集英社文庫 1987年
1984年に行ったパタゴニア旅行のことがつづられている。
冒頭病気になってしまった妻のはなしになるが、僕の好きな話しに
おいしいはなしともうひとつ、不摂生のはなしと病気のはなしって
いうのがある。この病気ばなしもなかなかおもしろかったな、といっ
ては、渡辺一枝さんにわるいが、実によみごたえがあった。
氷河の描写一つ取ってみても、その雄大さは想像にかたくない。羊肉を
一頭、いや、三頭くらったはなしや、船の中のはなしは、読んでいてあ
きることはないだろう。椎名さんにとってターニングポイントになった
作品らしいが、それが成功したからこそ、今の名声があるのだろう。
(鶴岡卓哉)
1984年に行ったパタゴニア旅行のことがつづられている。
冒頭病気になってしまった妻のはなしになるが、僕の好きな話しに
おいしいはなしともうひとつ、不摂生のはなしと病気のはなしって
いうのがある。この病気ばなしもなかなかおもしろかったな、といっ
ては、渡辺一枝さんにわるいが、実によみごたえがあった。
氷河の描写一つ取ってみても、その雄大さは想像にかたくない。羊肉を
一頭、いや、三頭くらったはなしや、船の中のはなしは、読んでいてあ
きることはないだろう。椎名さんにとってターニングポイントになった
作品らしいが、それが成功したからこそ、今の名声があるのだろう。
(鶴岡卓哉)