などの台をおき

     クリップなどではさんで押さえます

   

 

      1番目の穴から糸が入ります

    

 

       折丁の内側を通って2番目の穴から出てきました

    

 

       折丁①の糸目をすくっています

    

 

       糸目をすくって糸を締めたら再び同じ穴に戻ります

    

 

      そして②の内側を通って3番目の穴から出ます

      以下同様にして①と②が綴じ合わされます   (つづく)

    

 

    

 

    

 

   

  

  

 

  

 

     

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