百醜千拙草

何とかやっています

Senior moment

2018-11-13 | Weblog
ようやく二度目リバイス投稿しました。遠距離の3グループのコラボレーションだったので何かと大変でした。この雑誌への最初の投稿から1年近くたっています。追加実験をする方と解析する方が別で、最後にデータを見直した時に不一致が出てきて、その原因を突き詰めるのにこの数日は忙殺されてしまいました。あるプライマリーデータは私が作ったのですが、解析は別の人に任せていました。(と思っていました)その任せたはずの人から解析データに不備があると言われて、「はてな?」となり、ハードディスクの中をたどっていくと、なんと、私がデータを取った後、自分で解析したデータファイルが出てきました。どう見ても自分がやっています。私は自分がデータを解析したことをすっかり忘れており、相手方が全てを解析したと思い込んでいたようです。

人のことはすぐ忘れるのは自覚があります。Pubmedでひっかった面白そうな論文を読んでみると、机の上の目の前にそのプリントアウトが置いてあって、赤線が引かれてあると言うことはしょっちゅうです。読んだことも(赤線が引いてあるのに)重要だと思ったこともすっかり忘れているわけです。しかし、私は自分が直接やったことに関して忘れることはないと信じていました。今回のもショックでしたが、先日は面白い実験を思いついて、そのための手持ちの材料を探していたら、なんと、その実験はすでに自分で以前にやっていたと言うことがありました。結果はともかく、やったことさえ覚えてなかったのでした。

老人が普通に知っているはずのものを忘れるような忘れ方をすること(ど忘れ)を英語で「have a senior moment」と表現しますが、私がこの言葉を覚えたのも、emailのやりとりで、私が自分がかつてやったことを覚えていなかったことを指摘された時です。先月には、全然知らないグループから『論文が通りました」というメールが来て自分が共著者になっているのを見て驚きました。過去のemailをたどっていくと、確かに研究協力しており一年ぐらい前にはその原稿を読んでコメントを返している形跡がありました。これを全然覚えていなかったのです。

Senior momentと言うタイトルの笑い話を見つけました(意訳)

二組の老人の夫婦が、一方の家で夕食を共にした。食事のあと、女性二人がキッチンへと席をたったあとの会話。
「昨日、行った新しいレストランはとてもよかったよ。おすすめだ」
「何と言う名前のレストランだ?」
聞かれた方は思い出そうとしばらく考えていたが、こう聞き返した。
「あの花の名前は何て言ったけな?ほら、好きな女に贈るやつだ、例の赤い色でトゲのついたやつ」
「ローズのことか?」
「おお、そうだ」とその男は言って、キッチンの方に向かって言った。
「ローズ、昨日行ったレストランの名前はなんだっけ?」
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画音楽 | トップ | 売国内閣 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事