この飛び石連休、横浜に帰って映画三昧の日々です。
と言っても去年公開されたのに見逃していた作品ばかりですけれど。
横浜のニュータウン(今や死語なのか)にあるイオンシネマが、アンコール上映をやってくれたおかげでわたくしのような根性無しの映画好きには嬉しい番組編成です。
もう二番館はおろか名画座さえ死滅してしまった映画館環境の中、トーホーシネマズの午前10時の名作上映会と共に貴重で勇気あるチャレンジだと評価して欲しいな。(後述するけどお客さんは異常にすくなかった)
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

メル・ギブソンが砂漠を走り回って、オーストラリア製の生きの良い映画がある事を知ったのはかなり前のこと。わたくしは普通の男の子が好きなアクション映画が苦手で、なんかハリウッドの模倣映画のようでまったく気にも止めなかった。この映画も観た人が皆こぞって褒めなければ気にしなかっただろうし、まさかのキネ旬洋画一位に選出されなければ観ようとは思わなかったはずです。
いつもの通り奥様がベタ褒めしますから、またもや仲良く夫婦50割引(これまた席は離れ離れですけれども)。映画館の設備の差が感想の差になるだろうと思いました。イオンシネマは一番大きなスクリーンで観せてくれたので、最初から最後までずっとハイテンションのまま楽しめました。作り物と分かっていても、スタントマンの人たちは大丈夫だったのか心配になるほどの壊れ方でした。走行中ギターをかき鳴らしていた人の狂気がこの映画を際立たせておりました。
観客はわたくしども夫婦入れても十人に満たない寂しさでした。
「あ ん」

おばあちゃんが上手にあんこをつくる話しだと思っていました。確かに美味しいあんこを作って皆に喜んでもらうのはそうなんですけれど、流石河瀬直美監督それだけの薄っぺらな映画などつくりませんでした。わたくし良い意味で騙されました。イーストウッドの「ミリオンダラーベイビー」を観た時に似た感動です。
ハンセン病、隔離された人生の悲しみ、モノを作りヒトに喜んでもらう嬉しさ、わたくしの心の何処かにある差別(毛嫌い)。う~ん。どんなに美味しいどら焼きだとしても、ハンセン病は今や怖い病気じゃない事を知っているのに、わたくしはあの店であのおばあちゃんが作ったあんこを食べられるかしら。と、思うのです。正直な気持ちなのです。郷里の隣町にも隔離病棟がありましたので、子ども心に植えつけられた偏見があるのかもしれません。店長さんも女子中学生も偉いな。いい歳こいたわたくしは恥ずかしいな。でも、どうしたらいいのか分からないし、手を差し伸べられる勇気もありません。かなりショックな作品でした。「萌の朱雀」や「殯の森」のようなわかり辛い感覚映画じゃなくて、素直に感激いたしました。お客さんはわたくし入れて四人。
「恋人たち」

「ぐるりのこと」は今でも未見だけれど、ずっと観たいと思っている作品です。実は橋口監督作品一本も観てません。だから去年キネ旬邦画No1の本作品はとても期待していました。
三組(人)の恋人たちとそのぐるりの事が描かれています。通り魔に妻を殺害され生きる意味を見失いそうな男が一人。平凡な主婦がパート先の弁当工場に出入りする男を介して覗き見る自分の知らない世界と日常のギャップ。若き弁護士がゲイである事と、秘めた親友への恋慕の狭間で生きる事の難しさに悩む姿。どこかにあるのだろうけれど、わたくしのぐるりには見当たらないので感情移入する事はありませんでした。通り魔に妻を殺された男の上司が元過激派で左腕を失った過去も、そんな人会ったこと無いな。説得力あって人としては凄いけれど。あと、妻のお姉さんの不安定な饒舌さも会ったこと無いけれど凄かった。
わたくしには遠い世界のお話しとしか感じられず、物語を堪能することは出来ませんでした。
観てる人、とうとう三人。
せっかく良作をアンコール上映してくれたのに、観る側のわたくしたちがこの程度の体たらくではいつまでたっても本当の良い物は日の目を見ませんね。残念です。
「ソロモンの偽証 前篇・後篇」

最近放送されたCSを録画して観ましたので、映画館での鑑賞ではありません。
良く言われているように、前篇の事件はとても上手に出来ています。主演の女の子は出自を存じ上げませんが、おでこが可愛らしい控えめな和風美人ですね。声が低いのもキンキン声やアニメ声の子が多い昨今かえってオリジナリティーがあり存在感を感じさせます。後篇の裁判がもっと完結にまとめられていれば、わざわざ二部作にしなくとも三時間半の大作って言うことでもっと評価は高かっただろうと思います。
題名に宮部みゆきの名前が入っていたのは何か訳があるのでしょうか?ちょっと違和感がありました。
成島監督お上手です。
と言っても去年公開されたのに見逃していた作品ばかりですけれど。
横浜のニュータウン(今や死語なのか)にあるイオンシネマが、アンコール上映をやってくれたおかげでわたくしのような根性無しの映画好きには嬉しい番組編成です。
もう二番館はおろか名画座さえ死滅してしまった映画館環境の中、トーホーシネマズの午前10時の名作上映会と共に貴重で勇気あるチャレンジだと評価して欲しいな。(後述するけどお客さんは異常にすくなかった)
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

