啄木の思い出の川は盛岡では啄木が通った高等小学校(現下橋中学)前を流れる中津川であり、渋民村では北上川だったのでしょう。中津川に沿ってはいくつかの啄木歌碑が建てられております。上流から見ていくと、まず富士見橋の歌碑です。富士見橋は上の橋(かみのはし)から上流に5分程歩くと到達します。富士見橋は昭和56年3月に建てられ、橋柱に啄木の歌が銅板ではめこまれており、橋の欄干は啄木自らがデザインした『小天地』の表紙のケシの花をモチーフにしている。啄木が「小天地」を発行した加賀野の家のすぐそばです。
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岩手山秋はふもとの
三方の
野に満つる虫を何と聴くらむ
啄木(一握の砂)
岩手山は盛岡のどこからでも見えますし、とても綺麗です。啄木は何所に立って岩手山を眺め、この歌を詠んだのでしょう。この歌は、啄木歌ノート「暇ナ時」(明治41年8月29日)にある歌で、雑誌「春潮」(明治41年10月号)で発表され、一握の砂「煙二」に掲載。
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上の橋(かみのはし)から見た富士見橋
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冬になると白鳥が飛来します
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