画像は70年代に映画化されたチラシ。
(この前の「阿部一族」紹介の際、紹介画像が殺風景過ぎた為)
ツルゲーネフが書いた「初恋」は、
短い文章やけど、
凄まじく、
心に突き刺さる名言が多々!
まずは、
ちびっとネタがバレるストーリー紹介。
16才のアレクサンダーは、
猛暑のモスクワから、
田舎の別荘に避暑に来た。
(暑かったらエアコン入れたらいいとかレフティが言ったけど、19世紀末には、エアコンは無かった)
そこで、
年上のイケメ、ジナイーダと出会う。
ジナイーダは没落貴族で、
無教養の老母と二人暮らし。
そして、
男癖が悪く、
自分を魅了した男たちをハベらせている。
あんじょう、
アレクサンダーも惚れ込んでしまうが、
このジナイーダは筋金入りのワルメ!
散々、
アレクサンダーを傷付けた挙げ句、
アレクサンダーの父親との愛人関係にまで至る。
原作は、
青春の真っ只中で、
恋せずにはいられない、
少年の心の生傷を、
詩的で知的な文章が醸し出している。
アレクサンダーの初恋と、
その残酷な結末から、
青春という名の蜃気楼の正体を見破ったアレクサンダーは言う。
「ああ青春よ。
お前は当たり前のように、世界中の宝を独り占めにするのか?
自信たっぷりに自慢して、
勝手気ままに歩いて行く。
だが、
お前は消えゆく定め。
跡形もなく、
雪のごとく。」
このセリフのなんとも言えん寂寥感に胸が締め付けられる。
あんまり胸が苦しいので、
医者に見せたら、
胸焼けと言われた。
それをオノウコに伝えたら、
「胸を焼けとか言うお医者さんは怖いね」と言われた。
こういう頭の焼けたオンナのことはスルーして、
いつものごとく、
「初恋」のこの青春詩のセリフをどう感じるか?
ススムさんとレフティに尋ねた。
ケイイチロウより三つ歳上のススムさんは、
「寂寥感って、物悲しいってことでしょう?それって、青春終わってるんですよ。俺は物悲しくないもん。まだ青春してるから」
17際のレフティは、
「セリフがジジ臭い。世界中の宝を独り占めするとか言ってるけど、親父(キヨ様)はスマホ代も出さない。けど、雪が跡形もなく消えても、また冬が来たら雪は積もるよ。別の新しい青春のことだと言いたいんでしょう?赤道直下の国々には、雪は降らないんですよ」
ケウジロウ。
この前の「阿部一族」の時もたまげたけど、
こうも、
ポエジーの疎い人間と話したら、
別の意味で物悲しくなる😡
名作文学に難癖を付けてはいけない😡😡
まあ、
ススムさんやレフティは、
青春に傷付けられる立場よりも、
青春を傷付ける立場やろうね😏😏
やから俺は、
ケイジロウ(エスケイ)しか、
話したくねぇんやから❗️