メル・ギブソンが砂漠を走り回って、オーストラリア製の生きの良い映画がある事を知ったのはかなり前のこと。わたくしは普通の男の子が好きなアクション映画が苦手で、なんかハリウッドの模倣映画のようでまったく気にも止めなかった。この映画も観た人が皆こぞって褒めなければ気にしなかっただろうし、まさかのキネ旬洋画一位に選出されなければ観ようとは思わなかったはずです。
いつもの通り奥様がベタ褒めしますから、またもや仲良く夫婦50割引(これまた席は離れ離れですけれども)。映画館の設備の差が感想の差になるだろうと思いました。イオンシネマは一番大きなスクリーンで観せてくれたので、最初から最後までずっとハイテンションのまま楽しめました。作り物と分かっていても、スタントマンの人たちは大丈夫だったのか心配になるほどの壊れ方でした。走行中ギターをかき鳴らしていた人の狂気がこの映画を際立たせておりました。
観客はわたくしども夫婦入れても十人に満たない寂しさでした。
「あ ん」

おばあちゃんが上手にあんこをつくる話しだと思っていました。確かに美味しいあんこを作って皆に喜んでもらうのはそうなんですけれど、流石河瀬直美監督それだけの薄っぺらな映画などつくりませんでした。わたくし良い意味で騙されました。イーストウッドの「ミリオンダラーベイビー」を観た時に似た感動です。
ハンセン病、隔離された人生の悲しみ、モノを作りヒトに喜んでもらう嬉しさ、わたくしの心の何処かにある差別(毛嫌い)。う~ん。どんなに美味しいどら焼きだとしても、ハンセン病は今や怖い病気じゃない事を知っているのに、わたくしはあの店であのおばあちゃんが作ったあんこを食べられるかしら。と、思うのです。正直な気持ちなのです。郷里の隣町にも隔離病棟がありましたので、子ども心に植えつけられた偏見があるのかもしれません。店長さんも女子中学生も偉いな。いい歳こいたわたくしは恥ずかしいな。でも、どうしたらいいのか分からないし、手を差し伸べられる勇気もありません。かなりショックな作品でした。「萌の朱雀」や「殯の森」のようなわかり辛い感覚映画じゃなくて、素直に感激いたしました。お客さんはわたくし入れて四人。
「恋人たち」

「ぐるりのこと」は今でも未見だけれど、ずっと観たいと思っている作品です。実は橋口監督作品一本も観てません。だから去年キネ旬邦画No1の本作品はとても期待していました。
三組(人)の恋人たちとそのぐるりの事が描かれています。通り魔に妻を殺害され生きる意味を見失いそうな男が一人。平凡な主婦がパート先の弁当工場に出入りする男を介して覗き見る自分の知らない世界と日常のギャップ。若き弁護士がゲイである事と、秘めた親友への恋慕の狭間で生きる事の難しさに悩む姿。どこかにあるのだろうけれど、わたくしのぐるりには見当たらないので感情移入する事はありませんでした。通り魔に妻を殺された男の上司が元過激派で左腕を失った過去も、そんな人会ったこと無いな。説得力あって人としては凄いけれど。あと、妻のお姉さんの不安定な饒舌さも会ったこと無いけれど凄かった。
わたくしには遠い世界のお話しとしか感じられず、物語を堪能することは出来ませんでした。
観てる人、とうとう三人。
せっかく良作をアンコール上映してくれたのに、観る側のわたくしたちがこの程度の体たらくではいつまでたっても本当の良い物は日の目を見ませんね。残念です。
「ソロモンの偽証 前篇・後篇」

最近放送されたCSを録画して観ましたので、映画館での鑑賞ではありません。
良く言われているように、前篇の事件はとても上手に出来ています。主演の女の子は出自を存じ上げませんが、おでこが可愛らしい控えめな和風美人ですね。声が低いのもキンキン声やアニメ声の子が多い昨今かえってオリジナリティーがあり存在感を感じさせます。後篇の裁判がもっと完結にまとめられていれば、わざわざ二部作にしなくとも三時間半の大作って言うことでもっと評価は高かっただろうと思います。
題名に宮部みゆきの名前が入っていたのは何か訳があるのでしょうか?ちょっと違和感がありました。
成島監督お上手です。
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