探ズバッ！！３８

探ズバッ！！です。
今回は調査にかかる経費についてです。

探偵社に調査料金の見積りを出してもらうと

調査料金○○円、プラス経費

なんて書いてあると思います。

さて、この経費とは？
どっからどこまでが経費なのか？
ナンボほどかかるものなのか？

なんて思いませんか？

もしかしたら、莫大な請求が来るかも・・・。

この経費というのは、もちろん調査中にかかった諸経費ってヤツです。
まあ、１日の調査でしたら、よっぽどの事が無い限り１万円以内に収まるでしょう。

基本的に経費に含まれるものとしては

電車、タクシー、ガゾリン、高速代などの交通費。

これは、対象者が調査中に移動したら、調査員は同じように移動するため
かかってしまう料金ですね。

他には、レストランや有料施設使用料など。

レストランや喫茶店などでは、店の中で張り込む場合
他の客に怪しまれない程度に注文する必要があります。
基本的には、最低料金のものを少量、注文します。
これが、経費として請求されます。

有料施設使用料とは、例えば遊園地、野球場など
施設内でも対象者を尾行する必要がある場合です。
この場合、当然、調査員も施設内に入り込むわけですから
お金を払わないわけにはいかないのです。

だいたい、こんなもんです。
電車移動だけだったら、経費は数百円で済むはずです。

ただし、遠方の調査、泊りがけの調査の場合は
宿泊費や現地までの移動日が経費となってしまうので注意が必要です。


行方調査の場合ですと、人を探しに行くために
移動した料金を請求される場合があります。

「沖縄での目撃情報があったので・・・」

などと事後報告される事もあるようです。

実際に、情報が入り、現地に行き調査をしていれば良いですが
行きもしないで、お金だけ請求してくる探偵社もあるようです。

このような被害は、契約のときに確認しておく事で防げます。
途中報告、確認を必ずしてもらうようにしましょう。
探偵社に任せっきりにしない事です。

まあ、本当に親切な探偵社は、依頼者側から言わずとも
その辺りをキッチリと契約書に明記しているはずですが。


このように、経費とは調査前にハッキリと数字に出来るものではないのです。
その辺を理解していただき、それでも不可解な請求をされたら
徹底的に戦いましょう。


結論　

経費は基本的に実費である！！はずですよ

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二転三転？

「娘のＳＯＳ無視された」　自殺中２の父も保護者会出席(朝日新聞) - goo ニュース


自殺の流れが止まりませんね。
中学生、高校生、校長先生・・・。

そして、いじめについては、発言が二転三転するのは、当たり前で
まずいことは隠しとけ。という風潮。

今日の朝、みのさんの番組を見ていたら
現役の中学の校長先生が出てました。

今回のように、いじめの事実がなかったとするのは
いじめた側の人間、見てるだけだった人間のケアだそうです。
確かに、いじめが原因だったとすれば、心を痛める生徒もいるでしょう。
精神的に不安定になる子もいるかもしれません。

しかし、そういう生徒は同級生が自殺した時点で
心を痛めるでしょうし、
なぜ、あの時、助けなかったのかと後悔することでしょう。

イジメというものは、学校だけでなく、一般の社会でも多く存在しますよね。
同級生を助けられなかった生徒が次に同じような事態に遭遇したときに
今回とは、違う行動が取れるようになるよう教育、指導すべきなんではないですかね。

あくまで、イジメがあったと認めて、深く受け止めてね。

みのさんの番組に出ていた校長は
バラエティ番組のお笑いタレントの行動がイジメに影響している。
そういうのをテレビは見直して欲しいと訴えていましたが

問題のすり替えですよね。

確かに最近アホなバラエティ番組が増えてますし、テレビには影響力があります。
が、教師、親の影響力がテレビに負けてどうするんですか！！
テレビが、ゲーム、ネットが悪影響を及ぼすなら
それを上回る好影響を与えれば良いんですよ。

ま、とにかく、罪を憎んで人を憎まんって感じで
イジメの実態を把握し、同じような悲劇を繰り返さないように
大人が努力しなければいけないですよね。



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ギリギリ探偵白書・１８

（はぁ～、春だねぇ～）

そう思いながら、私は事務所の観葉植物に水をやっていた。

霧吹きで水分補給をしたり、枯れている部分を鋏で切ったり・・・。


田中　　　「はぁ！！盗聴器がついている！！ですって！？」

（ん？）

田中　　　「はぁ・・・は？・・・えぇぇ！！マジですか？」


田中が大声で電話の相談を受けている。

どうやら盗聴器のことについてのようだ。
私は、別の電話機を操作し、その会話を聞いた。

相談者は、中年男性のようだ。
自宅に仕掛けられていた盗聴器を発見したのだそうだ。

そこで、T.I.U.に盗聴犯を見つけ出してほしいと言う。


田中　　　「出来なくないんですけど・・・
　　　　　　そんなのは警察に行った方が早いかと・・・」

中年男性　「な、何をっ！！
　　　　　　行けないから相談しているんだろ！！バカもん！！」

（あ～あ、怒らせちゃった・・・。）

阿部　　　「電話代わるから、お前は準備しろ」


私は受話器を田中から奪い取った。


阿部　　　「失礼しました。私、責任者の阿部と申します。
　　　　　　盗聴器の場合、その形状によってどの程度、
　　　　　　調査が必要なのか決まってきます。
　　　　　　今すぐにお伺いしたいのですが・・・・」

