かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

天が崩れ地が裂けた中で

2011-03-15 | 気ままなる日々の記録

 3月11日午後時46分に始まった未曾有の大震災、圧倒的な破壊力で襲いかかるアメーバー状の海水は、町や港、そして人々を飲み込む巨大な龍と化した悪魔の舌先そのものでした。逃げまどう人々はあまりにも無力で、残酷、無惨、不条理と、どんな言葉でも表現できない有様で、映し出される映像に胸がねじ千切られる思いでした。今日3月15日午前10時、東京電力福島第一原子力発電所の第2号機の熔融危機が報じられています。

 拙いブログですが、更新のために用意してきた写真があまりにも長閑で、その上思い描いていた文言も平凡過ぎて、更新を躊躇する毎日でした。それでも私の毎日は平凡に過ぎています。千葉に住む息子に頼まれた品物を用意して、クロネコヤマトに持って行ったとき、店頭に「配達不能」の県名と「配達日不明」の県名が貼り出されていたことだけが、私の震災被害です。ちなみに千葉県は「配達日不明」の欄に記してありました。

 大自然の恵みと脅威。その中での私の「覚悟」と「努力」、つまりは「生き方」そのものが重く問われています。

 庭の八重紅梅が満開になりました。

 避難生活を送っておられる方々のことを思いながらこの梅を見ていると目頭が熱くなってしまう。

 先回「花弁がちらほら風に舞う」と報告した枝垂れ梅も今が満開です。

 もう一つ、シイタケの坊や顔を出しました。小さいのも入れると5個ほど顔を出しています。今春は豊作の気配。普通のシイタケは年二回、春分と秋分の頃に収穫できると思いますが、このシイタケは晩秋と早春に顔を出します。

 

 最後に、上の写真はプラム(大石早生)の「芽吹き」です。ここ4~5日の暖かさで急に芽吹きました。昨年は「ふくろみ病」で甚大な被害を受けましたので、今冬、枝や幹に「石灰硫黄溶合剤」をたっぷりとかけ剪定も念には念を入れ大豊作を期しているところです。だから、毎朝、芽をつついて「おはよう! 頑張れよ」と声をかけています。

 ことほどさように、私の毎日は過ぎています。ありがたいことです。震災に遭われた方々や津波に飲まれて命を落とされた方々にも、その直前まで、今の私と同じ平穏な毎日があったわけで、被災はまさに突然の天の崩落、地の融解であったわけです。今改めて私自身の「覚悟」と「努力」を考え続けようと思っています。


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