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演劇 ジャンヌ・ダルク 2014/11/23 KAAT横浜芸術劇場

2014-11-23 18:47:57 | 紙ゴミ
暗い話であることは分かってたので、主演の有村架純さんと脚本の中島かずきさんが、暗黒のヨーロッパ中世をどう書いたのだろうと言う期待で、観てきました。

席は、13列目。悪くない席でした。

素晴らしい演劇でした。

中世の封建社会とカトリック教会を見事に描いていました。

有村架純さんは、一幕は、固いように感じましたが、演出かもしれません。

素晴らしかったのは、パリ大学のコーション司教役の田山涼成さん。

現代の博愛のキリスト教ではなく、皇帝のモノさえ教会のモノとした中世のエリート聖職者学者を見事に演じていらっしゃいました。

そして、シャルル7世の義理の母役の高橋ひとみさん。

あとは、イングランド側ベッドフォート公役の山口馬木也さん。

このお三人から、キリスト教と世俗の闘いであったジャンヌがいた時代を感じました。

山口さんのベッドフォート公が、ジャンヌに率いられたフランス軍を神に率いられて死ぬことを恐れない死兵だと、言う台詞。

そして、
田山涼成のコーション司教が、ジャンヌに神の声を聴いたわけでもなく、魔女でもなく、人間になってもらわないならないと、と言う台詞。

正しく中世です。

演出は豪華で、シンプルです。フランスとイングランドの重装歩兵と軽装歩兵、そして、パリ大学の聖職者を100人で演じる。シンプルなのは、ほとんど一つのセット。ある時は、フランス宮廷、ある時は戦場、ある時は、異端裁判所。

終演後は、スタンディングオベーション。モチロン、私もです。

有村架純さんは、三回目のカーテンコールで、ジャンヌの仮面をやっと外して笑顔でした。





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