つぶつぶタンタン 臼村さおりの物語

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中山七里「死にゆく者の祈り」の感想 読書日記

2024-08-28 22:14:02 | 本の感想/読書日記

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中山七里さんの「死にゆく者の祈り」、読みました。ほぼ一気読み。

今日はモフリーさんでタロット占いをさせていただいていました。
占いを受けていただきました方、どうもありがとうございました。


タロットカードの準備をして、カフェとベーグルを注文して、ちょっと自分のことを占って、

本のページを開く。引きこまれました。

数日に分けて読むつもりだったのですが、一気読みしてしまった。


死刑囚の話で、ほぼ冒頭が死刑の描写なので、引き込まれるのは、悪趣味な人間そのものなのかもしれません。


作者のこの戦略いやだな、いやらしいなとおもっていたら、

すぐそのあとに、犯罪を調べている主人公の僧侶が「まるでゲームに熱中しているみたいです」と指摘を受ける。

その指摘を受けた僧侶が

『はっとした。自分では思っていなくても、傍目にそう映るのであれば無自覚のうちに愉しんでいる可能性がある』

『思いの中にかつての友人の零落を悦ぶ気持ちが含まれいないか』と自己分析していて、

なんというか、作者の戦略がいやだと上から目線で分析しながらも読んでいる自分のことをつきつけられている気がした。

文章で表現する小説という手法。「楽しむ」ではなく「愉しむ」、「喜ぶ」ではなく「悦ぶ」を使っているところも、読まされる。

ストーリーとしては、拘置所の教誨師である僧侶が死刑囚として収監されている学生時代の同級生に出会ってという物語。ミステリー小説です。

(この時点で、小説が作者と読者の勝負だとしたら、作者側に「勝負あり」ですね。作者の世界に引き込まれる読書でございます。)

波乱万丈のハッピーエンドなのだろうとおもったので、最初に最後を読んでその上で、味わいました。

本当は何度もかみしめるように繰り返し読めたらいいのだけど、そこまでは時間が追いつかず、小説によっては、先にストーリーを知ってから、描写や人物を味わう読み方をする。


ドラマがある漫画のような小説。

一生懸命な人が好きなので元気になりました。


そして個人的なことですが、今日は父の命日なので

親子の話が出てきたときに感情移入させてもらいました。

自分の内面世界のことだからね。ありがとうございました。

 

気に入った比喩としては、

自分にあるのは胸を刺されるか背中を刺されるかの違いしかない。けれどもその前に弓を引いて射るというところ。

それと

魂は救えても、いのちは救えない、と教誨師が諭されるところでした。

魂といのちの話は、自分事に引きつけて。わたしは魂じゃなくていのちにアプローチしたいんだとおもいました。

救えるとはおもっていないけれど、それでもスピリチュアルだけではない、たぶんわたしのやりたいこと全般、すべて。


と、読書にかこつけて、考えたり、楽しんだり、いろいろでございます。


ふじみ野で読書交換会をやらせてもらえることになって

「わたしにとっての本って何だろう」「わたしにとっての読書ってなんだろう」と考える。

答えは、いろいろなのですよね。そのときによって読書の効用や理由が異なる。

ただ好きなんだろうとなとおもう。

読書を通して何かをしようとする。結果やヒントを求めていることもある。

けれど何にもならなくてもただ好きだから読む。

とはいえ、たぶん読書家の人や本が好きな人ほど、わたしは読んでいないし、それほど好きでもない。

うーん、しかしそれ考えていたら読む時間減ってしまうから

なんでもいいよ、読みたい、以上。と自問が終わります。

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どうもありがとうございました。

今日もあなたにとってよい日でありますように。

 

臼村さおり X(旧twitter) @saori_u
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