中年男性　「あぅ、じゃあ、住所言いますね・・」

阿部　　　「詳しい話はその時、聞きますので、では！」


私は早々に電話を切り、田中の運転する車で指示された住所に向かった。

盗聴器には、電池式・永久電源式のものがある。
仕掛けられている場所で、どのような人物が仕掛けたのかが、推理できるのだ。

電池式の盗聴器ならば、電池交換にやってくる間抜けな盗聴犯を捕まえてしまえばいい。

電源コンセント内部や電話のモジュラージャックなどに仕掛けられている場合は、
それ相応の知識と仕掛ける時間を有した人物が怪しくなる。

あとは、指紋鑑定でもすれば、科学的に証拠を立証できる。

その他には、盗聴器にニセの情報を流し、
その情報に引っかかった間抜けな盗聴犯を捕まえる方法もある。

とにかく手掛かりさえあれば、何とかなってしまうのだから
T.I.U.もなかなか調査力のある組織になってきたものだと思えてしまう（自慢？）

現地に着くと、中年男性は玄関から出て、我々の到着を待っていた。


中年男性　「阿部さん？」

阿部　　　「はい。例のものは？」

中年男性　「これです！！」

阿部　　　「なるほど、確かに。
　　　　　　中に上がる前に、２、３聞きたい事があるので」


私は中年男性を車に乗せた。


阿部　　　「まず、これはどうやって見つけたんですか？」

中年男性　「いえね。居間を掃除してたら、床に転がっていたんです」

阿部　　　「床に？・・・で、何か怪しいことなどは？」

中年男性　「特には、ありませんね」

阿部　　　「なるほど、犯人の心当たりは？」

中年男性　「皆目、ありませんな！！」


盗聴器は、電池式市販タイプであった。
電波の到達距離は約１００メートル前後といったところだろう。


阿部　　　「じゃあ、その居間に小型カメラを仕掛けましょう」


私は、盗聴器を元の位置に戻すように指示し
周辺に数台の小型カメラを設置した。

電池が切れる頃、犯人は必ず、電池交換にやってくるはずだ。

電池の残量から２週間の間には必ず交換にやってくると予測できた。


その日から５日後
中年男性の家に会社の同僚や部下が集まり親睦会が行われていた。

事前にこうした予約を聞いていた私は
この親睦会にターゲットを絞り
彼の自宅にある駐車スペースに車を止め
小型カメラの監視画像をチェックしていた。

親睦会が始まり、１時間・・・。
部下の男性と同僚の男性がトイレに立った。

しかし、彼らはトイレには行かず
盗聴器の仕掛けられていた部屋の前に立った。
同僚の男性がドアの前に立ち
部下の男性がゆっくりと部屋のノブを回した。

白い手袋をはめた部下の男性は
迷うことなく居間にある植木の前に立った。
そして、盗聴器を取り出し、特殊な電池を取り替えたのだ。


阿部　　　「よし。ヒット！！」


私は駐車スペースから部屋に上がり、廊下に入った。


阿部　　　「あっ、どうも。おじさんがいつもお世話に・・・
　　　　　　ん？どうかしましたか？」

同僚　　　「え？いやぁ」

阿部　　　「中に何か？」

同僚　　　「いや、べつに・・・」

阿部　　　「中に誰かいるんですか？どうなさいました？」


依頼者である中年男性の同僚はドアの前で閉口したまま
挙動不審に辺りを見回した。
中に入った部下は出てこれなくなってしまった。

私の大声に、親睦会の参加者達がゾロゾロと離れから居間にやってきた。

すると、居間の中から部下が出てきた。


部下　　　「変なヤツがいたんで、見てきたんですが・・・」

阿部　　　「変なヤツ？」

部下　　　「ええ、ライトの光みたいのが、この中を・・・」

阿部　　　「僕は見てませんね。」


その時、私の持っていた金属探知機兼盗聴波計測器が激しく鳴り始めた。


（ピーーーー！！！）


阿部　　　「そのポケットの中に何を隠しました？」

部下　　　「はい？何言ってるんですか？」

阿部　　　「仕方ない。種明かししますか？」

部下・同僚「・・・・」


彼らは何かを察したようだ。
私に他所で話しましょうと小声で言ってきた。

私と中年男性は、別室へ移り、彼らと話をした。

他の親睦会のメンバーは何も知らぬまま
お酒と料理、楽しいトークで盛り上がっている。

話し合いは平行線のまま、夜更けまで行われた。
あとはこの中年男性がどうするかだ。

私は、軽い挨拶をして車で自宅へと帰った・・・。


　　　　　　　　完



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ソンな・・・携帯変更休止？

ソフトバンクの携帯契約、また停止…総務省聴取へ(読売新聞) - goo ニュース


「予想外です」

と、孫正義社長が言ったとか言わないとか。

ソフトバンクは、ＮＴＴドコモ、ＫＤＤＩ（ａｕ）との契約変更の受け付けを
２日連続で停止したようです。

日曜日に一旦は、契約変更の業務を再開したようですが
申し込みが平日の３倍以上に及び処理が追いつかなかったようです。

ソフトバンクは、携帯番号ポータビリティ制度開始前日に
通話料が０円になる予想外割を発表するなど
シェア獲得に躍起になっていたようですが
開始４日で準備不足を露呈してしまいました。

