はな兄の1分で読めるエッセー

ふと脳裏に浮かんだ雑感を気ままに綴った日記

常連客中年男の常磐線の会話

2023-03-23 20:31:27 | スポーツ

「コロナが終わりそうで、花見シーズン、それに

WBC優勝が加わっちゃったもんだから、日本はもう

酩酊気分」

「ああ。こういうときこそ好事魔多しとばかり

気を引き締めなくちゃならないのにね」

「そういうこと言ってるから若者やパリピ族たちから

ジジイって揶揄されるんだ」

「別にいいもん。俺はあんまり

『いえぃ!」盛り上がろうぜいいみたいなのが苦手で

とくに新入生歓迎コンパの『イッキイッキ』が嫌で

大学入学をやめたぐらいだから」

 

「とにかく俺は、なんかこういう温泉気分の時に

不吉なことが起きないかと心配なんだよ」

 

「あと。日本は優勝で嬉しいだろうが

キューバが気の毒な気がする」

「なんだろうねえアメリカの野球ファン及び国民は。

つまり、ホームチームとしてのアドバンテージがなくても

我がチームは十分に実力でキューバに勝てるだろうという自信があれば

なおさら、できるだけ公平な条件を提供し

「アウエーだから力が出なかった」などと

負けた言い訳を言わせないよう心掛ける。

それがモノの道理というものだろう。スポーツマンシップどうの以前の問題だ」

「だからアメリカ人はバカなんだよ。とくにトランプとか」

「『キューバは人権上の問題がある国だ』ってさ。そりゃないとは言わない。でもアンタからは言われたくないってのがあるでしょ」

「長嶋さんは昔、日本が社会主義国になったらプロ野球が亡くなってしまうと言って

物議をかもしたが、そのわりにはキューバが好きなんだよね」

「ままあ。長嶋には、そういうツッコミはまあ、なんつーか。

キャラクターだからいいじゃないの」

「ぼくもキューバはそんなに嫌いじゃないから

ちょっと今回の大会、めでたいめでたいとばかり

手放しで喜べないんだな」

「オバマよりずっ~と前に、チェ・ゲバラが

広島に来て黙とうしてくれたからねえ」

「最近の若い人はそういうこと知らないんだろうな」

 

一同頷く。

 

 

 



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