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これから、大学へ行こうとする高校生へ!理系だから仕事があるわけじゃない。

2014-11-28 20:54:15 | 仕事
自慢出来る肩書を持たない私が、何を偉そうに!と、何処からか、クレームが来そうだが、
就職のために、理工系の学部に進学しようと考えている高校生は、少なく無いと思うので、一言、忠告を!

理工系の就職の門戸は、文系よりも確かに広く。特に、大企業に入社しようと目論んでいるなら、有名大学の工学部機械工学科、電気工学科、電子工学科、情報工学科に入学して、修士まで進めば、きっと、一部上場の企業には潜り込める。本社採用は無理でも、子会社なら、どっかに口はある。

でも、それは、始まりでしかない。

理工学の勉強は、仕事をする限り、ずうっと続く。なぜなら、材料が進歩する、そうすると、部品の作り方も変わる、モチロン設計も変わる。研究テーマもどんどん新しくなる。

大学に残るなら当然だが、企業に居ても、二度と同じ仕事は来ない。同じ仕事を繰り返すなら、ロボットで良い。もしくは、給料の安い人を雇った方が良い。だから、ユニクロの工場は、海外にある。

そして、新入社員が考え違いをしているのは、働くと試験は無いと思っていることだ。確かに、資格を取るため以外に明示的な試験は無い。しかし、エンジニアは、毎日試験を受けて仕事なのだ。仕事は、天から降って来るのではなく、先輩たちが作ってくれたレールを後追いしながら、自分で新しいレールを作らなければならない。新しいレールを敷くためには、今あるレールを知らなければならない。そして、新しいレールを敷ける奴だと認められらければならない。それは、目には見えない試験を毎日受けるのと同じことだ。一本のメールが、全てを壊してしまうこともある。図面に描いた一本の線が、何千億円ということは損失にもなりかねない。

エンジニアとは、そう言う仕事だ。

仕事は、平等に与えられるのではなく、集まる人の所にだけ集まる。それが、経済的や社会的な個人の利益とは関係なく。

大学で学ぶエンジニアリングの勉強は、魅力的だ。学べば学ぶほど、面白い。

でも、誰もが、面白いと思える訳ではない。誰かに、何処が面白いのかを解説してもらわないと、多くの人が面白さを見落とす。だれもが、名画を名画とは、思わないのと同じようにだ。

大学の理工系学部に進学するということは、働く限り、競争を続け、試験を受け続けるということである。

多くが、途中で、エンジニアから、事務屋になっていく。例え、技術部署だとしてもだ。

最も重要なことは、その人自身のモチベーションが何か?、と、いうことになる。


大学で良い先生との出会いと、職場での良き上司と先輩たちとの出会いがあるように、健闘を祈る。

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