古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

書薮巡歴(しょそうじゅんれき)    林望

2022-09-25 11:23:40 | 林望

新潮文庫   平成7年

 

本当に勉強の好きな人でないと成しえないという

 

「書誌学」をやっておられるとはぼくは知らなか

 

った。

 

イギリスはおいしい2、他一冊を拝読しただけだが、

 

こんな勉強家だとは、林望先生と言われるゆえんが

 

わかった。

 

この本はすごくおもしろかった。勉強している風では

 

なく勉強できる。勉強している風景というのはたのしい

 

ものだ。教授たちの姿や形が思い浮かぶ、でも、ぼく

 

は学校は嫌いだし、勉強と言う勉強は嫌いである。

 

資格と言うものも嫌いだし、本当にクラスメートという

 

言葉も嫌いである。

 

ただ、よく勉強している人が嫌いというわけじゃなく、

 

意外と話も合うのかもしれない、とは思うが。

 

この本は未読の古本だった。もっといろいろな人に

 

読まれたらいいなあ、と思うよ。ちょっと文章が硬い

 

から敬遠されたのかもしれない。でも、じっくり、

 

読む目を持てば、読んでいてたのしい読書が叶うと

 

思う。

 

             (2022 9・2 23:04)

                  (鶴岡 卓哉)

 

                

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