ガブっとかじりたかった。そうしたくなるほどそれが旨そうだった。
歯形がトウモロコシにばっちり残った。
モグモグ、モ……、ん?
硬いものが……。たまにある。食べるに相応しくない生状態の粒。舌で退けようと舌を動かした。砕かれたコーン、砕かれなかったコーン、ぐちゃぐちゃになったそれらが口の中を支配。舌の感覚でそれは分かった。
舌をこねくりまわした。……ん、、、、、明らかにコーンではない異物が……。
いくら鈍い僕でも、これが何か想像がついた。できれば、外れて欲しい。
すぐに舌を、収まってなければならない場所に当てた。
…………、マジかよ。
苦い顔で洗面所の鏡に笑った。歯歯歯歯歯歯^^
……、いつも無表情で鉄仮面のような歯医者の先生。ニヤっとした顔が浮かんだ。
患者が最近少なくったせいなのか、ここの看護師さんよく話しかけてくるんだ。それで、小生も暇だから話が弾んでしまう^^