ラッキーノッツ

さまざまな出会いを大切にして・*:..。o○☆*゚

「幸せのちから」に★★★★★

2007年02月14日 | 本日の云々

買い物して、ふと通り過ぎた映画館「そうだ、あれ観に行こう」

ちょっと映画館に立ち寄った、そんな夕方~

あらすじは誰もがご存知の「幸せのちから」父の息子への愛情で人生を勝つ。

観終わった感想は、う~ん、何も残らない、というか、なに観たんだっけ?

いやいや、そうじゃなくって、どの場面もいい。言ってることも分かる。父親の努力もすっごい。

どうしてか…とずっと考えてました。 しかし、なぜ自分は感動しないのか…腑に落ちない。

一緒に観た相棒に、
「どう?」
「ん~まあ、あんなもんでしょ」
「そんなもん?」
「あれって息子のために頑張る父親が、貧乏から這い上がる物語でしょ?」
(そんなの知ってる。私も一緒に観た!)
「それは分かるんだけど、なんだか、なにかが足りない感じ?」
「ん~まあ、そう言われればそうだね」
「そう言われればって、言われるまでそうとは思わないの?」
「だって、父親が息子を大切に思うのは当たり前だし、その力ってのはすごいよ」
「理屈はそうだ正しい。だから理屈には逆らえない、映画が面白くなくても、理屈だから面白かったはずだ、とそう答えたい?」
「ん~もういいじゃん」

自分に問題があるんだろうか、物足りないっていうか、尻切れトンボっていうか、山と谷がハッキリしないというか、つまり心を動かされない…ような、考え込んじゃう感じ。

構成のせい?それとも配役を本当の息子にしたから?そんなことばかりを考えてしまう…。

最後のハッピー場面は笑わせて、思いっきりハッピーにさせたらどうだったのか。

実の子どもなので、本人たちには伝わっているから口にしないのだろうけれど、あまりにも普通の親子が匂う。ここはあえて他人の子どもを配役して、子どもとの会話やハプニング、メリハリのある感情を出す…がいいと思うんだけど、そんなことないか、なんだろ。

けれど、これ実話なんですね。実話だけに作れるところと作れないところがあるわけで、最後に奥さんが戻ってくる、ってなわけにもいかないし。

ヒューマンドラマですから、これでいいのでしょう。エンタメとしてなら、もっと山を作らないと難しいと思いましたわ。これは昨日までの感想。

しか~し、今日も仕事しながら浮かんでくる、なんだろ?

一日経ってようやく、じんわ~り、伝わってくる親の温かさ、こんな映画初めてです。

きっと、なんども観るといいかもしれません。 残る映像は必死で走る父親の姿。

映画を観た後の、感情的な一時の感動はないけれど、過去にどこかで見たような、体験したような、心の奥の深い所からやって来る妙な親近感、それが不思議です。

そういった意味で、この映画、すごくよかった、そう思いますね。