野田さんの計算。日本の混迷。

１２月の解散・総選挙です。　政策だのマニフェストだの言ってる暇はありません。１月になったら、特別国会なのか通常国会なのか知りませんが、直ぐに予算審議です。

野田さんがどこまで計算しているが知りませんが、来年度の予算を決めるためには、今の与党だの野党だの第三極だの言ってる余裕はありません。

４年後の絵に描いた餅の政策でなくて、来年４月１日から執行可能な予算を組むことができる議員さん達を選ばないといけません。民主党も自民党も財政規律に言及してますから、苦しい予算編成でしょう。仮に自民党に政権が戻っても、３月１日までに決められる予算の割り振りはたかが知れています。

その上、違憲状態の区割りの選挙です。　間違いなく、選挙後直ぐにどっかの誰かが選挙無効の訴訟を起こす筈です。そうなると、判例に従って、違憲判決が直ぐに出ます。なんせ、総理大臣も野党第一党党首も違憲と言ってるのですから。議員さん達が幾ら優秀な弁護士を揃えても、違憲の証拠は揃っています。１１月１４日の党首討論のYou Tubeの動画が十分な証拠です。そうなると、予算を決めたら、また直ぐ選挙です。０増５減でやるか、定数削減をしてからになるかは分かりませんが。で、夏には参議院選挙です。

当分、日本の政治の混迷は続きます。

個人的に自民党と安倍さんに未だに『改憲＝１条と９条』と言う、イデオロギックでエリート的なところが好きでないので、今の内にけなして起きますが、今の日本の沈滞状況（私は平穏だと思っていますが）を作ったのは、１９８５年プラザ合意以降の無能な内政のせいです。

野田さんを誉める気もしませんが、『自民党が作った負の遺産があまりに大きい』は、事実だと思います。

なお、こう言う政治状況のときは、火に油を注ぐ実務に精通していない無能な政治家が出易いので、要注意です。