読書と著作

読書の記録と著作の概要

東京神田の「吉田のうどん 楽家(らくや)」

2006-09-17 09:25:42 | Weblog
この七月十日、「吉田のうどん 楽家(らくや)」という店が東京に進出してきた。場所はJR神田駅の近く。この楽屋という店の経営主体は、富士山麓の山梨県富士吉田市に本社があるアスティー社。ビルやホテル管理運営を行なう企業だ。日本経済新聞(二〇〇六年七月十一日付地方版)で、このことを知り、早速に行ってみようと思った。ところが、記事には住所・電話番号が記載されていない。そうこうしているうちに一ヶ月が過ぎてしまう。ある朝、通勤のため神田駅から東京駅に向かう山手線に乗り、ぼんやりと窓の外を眺めているときに「吉田のうどん」と書かれた比較的大きな看板に気づいた。赤と茶色を基調にした大きい看板は、電車から良く見える。楽屋の位置は、山手線の内側で神田駅の近く。東京駅寄りの線路際に位置する。数日後の早朝、看板を目指して行ってみると、開店は十一時とのこと。もう一回出直して、ようやく「吉田のうどん」を賞味することができた。
「吉田のうどん 楽家」は、小さい店だ。一階と二階を合わせて二〇人弱しか入れない。急な階段を登る二階は比較的すいていた。うどんのメニューは別掲の通り。一部を省略したが、メニューの内容は比較的単純である。「肉うどん」を注文する。価格は580円。麺はプリプリとして歯ごたえがある。腰が強いのが「吉田のうどん」。このことは、後から知った(旭屋出版編集部編『うどん大全』2006年、旭屋出版)。前号で紹介した東村山のうどんが“透明度があり、しなやか”であったのと比べると対照的だ。さて、「肉うどん」に話題を戻そう。かけうどんの上に、小さく切った馬肉、油揚げ、茹でたキャベツが三等分の面積で並ぶ。これが「肉うどん」である。

「吉田のうどん」については、新聞記事を読むまで、全く知らなかった。富士吉田市は、富士山からの伏流水を使用した硬い手打ちうどん作りがさかん。伝統的な日常食のようだ。具にキャベツを使うのも特徴だ。まだ足を踏み入れたことはないのだが、富士吉田市には多数のうどん店がある。今年大学を卒業した娘は、本場で吉田のうどんを賞味していたことが分かった。娘の友人に富士吉田市出身者がいた。数年前、娘がその友人を訪ねて富士吉田に行った際、友人が「おいしいうどん屋さんがある」といって案内してくれたそうだ。
うどんをきっかけに、家族との対話ができた訳だ。

吉田のうどん  400円
肉うどん    480円
つけうどん   400円
肉つけうどん  480円
冷しうどん   480円
冷し肉うどん  480円
大盛      100円増
肉特盛     200円増