「館蔭の杜」を眺めつ つれづれに

窓外の森を眺めながら時々の想いを綴る

泉区野村(向八木沢)の道しるべ

2016年05月08日 | 日記
泉パークタウンの中央を南北に走る「県道264号線」を北進し、「泉パークタウン入口」の次の信号を右折して300メートル位進んだ左角に小さなお堂があり、その前に10基余りの石碑が立っている。



ここは以前(平成15年4月23日)に「実沢~古内近隣の石碑」の一つとして紹介したことがあるが、この中に「道しるべ」があることが分かった。

それは向って左から4番目の「馬頭観世音」碑に刻まれている。

年号は「嘉永元年」(※1848年)「十月十七日」となっており170年ほど前に設置されたものである。



道案内文は、向って右側に「右ハ石倉」とあり、右方向の道は今も県道264号線沿いにある「大和町小野・石倉」方面に続いていたものと思われる。



左側には「左ハ白石道」とあり「根白石」方向への案内文が刻されている。



この方向には現在「県道35号線」(泉ケ岳通り)が通っているが、この沿線上には、既に紹介したとおり「実沢去田」「実沢天理」「実沢林泉寺」などの道しるべがあり、いずれの道しるべも「根白石」を案内したものとなっている。

「根白石」は「川崎阿弥陀」の本拠地でもあり、また、「定義薬師如来」詣りの中継地としても位置づけられていたようで、根白石から「定義」へ続くいくつかのルート上に多くの「道しるべ」が残されている。