文春文庫 2018年
壇蜜日記もこれで終わりだという。自虐ネタ一本では
これまでか、ということか。もっと新展開的な、心の
解放をしてやれたりしたら、次につなげていたのだろう
か。思いのほか、自虐にこだわっておられるようで、読
んでいて辛くなってきてしまう。壇蜜は最後まで壇蜜だ
ったといわせたいのか。
壇蜜という女は、いや、女ではない、人間は前を見てす
すむべきだ、いやいや、結婚したのだから、守ってくれる
男もいるのか、安心安心、よかった。
ボクは陰ながら全作品を読んできて、壇蜜女史が幸せにな
ればいいなあ、となんとなく思っておったのだ。
日記文学に一風吹き込んだことはいうまでもない。
日記文学ファンとしては、日記文学がもっと浸透していく
ことを願うのみだ。ぐわし、からの合掌。