電話料金が安くなるのはとても良い事ですが
今回の件で「おいおいソフトバンク大丈夫か？」
と、なってしまうのではないでしょうか？

この分じゃ、契約者が増えて回線がパンクする
なんて事は無いんですかね。

ちょっと不安になりますね。

まあ、携帯戦争は始まったばかり
果たして、どこが勝者となるのか・・・。

しばらくは、流れを見てるしかないですね。



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探ズバッ！！３７

「あなたにお願いしてよかった」

「ありがとう」

が最大の喜びです。

なんて言ってる探偵社は多くありますが
まあ、言われないより言われた方が良いですわな。

これが、最大の喜びって事は、金は最高の喜びですか？


と、まあ、他の探偵社に文句つけても仕方が無いですね。
相手は大手探偵社、僻みにしか聞こえないし。。。
まあ、負け惜しみって奴ですわ。

ただ、最大の喜びは、ちょっと言い過ぎじゃないですか？
喜びの一つではありますけどもねぇ。。。
依頼者の言葉ってのは、結構重要なんですよね。
こちらのモチベーションを左右するというか。

普通、仕事は何でもキッチリこなさなければいけないんですが、
人によって親切に対応したり、最低限の対応しかしないって差は出てしまいますよね。
これは、何のサービス業でもそうだと思いますけどね。

って事で今回の探ズバッ！！は、依頼者に言われて腹が立った台詞についてです。

・・・。

・・・。

自殺行為ですかね？
普通、感謝されたって事を書くと思うんですが
セオリー無視で行きましょう。

まずはこの台詞。


「私は、困ってるんですよ！」


知らんがな！！
この日本に困っている人なんて五万といるわ！

自分だけが困っている。自分だけが不幸だ。
って考えの人がよくいるんですが
トラブルを抱えている人は、あなただけでは無いですし・・・。

精神的に非常にまいってるってのはわかりますがね。


次に


「私は客ですよ！」


違います！
ってか、客だから何を言っても良いわけではないですし
全て思い通りになると思ったら大間違い。

お客様は神様です。って商売ではないんでね。
依頼者は、あなた一人では無いですし。


「簡単な調査ですから」


なら、自分でやれ！


「この調査はコレコレこういうふうにやってください」


やだ！
なんか調査に細かく指示してくる人がいるんですが鬱陶しいです。

探偵社には探偵社のやり方があります。
そのやり方ってのがフォームとしてはベストなんですよ。

あれをやってくれ、コレをやってくれって出された指示は
だいたい上手くいかないですね。

イチローにね、このバットで種田と同じフォームで右打席で
ライト前にヒットを打ってください。
って頼むのと同じくらい無謀ですね。

ヒットを打ってって頼んだら、打ってくれそうですもんね。

ま、例えが微妙ですけど。
細かい事まで指示されるのは嫌ですね。

逆に、全てお任せ。依頼したら投げっぱなしってのも困ります。


「いえいえ、プロにお任せします」


って、俺はアンタのダンナについてのプロではない！
浮気調査に関してはプロかもしれない。
しかし、浮気をする人間が全て同じ行動をするわけではないのです。

その個人の性格や癖、特徴などなど、
浮気カップルの行動は十人十色もとい十組十色なんですよ。
その参考のためにも、ダンナの（妻の）事を教えてくれなければ・・・。
それを知っているのは、依頼者さん、あなたでしょう。


と、我々の生活を担っているご依頼者様である方々に対して
暴言とも取れる発言を繰り返してしまったわけですが

まあ、そんなもんです。
許してください。


困っている人は助けたいですよ。
出来る限り要望には応えたい。

しかし、度を過ぎると

勝手にすれば。

となってしまうわけです。

まあ、稀なケースですけどね。

依頼者とは対等な立場で信頼関係を築いていきたいんですよ。
調査は、探偵と依頼者がタッグを組んでトラブルに立ち向かうってのが
理想の形ではないかなと思うんですよ。

探偵が偉そうではなく。
依頼者が偉いでもなくね。


世間的に見れば、ろくでもない仕事で
胡散臭くて、怪しくて、よくわからない探偵業界です。

それは否定できないでしょう。

悪い探偵も多く存在しますし
実際に一般的な社会人とはスタンスが違うかもしれません。

それでも、依頼を受ければ、依頼者のためにと動きます。
自分らが信頼されていれば、それに応えるよう懸命に調査を行いますさ。

でも、わざわざペコペコと頭下げてまで依頼を受けたいとは思わないんですよ。



結論　

探偵は依頼者の分身である！

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ギリギリ探偵白書・１７

　私は、いつものように面談室で寝ていた。
　そこに、わたぼんが駆け込んできた。

わたぼん　「サザビーさん、大変です！！」

サザビー　「なんだよ、何か用？」

わたぼん　「だ、代表がご乱心です」

サザビー　「また～？」

　あべちゃんは、少し前に事務所を出たはずだ。
　なぜ、戻ってきたのかわからない。

　確かに、あべちゃんが暴れているが、いつもと違う。
　いつもは、誰かに対してキレている事が多い。
　しかし、今回は、周りの物に当っている。
　事務所の中の、書類が舞い雑誌が乱れ飛ぶ。

