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何故、たった一つの閣議決定が、これほど問題になるのか?

2014-07-01 22:16:36 | 税金・納税者
東アジアには、直接民主制を採った場所は、恐らく無い。

ヨーロッパの民主制は、その基礎として、古代ギリシャや古代ローマの市民による直接民主制がある。

スイスは、今も直接民主制を採っている。

日本において、一般の有権者が、政治的発言をすることは、控え目である。

国民主権の国で、普通選挙権もあり、国税も納入しているのに、政治的な発言は、あまりされない。

理由は、様々であろうが、東アジアの支配者と被支配者しかいなかったと言う歴史が、お上への反論は、何がしかの罰が下るのでは無いかと言う恐れが、先の大戦での憲兵制度の恐怖が消えずに、国民の心の棘になっている可能性がある。

さて、たった一つの、集団的自衛権に関する閣議決定が、危ういのか?

実例を言った方が良いであろう。

今の自衛隊が、発足したときは、警察予備隊であった。それが、自衛隊となり、防衛庁が置かれるようになり、そして、防衛省にまで、組織が変革してしまった。

ある何かの始まりが、どれほど高邁な理念や厳格な制限があったとしても、その後、仕組みがどう変わってしまうかは予想がつかないのである。

法治国家の最も基本的なことは、手続きである。更に、憲法は、国民以上に,国そのものである。

未来の政治家を信用できないから、今回の閣議決定が、危ういのである。

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