先日、車で会社に向かった。その途中、突如頭に閃いたことがあった。それを書き留めておきたく、左手をハンドルに残し右手を太腿に落とした。……ん? …………? なかなか携帯の外形が捉えられない。信号が赤に変わった。
ブレーキを踏んだ。ズボンのポケットに手を入れた。やはりない。もう一度探ってもない。いつもの定位置にないということは……。左側も探した。……ない。チラッと信号を見るとまだ赤だ。上着の内ポケット、スーツの脇のポケット、と順に探し、次にカバンと思った時、クラクションが鳴った。
青に変わっていた。慌ててアクセルを踏みこんだ。頭が後方に追いやられヘッドレストに後頭部をぶつけた。正面を見据え、しばらく運転に集中するしかなかった。
。
頭の中は真っ白だった。必ず出る前にチェックするものは、携帯、財布、鍵の三点。今までずっとそうやってきた。携帯だけはいつも忘れない。最後はカバンの中。次の赤信号が勝負と思ったが幸か不幸か、この日に限って車の流れがよかった。中々赤にならない。五~六分して、ようやく信号が赤に変わった。それ今だ。カバンを脇に持ってきた。思わず眉をひそめた。!^ ^;;
最後の砦のカバンにもなかったということは……。失くすわけはない。確信が一瞬で揺らぐ。駐車場から車を出すときに落としたとか、鍵をマンションにつけっぱなしだったとか。様々な事象が浮かぶ。あとは、家に忘れてきた?……ん?
とにかくまずい。携帯がないと、予定もそしてどこかに電話しようとしてもその番号がわからない。
まず思った。妻に電話して鍵を探してもらう。あったら会社まで届けてもらう。恐らく面倒臭がる。妻の嫌そうな顔が浮かぶ。せめて会社のそば、いや池袋駅まで、いや朝霞駅まで。それさえも拒否される、だろうな!^ ^;; 電話しにくいじょー! あ、青だ。
とりあえず車を出した。……。後方に流れゆく街並みなどまったく目に止まらない。……よし、やっぱり電話しよう。頼むしかない!^^ 次の赤信号で車を停めた。
早いほうがいい。携帯を探した。……ない。何だ、なんだ、なんだ。……焦る。
あっ! あは、あははは、気づくのが遅い。携帯がないのだ。信号が青に変わる。アクセルを踏んだ。やがて会社に到着。ま、こういうことも、たまにはあるさ。世話がないと思わない^^
ここで学習したこと。携帯にあらゆる情報を入れておくのはいいが、いざという時に困る。ほかの記憶媒体も必要だということ。やはり手帳だ。予定表もかけるし、たいてい電話帳もついている。改めて必要と感じた。
高橋の手帳、もしくは能率手帳でも買う。それしかない。
会社から家に電話した。結構探すのに苦労したようで、僕の携帯に電話して♪ババンバ、バンバ、バ♪「ドリフだよ全員集合」がかかって見つけたという。予想どおり持ってきてくれることはなかった。
そういえば! 公園の便所の便器の中に落としてしまったという噂の阿仁の金蔵、その後こっちから連絡が取れなくなってしまったが、彼は今どうしているだろう? 彼の消息を知ってる人? お~~い!!!^^ まことちゃん知らんかい?^^