サザビー　「おーい、どーしたー？」

わたぼん　「代表、殿中でござる」

　あべちゃんの動きが一瞬止まった。
　そしてまた暴れ始めた。

サザビー　「ダメだな、ウルトラ警備隊を呼ぼう」

わたぼん　「来ませんよ、そんなの」

サザビー　「じゃ、あるある探検隊だ」

わたぼん　「だれが西川君ですか！」

　先ほど、あべちゃんと共に出ていった○本が帰って来た。

○本　　　「代表、車にもありませんでしたよ」

サザビー　「おい、何か探し物か？」

○本　　　「ええ、車のキーです」

　（そんなもんで、この暴れようか・・・）

阿部　　　「あ・・・、あった」

わたぼん　「どこに？」

阿部　　　「・・・ポケット」

わたぼん　「はぁ、何やってんだ、アンタ！！」

　あべちゃんと○本は、出ていった。
　事務所の中は、嵐が去った後のようだった。
　床一面に撒き散らされた書類、その中に倒れている・・・わたぼん。

　（誰が、片付けるん？）

　一通り、書類を片付けた所に、田中が帰って来た。
　
田中　　　「いやぁ、暑いっすねぇ」

　田中が開けた窓から、強い風が吹き込んだ。
　部屋中に散らばる書類、そして、真ん中に倒れる・・・田中。

　（散々な一日だ・・・）

　その日の夕方、あべちゃんから連絡が入った。

阿部　　　「サザビー、ヘルプだ、何人集まる？」

サザビー　「さあ？１、２人かな」

阿部　　　「わかった、３人集めてくれ」

　（俺の話を聞けェ）

わたぼん　「僕は、ムリっすよ、これから別件ですから」

サザビー　「なぬっ！田中君、君は大丈夫だよね」

田中　　　「僕っ！？いや、その、明日・・・」

サザビー　「ありがとう。
　　　　　　T.I.U.は君で持っているようなものだからな」

田中　　　「いや、明日・・・休み・・・なんですけど・・・」

サザビー　「あっとひっとり、あっとひっとり」

田中　　　「・・・・・」

　１時間後、田中と新人君を連れ、あべちゃんたちに合流した。

阿部　　　「ごくろうさん」

サザビー　「○本は？」

阿部　　　「あの店ん中だ」

　あべちゃんの指差した先には、ネオンの輝かしいビルが。
　これにいち早く、田中が反応した。

田中　　　「何階ですか？」

阿部　　　「４階だ」

田中　　　「ムフー♪」

　そのビルの４階には、大人のマッサージ屋さんが入っていた。
　今回、あべちゃん達が行っていた調査は女子大生の素行調査だった。
　田舎に住む父親からの依頼だった。

阿部　　　「途中報告したら、今から、こっちに来るって」

サザビー　「まじで？」

　前日までの聞き込みの結果では、彼女の金回りが良くなっている
　と言う情報を得ていた。
　そして、素行調査を開始した所、この店に辿りついた。

　彼女が、この店に入ったのを確認し、○本が潜入した。
　そして、依頼者にその事を報告する。
　依頼者は、いくらかかっても良いから
　娘をジャックしろと言ってきた。

阿部　　　「もう店に入ってたからさぁ」

サザビー　「連れ出すのは無理だな」

阿部　　　「ああ、で、俺らで、指名入れてってことにした」

サザビー　「ふーん、依頼者は何時に来るの？」

阿部　　　「１２時前後って言ってたかな」

田中　　　「まだ、時間がかかりますね」

阿部　　　「おう、ん、そろそろ○本が出てくる頃かな」

田中　　　「じゃ、じゃあ、次は僕っすね」

阿部　　　「いいよ、でも手ぇ出すなよ」

田中　　　「へ・・・」

阿部　　　「そういう指示なんだ」

　ビルから、○本が出てくる。
　直接、こちらには向かってこない。

田中　　　「チッ、何、じらしてんだよ」

阿部　　　「ばかやろお、誰かに見られたら困るだろ」

　○本が戻ってきた。

阿部　　　「ごくろーさん」

田中　　　「んじゃ、僕、いきますね」

阿部　　　「良いか、手ぇ出すなよ」

田中　　　「わ、わかってますよぉ」


　戻ってきた田中の目は充血していた。
　つづいて、新人君が入っていった。


サザビー　「次は、あべちゃん行くんだろ」

阿部　　　「いや、これでラストだ」

サザビー　「へ、じゃあ俺来なくて良かったやん」

阿部　　　「何言ってんだよ、この後、尾行もあるんだよ」

サザビー　「え～、めんどくせぇなぁ」


　新人君が帰って来たところで、私とあべちゃんは車を降り
　近くの喫茶店に移動した。
　耳には無線機のイヤホンがつけられている。

　他の三人は、それぞれのポジションに配置した。
　これで、彼女が出てくるのは容易に確認できるはずだ。
　
　（普段も、こんな豪華な張り込みをしたい・・・）

田中　　　「女性が一人出ます」

新人君　　「マルタイです。右に行きました」

サザビー　「右じゃ、わかんねぇよ」

○本　　　「こちらも確認しました。今、喫茶店前です」

阿部　　　「了解」

阿部　　　「んじゃ、サザビー行こか」

サザビー　「ああ」

○本　　　「代表の姿、確認しました、マルタイは１０ｍ先です」

阿部　　　「そんな先？見えねえな」

サザビー　「はいはい、確認しました」

阿部　　　「マジで？俺、見えんよ」

サザビー　「ちっこいからだろ、あ、右曲がった」

阿部　　　「うおっしゃっい、走っれぇぇええ！！」

サザビー　「うりゃーーー！」

　（うるせぇ尾行者・・・）　

　この後、彼女はあるホストクラブに入っていった。
　そして、そのホストクラブから出たところで、依頼者に連行された。

　あべちゃんを間に挟んだ父娘の話し合いは
　夜を通して行われたらしい。



　　　　　　　　完



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カージナルスＶ！！

田口貢献、Ｗシリーズ制す　カージナルス２４年ぶりＶ(共同通信) - goo ニュース


カージナルス、２４年ぶり世界一　田口も栄冠（毎日新聞　Yahoo!ニュース）


田口壮が所属するセントルイス・カージナルスが
ワールドシリーズを征し世界一になりました。

去年、井口に引き続き日本人メジャーリーガーが世界一です。

田口は、常にレギュラーとして試合に出ていたわけではなく
日本でニュースに取り上げられる事もあまりなく
それでも、プレーオフ、ワールドシリーズでは要所要所で活躍し
世界一に貢献しました。

