「館蔭の杜」を眺めつ つれづれに

窓外の森を眺めながら時々の想いを綴る

定義街道(大倉小学校前)道しるべ

2016年05月06日 | 日記
根白石、福岡から七北田ダムを通って県道263号線を西に進むと、大倉ダムの東側畔で県道55号線と交差する。
その角地(大倉小学校前)に十数基の石碑群がある

(直進する先が県道55号線定義方面、右方向が県道263号線根白石方面)



その中に2つの石碑に道しるべが画かれている。

一つは、上段中央の「馬頭観音像」に刻まれている。

上部の 右に「明和四丁亥年」(※1767年)、左に「三月十三日」の日付がある。
約250年前に建てられたものである。



向って左側の案内文字は、小さいが「左ハ同村内のやこめ 上下までの道」と読むことができる。



来た道を右折してダム湖沿いに進むと「矢籠」地区、そして「定義山西芳寺」がある。


右側の案内は「右ハ志やぶのま道 ふくおか道」となっている。



「ふくおか道」「根白石・福岡」を、「志やぶのま道」は来る途中にあった「菖蒲沼」を指すものと思われる。

すなわち「右ハ」は現在の県道263号線を指すものと思われる。


もう一つの道しるべは最前列右から3番目の「南無阿弥陀仏」碑に刻まれている。



「弘化五申年」(※1848年)「正月十一日」の日付があり、約170年ほど前の碑である。

案内文は、向って右側に「右ハ白石エ二り」



左側に「左ハ上下エ一り」となっている。




この角に建つ多くの石碑は周辺にあったものを後にここに移設したものと思われるが、二つの道しるべは、案内の内容から推測して、ともに当初からこの位置にあったものと考える。