はな兄の1分で読めるエッセー

ふと脳裏に浮かんだ雑感を気ままに綴った日記

箱根駅伝2022

2022-01-03 19:11:45 | 日記

優勝は、ご存じのとおり青山学院。

シード権争いがドラマだった。

東海大学の吉冨君は、8位でタスキを受け取ったのが

不運でしたな。

いや~なプレッシャーが一番、のしかかりそうな位置だからである。

これが11番目だと

「よっしゃー。俺が一人抜いたろ。シード権獲得じゃ」

と、気合が入るし

10番目だと

「死んでも誰にも抜かれるものか」

と、火事場のバカ力じゃないが、やはり気合が入る。

この8番目というのが微妙でして

抜かれちゃいけないけど、一人もしくは二人ぐらいならまだいい。

攻め一辺倒の姿勢でよいのか

あえて一人ぐらいは抜かせても

前半は抑え気味にして10以内の確保に照準を合わせればよいのか

どっちつかずの気持ちになる。

直前まで迷う。

そして迷いの中でプレッシャーを感じながら

彼はスタートした。

スポーツは心理だなとつくづく思う。

焦れば焦るほどにのびのびとした腕振りは影を潜め

腕を振れないということは、歩幅も伸びない。

 

「俺は箱根駅伝を走った。しかもアンカーだったんだぜ」

と、将来、自分の子どもに、あるいは教師になった場合、生徒たちに

大いなる自慢話になるのがふつうだろうけれども

彼はどうなんだろう。

心配ではあるが、こういう考え方もできるのではないだろうか。

 

すなわち

 

この唯一無二の挫折の経験を語り継ぐことのできる

特典を手に入れた

と。

 

 

 

 



コメントを投稿