こういう選手の活躍はうれしいですね。
３７歳、もういい年ですが、来年も頑張って欲しいものです。


さて、メジャーリーグもこれで今年は終了です。
一足早く終了した日本では、ＦＡやらポスティングなど
移籍の話題で盛り上がってます。

ＦＡで注目されるのは広島・黒田、日ハム・小笠原、巨人・小久保あたりですが
日本一になった日本ハムからは、岡島もＦＡするのではないかと言われてます。

我らが横浜からも門倉がＦＡ宣言と新聞に出てました。
元々は残留の流れだったようですが、金銭面で折り合わないようです。
ま、勝手にしてくれって感じですね。
どうしてもいなきゃ困る選手ってわけでも無いしね。

こうして、横浜はドンドン弱くなっていくんだけどね。
横浜はチームを強くしようという熱意がまったくないからね。
困ったもんだ。



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未履修生徒を救え？

未履修生徒の救済策検討　首相が文科相に指示(共同通信) - goo ニュース

全国の高校で吹き荒れている未履修問題ですが
この問題に対し、安倍首相が生徒救済の指示を出したようです。

まあ、生徒に原因は無いってのは、ごもっともですがね。

指示された伊吹文科相は救済に否定的なコメントをしてました。

「卒業証書を出すまでの間に学習指導要領に決めた通りの授業は受けていただく。特別な配慮は難しい。みんなが決めたルールを守るところから社会の秩序は成り立っている」

これも、首相からの指示で考えが変わるのでしょうか？

全国で４００校以上と問題が拡大してますからね。

ただ、ルールはルールですしね。
守らなければいけないですし、
ここまで全国的に拡がっている問題ならば
受験でのハンデにはならないでしょう。


さてさて、受験生の皆さんには頑張ってもらうとして
学校側は処分とかされないんですかね？

安倍首相の言うとおり、子供たちに原因が無いのなら
原因は大人たちにあるってことですよね。

ルールを破ると、それなりのペナルティがある。
それをキッチリ教えるためにもね。
学校、校長、偉い先生は重い処分を受けるべきですよね。

大人がそこから逃げてはいけないですよね。

まあ、今回の件では、生徒のため、受験のため
必修科目がおかしい、現場の声を反映していない。
などなど、言い訳のオンパレードですが
だから、ルールを破って良いわけではありませんしね。

また、教育委員会へ虚偽報告を行っていたところもあるようですしね。

ダメダメですよ。教育業界。
もう一度、気を引き締めていかないと。。。

ま、今の世の中、秩序なんて無いのかもしれませんがね。

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探ズバッ！！３６

探ズバッ！！です。
今回は、面談場所についてです。

以前も探偵社の事務所について書きましたが
依頼者、相談者が探偵の仕事を見れるチャンスは面談のときだけです。

実際に、調査員が働いている調査現場であったり
事務所の中などを見ることは不可能でしょう。

まあ、事務所が狭くて、調査員の机とか丸見えの事務所もあるでしょうが・・・。

探偵社は基本的に個人情報を扱っています。
ですから、パソコンなどデスク周りなどを人に見せるわけにはいかない訳です。
（ウチの場合はキタナイからという説も・・・）

そんなわけで、面談を行う場所は別室であったり
パテーションで仕切られていたりするわけです。

一般の人が覗けるのはココまでということですね。

って事は、そこで探偵社を判断しなければならないわけです。
それと、面談に出てきた人間と。

探偵社としては、面談室は綺麗に豪勢に・・・
と着飾って信用度を増そうとするところもあります。

まあ、依頼者が来るのですから、綺麗にするのは良い事です。
豪勢にしておけば、信用されるかもしれません。

しかし、それは見せかけです。

本当に親切な探偵社は、変に着飾りません。


ここでも、つまりは金が絡んでくるのですが
例えば、コーヒーを出してくれる綺麗な女性がいたとします。
この女性が調査員であるなら問題はありません。

しかし、そのために雇っているような女性だと
当然、給料が発生するわけです。

生花が飾ってある場合もそうです。
お花代がかかります。

無駄なものってのには、全てお金がかかっている。
それはつまり、調査料金に跳ね返ってくるのです。


では、逆に面談を事務所で行わない探偵社はどうか？

家賃がかかりませんから調査料金が安くなる。
わけでは、ありません。
拠点がない場合は、いつでも逃げられるって寸法です。

詐欺などの事件で、住所地に行ってみると、
もぬけの殻なんて事は、よくあります。
危険も伴っていると判断しなければいけません。

しかし、事務所兼自宅で探偵業を営んでいたり
狭い事務所で、面談スペースがない。などのやむを得ない場合もあります。
その場合は、中に入らなくとも事務所まで行ってみるとよいでしょう。

