オソマツ君は「館内散歩と称して車椅子を漕いで3階へ出かけます。
3階には広い出窓があって、其処から外を見下ろすと、広々とした田畑が見渡せます。
先日もボンヤリ田圃を見ていて「アツ水切りだ!と思ったものでした。
「水切り」と云うのは丁度梅雨明けの頃,わざと水路を止めて田の水を無くし、稲にショックを与えます。稲は驚いて、全身の力を振り絞って、根を地中深くのばします。これが大切で8月の中頃本当に雨が降らなくて稲が枯れそうになったとき、深く伸びた根から水分を吸収することができ、豊作を実現するというのです。
この「水切り」は「艱難汝(かんなん)なんじを玉にする」という諺にも通じ、若いときの苦労は将来役に立つということのようだ。その水切りを今も実行している田圃があることを見つけ、凄い郷愁を感じた。
今はもう「艱難汝をたまにする」という考え方は消えて子供たちが苦労しないように気を配るのが一般的になった。これも敗戦によるアメリカ化と物質的豊かさ尊重の時風だと思っている。(T)
戴いた朝どり完熟トマト
今一度 試練を与えるやり方 受ける我慢 両方のあり方
や意義を 考えて欲しいと思います。