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すずめ休憩室

日々のこと、好きなこと、飼っていたペットのことなどなど・・・。
気の向くままにつづってみました。

拝み屋横丁顛末記

2005年07月14日 | 漫画・本
私には「竹馬の友」と呼べる友人がいる。
小学校1年からの同級生で中学・高校と経て、今なお良き友人として付き合っている人だ。
30数年の日々は彼女を良き妻、良き母へと変えたが、変わらぬものがある・・・それは無類の漫画好き(笑)
たぶん私の漫画好き人生のきっかけは彼女の家で出会った数々の漫画たちだと思う。
ただ彼女に言わせれば、こんなに漫画を読むようになったのは私の家に遊びに来てからだと言うのだが・・・・(爆)
まぁどっちもどっちか・・・

そんな漫画好き同士、今でも年に2度ほど会っている。
そして当然のようにお互いの漫画を貸し借りする。
双方が漫画好きとあって、その日一日で軽く200冊以上の漫画本が互いの家を行ったり来たりする訳で、結構な大仕事だったりする(笑)
まぁ家族などは私と彼女がへっちらおっちら漫画本を抱えて車と家を何往復も移動しているのを見ても「またか・・・」といつもの事なので手伝いもしてくれない(苦笑)

でも自分では読まない漫画本や漫画家も、人から借りると読みやすいもので、お陰で今まで出会えなかった数多くの面白い作品に出会えた。

感謝感謝

そんな漫画好きの友が「最近のお気に入りなの」と言って貸してくれたのが、この「拝み屋横丁顛末記」

舞台は何処にでもありそうな、とある町の横丁。
その横丁の路地を一本入ると市川文世が大家をしている長屋がある。
住んでいるのは陰陽師や神主や牧師、坊主など風変わりな人々ばかり・・・そんな訳で何時の頃からかここは「拝み屋横丁」と呼ばれている

そんな「拝み屋横丁」に文世の甥、正太郎が訪ねて来た所から物語は始まる・・・。

ちょっとしたアクシデントで「お祓いされたにも関わらず残ってしまったモノ」を封じた壷が割れてしまい、その中身の怨霊が正太郎に取り付いてしまったのだ。
実はこの「中身」、拝み屋を引退した3人のジジィ'sが寂しさのあまりスペシャルブレンドをして作ったもので・・・・しかも名前まで付いている、その名も「絹代ちゃん」

こう書くとおどろおどろしいかも知れないが、そんな事は全く無い(笑)

暇を持て余し騒ぎを巻き起こす三爺をはじめ、しれっとしていて、くわせ者の大家、霊感のまったくないその甥、ネタが思い浮かばず騒ぎの中心にいる小説家、思いっきり自分中心の坊主見習い、そして「絹代ちゃん」などなど・・・「用が無いなら横丁には近づくな」と言うのが近所の合言葉となっている位、ユニークで個性的なキャラが騒動を巻き起こすコメディなのです。

さすがに漫画好きの彼女のお奨めとあって面白い。

三十路に入っても漫画好きなのは変らないけど、やっぱりさすがに学園モノや恋愛モノはちょっとキツイ・・・。
そんな漫画好きの人に是非お奨めの一冊です。