さて、このような場合は、面談は喫茶店・ファミレスなどで行われるのでしょう。
なんとなく、ドラマの世界みたいで格好良いですねぇ。。。

ここで、注意点が一つ。
その時のコーヒー代は誰もちか？

私は、奢ってもらうのが好きです。
しかし、面談で行ったらコーヒー代くらいは出しますよ。
依頼者の分までね。

調査したとなれば、結構な料金を貰うわけですから
これぐらいは出さないとって感じですよね。

でも、出さない探偵社もあるんですよ。
コーヒー代はご自分で出してくださいって。
別に、言われなくても自分で出しますよって感じなんですが

あえて、言葉にされるとねぇ。

うわっ、ケチくせぇ。。。

って思いません？
儲かって無いのか？ってね

まあ、私も奢ってもらうのが好きなんで
依頼者が出してくれるという申出は絶対に断りませんけどね。


さてさて、それでは、どんな所で面談を行うのが理想なのか。

答えはありません。


どんなところでやっても面談は面談です。

ぼろいアパートの一室でも
一流ホテルのラウンジでも
ドトールでも
ジョナサンでも
無機質な部屋でも
豪華な部屋でも

ようは内容ですよね。
話のね。

面談する人間が意味不明なことを言ったり
大きく見せるような事言ったり
なんでも出来ますの一点張りだったり

その辺は、判断材料になりますが
面談をどこでやったかなどは、あまり探偵の資質に関係の無いところです。

間違ったところだけで探偵を判断すると失敗しますよ、探偵選び。



結論　

探偵は華やかである必要は無い！！

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日ハム日本一？

ハム44年ぶり日本一、新庄泣きっぱなし(日刊スポーツ) - goo ニュース

日本ハムファイターズが４４年ぶりの日本一に輝きました。
まあ、今年は新庄・新庄・新庄。
ってな感じの日本シリーズでしたね。

まあ、こうして今年のプロ野球も終了したわけですが
日本ハム、強かったですね。
新庄が全てではなく、投手陣に打線と完璧でしたね。

そんな、日ハムも来期が不安ですね。

新庄、小笠原、ヒルマン監督がいなくなるのではといわれています。

新庄の人気
小笠原の打力
ヒルマンの采配

これで、若い投手陣が研究されたら
来期はプレーオフ進出も危ないのではないでしょうか？


敗れた中日ドラゴンズは５２年も日本一から遠ざかっています。
今回も敗れてしまいました。
何がいけなかったのか？

中日って、なんか地味なんですよね。
勢いが無いというか・・・。

落合監督は「強者が必ずしも勝つとは限らない」と言っているそうですが
そんなに、強かったでしょうか？

シーズン中から考えても、中日は勝者ではあれど
強者ではなかったような気がします。
ただ、他のチームが弱かっただけなのでは？

そんな強くも無いチームの監督が
勝って当たり前とプレッシャーをかけたのが敗戦の理由では？と思います。

落合が大きな事を言うのは今に始まった事ではないですし
ここまで、チームを強くしてきたわけですが負けは負け
敗れた後も、ウチの方が強いなんて
負け惜しみ以外の何者でもないですよ。みっともないです。


ともかく、来期はどうなるのか？
新庄劇場は終わりました。
次のスターは出てくるのか？
それとも、日本球界は終焉を迎えるのか?

来年は強いセリーグを見てみたいものです。



（代表代理サザビー）

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競走馬の怪我？

バランスオブゲーム追い切り後に故障発生！競走能力喪失で引退へ（SANSPO.COM）

今週末に東京競馬場で行われる天皇賞・秋。

その天皇賞に出走予定だったバランスオブゲームという競争馬が
調教後に故障が発生し、出走を回避する事になりました。

べつにディープインパクトがらみでも何でもないし
知らない人は知らないでしょうが
私は、この馬が好きでした。

この馬、ＧⅠレースは一度も勝てませんでしたが
その前哨戦であるＧⅡレースを６勝もしているんです。
これはＪＲＡ最多の記録だそうです。

つまりＧⅡレースに限れば、ディープインパクトより勝っている！
ってことですね。
まあ、ディープインパクトが、ＧⅡレースにそれほど出ていないってだけですが。。。

さらに、この馬の馬主は、ゲーム「ダービスタリオン」を作った薗部博之さんで、無事に７歳まで走っていたわけです。

最近では、調教で走らなかったりと問題児ぶりを発揮していたのですが
残念ながら、この怪我で引退となってしまうのではないでしょうか。

競走馬は、足の怪我、故障などで、運が悪いと予後不良つまり安楽死処分になってしまう事もあります。
それを考えると、競走能力はなくなっても生きているわけですからね。
血統的に種牡馬になれるかどうかはわかりませんが、お疲れ様でした。
と言った感じでしょうか。


