と改札口を叩いていく輩が相変わらず多い。
私の手前の男性が荒々しく改札口のパスモ表示口のところを叩いた。
が、うまく反応しなかったようで、バタンと出口が閉まった。
チッ、という表情で改めてバーンと叩いて出ようとする。また閉まる。
僕を先頭に数珠つなぎになった列も、なすすべなくただ見守るだけ。
お隣さんたちだけはスイスイ。
場所を変えようか? と頭によぎったが、入らせてくれそうもない意地悪そうな集団とその勢い。
その男、今度はゆっくりと丁寧に定期入れを当てた。
無事、開く。
何も言わず、急いで駆けていく。
最初から、丁寧にゆっくり当てていれば、事なきを得たのに、と思う。
急がば回れ!! という諺そのものを地でいっていた、今日の朝の通勤風景。