さて、そんな天皇賞・秋。

日本ハムにちなんで、８－６のハム馬券なんていかがでしょう。


（代表代理サザビー）

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受験優先も卒業できなきゃ・・

「今から補習」生徒動揺　必修科目未履修　受験優先のツケ　教員「同様の学校多い」(西日本新聞) - goo ニュース

＜履修不足＞１０県６５校、生徒数は１万２０００人に（毎日新聞-Yahoo!ニュース）


いやぁ、全国の高校で単位不足問題がぼっ発してますね。

なんで、急に話が漏れたんですかね。
今までも、あったわけでしょ。

今年の受験生は運が悪かったってことですか。
まあ、ルールはルールですから。
きっちり勉強しなければね。


単位が取れていない科目は受験に不要な科目らしいですね。
進学、大学受験のためって事ですか。

勝つためには、少しくらいずるい事をしても良い。
なんて言ったアタック２５の優勝者もいましたが
そんな感じですかね。

生徒のため、生徒のためと言っても
結局は学校のためだったりするんでしょうね。

仕方ないね、アホな大人のケツを拭くのは子供の役目。
がんばれ受験生！！


（代表代理サザビー）

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ギリギリ探偵白書・１６

その日は、調査明けだった。
あまりに長時間の調査だったため、自宅で夕方まで休むことにした。

こういう時は、いくら寝ても寝たりない・・・。

夕方になり、事務所へ電車で向かっていると、乗換駅で電話が鳴った。


阿部　　　　「はい」

サザビー　　「おう、いまどこよ？」

阿部　　　　「○○駅だけど」

サザビー　　「んじゃあ、あと１０分くらいだな」

阿部　　　　「まあ、そうだな。なんかあったのか？」

サザビー　　「ああ、実は松本に連絡がつかないんだ・・・」

阿部　　　　「デートでもしてるんじゃないか？」

サザビー　　「それはないな！！
　　　　　　　状況は着いてから説明するから急いでくれ！」

阿部　　　　「ああ、わかった。」


私はとりあえず、急いで事務所へ向かった。

松本は今現在、私の補佐をしながら、単独で調査を行っている。
成長株であり、幹部候補の一人だ。

しかし、彼が現在、何の調査をしているかまでは私にはわからない。

駅から急ぎ足で事務所へ向かうと
１０名以上の調査員が事務所へ集結していた。

サザビーは電話で手の空いている調査員を事務所へ集めていた。
普段、そうした連絡をしたがらないサザビーだけに
何らかのトラブルが起こった事は予想がついた。

私が相談室へ入ると、ホワイトボードが用意され、
松本の行動や調査中に確認の取れた経路などが貼りだされていた。

私はハンバーガーを食べながら
そのホワイトボードに書き込みをしている田中に状況を聞いた。

阿部　　　「田中、どうしたんだ？」

田中　　　「マッツンがいなくなったみたいで・・・」

阿部　　　「それは知ってる。何の調査だ？」

田中　　　「行方ですよ。多重債務の・・・」

阿部　　　「あん？それで行方不明か？」

田中　　　「まあ、そうなんですけど・・・」

阿部　　　「ん？この関係者って？」

田中　　　「ええ、他にも追ってたヤツがいるみたいですね。」

阿部　　　「ラチられたとでも？（さらわれた？）」

田中　　　「サザビーさん曰く、その可能性が強いみたいで・・・」

サザビー　「あべちゃん、早かったな！！」

阿部　　　「大げさすぎねぇ？（連絡が）キレてからどのくらいよ？」

サザビー　「まあ、丸１日ってトコだな。」

（まずいな・・・
　もしラチられたならタイムリミットは長くて３日程度・・・）

阿部　　　「吉○をオレにつけろ。いいな！！」

サザビー　「そのつもりで、待機させてる」

私は元○○○という経歴を持つ吉○ともに、松本救出作戦に出発した。

事務所のそばには、吉○の車が止めてあった。
彼は、携帯電話でその筋の情報を収集していた。

阿部　　　「吉○、運転は俺がする。お前は、情報とってくれ！！」

吉○　　　「わかりました」

私と吉○は約５時間ほど、車で都内を回り情報収集を行った。

その結果
松本の追っていた対象者に追い込みをかけている業者が判明した。

吉○　　　「代表。○○会って知っていますか？」

阿部　　　「いいや、知らん。オレは一般人だからな」

吉○　　　「そうですか・・・。松本、大丈夫かな・・・」

阿部　　　「やばいのか？」

吉○　　　「まあ・・・、今、場所がわかるはずですから・・・」

阿部　　　「わかった。オレの携帯でサザビーに連絡してくれ。
　　　　　　アタマ（人数）を揃えろって。」

吉○　　　「・・・代表。・・・・わかりました」

吉○は、サザビーに連絡を取り
都内某所に調査員を集結させるように連絡を取った。

続々と調査車両が集合場所に集まってくる。
全員、緊張した面持ちであった。

田中がフルボディ防刃ベストを配り始めた。
しかし、全員分の数はない。

田中　　　「代表。これ」

阿部　　　「お前が着とけ」

田中　　　「しかし・・・・」

阿部　　　「オレは大丈夫だから、お前らが着ろ。
　　　　　　見習いから着せていけ、わかったな」

田中　　　「ってことは、僕のは・・・わかりました」

まだ全員が集まっていないが
吉○の携帯は無常にも松本の居場所を告げた。

我々は車両に乗り込み、その場所へ向かった。

首都高速から約１時間半、あたりはすでに真っ暗になっている。

車を走らせながら、私は松本の無事を祈っていた。

（松本の運次第・・・、無事でいてくれ・・・・）

峠道からわき道に入る。
わき道に入ると同時に、車のヘッドライトを消した。

少し走ると、大きなフェンスが目の前に見えてきた。
フェンスから５０メートル程度手前で車を止めた。

田中が赤外線スコープを持ち
暗闇の中に停めてある車のナンバーを確認した。

田中　　　「代表、あの車です」

阿部　　　「わかった。吉○、相手の人数は何人だ？」

吉○　　　「二人だと聞いています」

阿部　　　「オレが行くから、お前らは待機しろ」

サザビー　「あべちゃん！！そりゃ無理だろ」

阿部　　　「全員、無線。オレのはオープンにしておくから
　　　　　　ヤバくなったら全員来てくれ」

サザビー　「お～い！！人の話し聞けよぉ！！」

阿部　　　「行ってくる・・」

私は身を沈め、フェンスの切れ間から、車両の方へ向かった。
イヤホンから、田中の指示が聞こえる。

田中　　　「こっちのスコープでは、確認できません」

さすがに冷や汗が吹く出してくる・・・。


「あべさん？」


後方から松本の声がした。

田中　　　「代表、後ろです。後ろ！！」

（ちっ、エンジン音でバレタか！！）

私は振り向き、身構えた。

そこには・・・・

松本が立っていた。しかも、一人で・・・。

（無事だったか！！）

阿部　　　「まずは逃げるぞ」

松本　　　「何かあったんですか？」

阿部　　　「は？・・・・どういうこと？」

松本　　　「アッチの川岸で提供（情報提供者）がク○たれてますよ」

阿部　　　「提供？・・・お前、ラチられたんじゃ・・・」

松本　　　「そんなヘマはしませんよ。
　　　　　　ここを越えた産廃場にいるらしいんで・・」

阿部　　　「だれが？」

松本　　　「マルタイ（調査対象者の事）ですよ」

阿部　　　「ちょっと待て・・・、整理させてくれ・・・」

松本は調査中に何度も
ちょっとヤバ目の連中（後に提供者となる）と鉢合わせた。

その度に、文句を言われていたようだ。
そのことは、逐一、調査指揮についていたサザビーに連絡していた。

しかし、松本と彼らは共通の目的から、お互いの利益を考え、
少しづつ情報を共有するようになった。

そして、互いにマルタイが産廃場に隠れている事を掴んだ。
この段階では、場所までの特定は大まかにしか掴めていなかった。

そこで、その地域に行き共同して聞き込み調査を行った。
もちろん、山奥のため、携帯電話が圏外になっていたのだ。

通常であれば、どこかで現在位置や定時連絡を調査指揮にするのであるが、松本にとって、探偵としてのプロの意地が協力者より早く情報をつかもうという焦りとなり、連絡する猶予すら与えなかった。

見事、場所を特定したが、連絡しようにも圏外になっていた。
明日、連絡すればいいや！！と思ったのだそうだ。


阿部　　　「はぁ～・・・。馬鹿馬鹿しい。心配かけんなよ」

松本　　　「代表、もしかして僕の事が心配で・・・」

阿部　　　「お前は一度、死んどけ！！バカたれ！！
　　　　　　おーい、みんな出て来いよ」

（ダッダッダッダッ！！ドーン！！）

サザビーの走りこみキックが松本に炸裂した！！

田中　　　「プっ、今回はサザビーさんの勇み足っ！ですね（爆笑）」

松本　　　「タップタップ！！痛いって！！誰かぁ～！！」

サザビー　「うりゃぁ、俺の休みを返せ」

（まあ、なんであっても、無事だった・・・初歩的ミスだな・・・）

その日の内に行方不明者は、見つかった。

え？取立てしたのかって？
いいえ、そんなことは他の人にやってもらって下さい。
例えば、弁護士さんとかね・・・。

我々の受けた依頼は、淡い初恋の手紙を渡す事。
そして、返事の手紙をもらう事・・・。

それにしても長い１日であった。



　　　　　　　　完



　メールマガジン「ギリギリ探偵白書」の復刻版です。

　ギリギリ探偵白書は、過去に行った調査を本人了承のもと掲載しています。
　尚、調査時期や調査対象者・ご依頼者様の個人情報は本人様の請求以外は開示いたしません。
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無事保護？

不明の女児、小田原で無事保護　男を誘拐容疑で逮捕(朝日新聞) - goo ニュース


２１日から行方不明になっていた長野県小諸市の小６の女児が無事保護されたようです。

家出？
連れ去り？
誘拐？
失踪？

理由はわかりませんが、無事に保護されたと言う事で両親も一安心といったところではないでしょうか。

テレビで自分の顔が出ているのを見て出頭したとの事ですが
一緒にいた３１歳の男性が逮捕されたようです。

さて、この二人、出会いはインターネットだそうで
ま、出会い系って奴ですか。

こりゃ本当に大きな事件にならずによかったですね。
一歩間違えれば・・・。

しかし、この事件、もし出頭してこなかった場合
警察は発見する事が出来たのでしょうか？



（代表代理サザビー）

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児童相談所動かず？

京都・３歳餓死　「おむつ取れずしつけ」同居の女、供述(朝日新聞) - goo ニュース

児童相談所「通告」扱いせず－男児虐待、見逃す結果に（SANSPO.COM）



先日、知り合いの結婚式で
「わたしがあなたを選びました」という
鮫島浩二さんて方の詩を始めて聞きました。

あとで知ったのですが、結構有名な詩のようですね。

”おとうさん　おかあさん　
　あなたたちのことを　こう　呼ばせてください。”

と始まって

”おとうさん　おかあさん　
　いま　わたしは思っています。

　わたしの選びは正しかった　と。

　わたしがあなたたちを選びました。”


と終わる詩です。

ま、結婚式会場は、感動のるつぼでしたけどね。
なるほどなぁ、と思いました。

子供が親を選ぶんだなぁと。


で、選ばれた親は、子供の選択が正しかったということを証明するため努力しなければいけませんよね。
親は、せっかく選んでもらったわけですから、その期待に応えなければいけない。


上記のニュース、虐待していたのは実の母ではなく
離婚後に同居していた女性らしいですが
父親が助けてやれなかったのでしょうか？

躾も大切ですが、躾＝虐待　ではありません。

最近の世の中は、誰かが命を落とさなければ気が付かない。

今回の虐待の事件も、近所の住人から通報が入っていたらしいではないですか。
児童相談所が動いていれば、このような事にはならなかったのではないでしょうか。

念のためでも、きっちり状況を確認すべきでしょう。
父親の話を信用したと記事には載っていましたが
当事者の話だけ判断してしまうのは、とっても危険な事です。


早く対処していれば・・・。

ってのは無くしていかなければいけませんね。



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